ワールドカップをめぐる冒険
良質なドキュメンタリー番組だった。
同世代だからこそ、グッとくるものがある。
彼らの歩みは日本サッカー成長の歴史そのもの。
かつて日本サッカーの頂点を極めた3人は、現在、地域リーグ、J2、J3で戦う。
サッカーを愛するその生き様は、ただただカッコいい。
知名度を活かして、もっと楽な道も選べるはずだ。
サッカーに生かされた男たちが、今、サッカーを生かしている。
サッカーの価値を高めている。
UEFAカップを獲った天才MFが、沖縄でビラ配りをしている。
ブンデスリーガで二桁得点の偉業を成し遂げたストライカーが、スポンサー営業をしている。
ワールドカップで2得点のワンダーボーイが、J3でスタメン争いにもがいている。
スポーツ新聞の一面を飾るような派手な活躍をしているわけではない。
しかし、その歩みが何よりも感動を呼ぶ。
自然と自分自身の生き様に目が向き、俺はこのままでいいのか。ぬるま湯に浸かっていないか。心に火が点る。
茨の道を進んでいるように見えるが、同時に、あの頃のようにギラギラしていて、楽しく充実しているようにも見える。
力をもらった。ありがとう、俺もまだまだ頑張るよ。