ソシオニクス 二分法


https://x.com/akame_usagi_/status/1812636208641798160

ソシオニクスでは、ユング由来の4種類の二分法( 外向/内向直観/感覚論理/倫理合理/非合理 )のほかに11種類、合計15種類の二分法を使用する。元々この15種類の二分法というのは、ソシオニクスの黎明期にGrigoriy ReininとAushra Augustaによって提唱された二分法が元になっているが、後に様々な研究者が二分法の再解釈を行ったため同じ二分法でも様々な名前や解釈が存在する。

https://casual-typology.blogspot.com/2021/08/how-to-read-result-t.html

上記サイトを参考に各項目についてまとめつつ各項目について思うことを書いてみる。

1) 周辺性 / 中心性

本項目の根本的な相違点は、困難かつ重要な仕事を行う際に作り出す [動員-活動-リラックス] のサイクルである。

周辺性タイプの自然な状態は 休息状態・弛緩状態 でリラックスした状態中心性タイプの自然な状態は 待機状態・動員状態 で待機した状態

https://casual-typology.blogspot.com/2022/02/judicious-decisive.html

A. 周辺性・末梢性(Peripheral)道理に合った(Reasonable)賢明(Judicious): α,δ (尊重する機能 Si,Ne 控えめな機能 Se,Ni)

リラックスした状態であることが多く、目的達成が必要とされる場合にのみ動員される。
目的遂行する際には外部からの働きかけが必要で、逆にリラックスすることは容易にできる。
物事に取り掛かる時、問題を小さなタスクに分割し各タスクごとに消化する傾向にある。タスクとタスクの間でリラックスする傾向にある。
また、自然体である時間 (弛緩状態) が長いほどパフォーマンスが向上するため、難易度の高いタスクであるほど事前の休息が必要となる。

行動を起こす際に強く行為を意識し待機期間へと移行する。
準備段階 (議論,選択) を強く認識し準備段階に価値を置いているため、自身が決定を下した瞬間の認識が乏しい。
そのため実際に行動している間はあまり意識的ではない。
上記により労働条件を重要視し、"ある程度の利便性" "自由" "快適さ" を "結果" と "報酬" よりも重視するため、利便性を放棄することがない。

リラックスした状態でいる時よりも目的遂行に取り掛かっている時の方が自己の状態を意識している。


B. 中心性・中枢性(Central)毅然とした(Resolute)果敢(Decisive): β,γ(尊重する機能 Se,Ni 控えめな機能 Si,Ne)

無意識のうちに次のタスク実行の準備のために待機した状態である事が多く外的要因がない状態だと、重要なタスクが完了するまで [待機-動員] のサイクルを繰り返す傾向にある。
動員した結果、効果が得られるほど休息が充実する。
またタスク完了後、自然にリラックスした状態へ移行することが自力では困難なため、強制的にリラックスできる計画を立てたり、他人の力を借りたりする傾向にある。

タスクを消化するとき、大きな仕事であったとしても細分化せず最初から最後まで動員した状態で完了させる傾向にあり、これは無意識化で行われている。
また、決定を下す瞬間に自身の動員の状態を自覚するため、自分自身の判断を忘れることがない。
決断した瞬間から実際に行動する段階に対して意識的で、準備や計画段階に対する認識が曖昧である。
上記により、労力に見合う結果を重視する傾向にあり先述した周辺性タイプとは対照的である。


この二分法は前者のA. 周辺性・末梢性が当てはまるかなと思いました。
社会に属している時はドミナントかつB、それ以外ではハーモナイザーぽい様子をしていることが多くその場合はAかなと思います。
ただ、これを明らかにどちらかに分類することは難しいように感じました。

2) 構成主義 / 情緒主義

構成主義
 論理-非合理 / 倫理-合理
 先導機能が倫理、または創造機能が論理
情緒主義
 論理-合理/ 倫理-非合理
 先導機能が論理、または創造機能が倫理

https://casual-typology.blogspot.com/2021/08/constructivist-emotivist.html

A. 構成主義 (論理-非合理 / 倫理-合理)

他者との接触において、感情的な接触の段階を減らすか完全に避けようとする傾向にある。
感情的な状態に入ると、長い間感情的な状態から抜け出せず感情に圧倒されてしまうことがあるため上記のような回避する行動をとる傾向にある。
また、感情的態度を人と相互作用、相互理解する上で必要な要素だと捉えず、議論などによって対話を試みようとする。
そのため、実用的な会話は情緒主義よりも得意である。

彼らは特定の感情的な状態を繰り返すのが好きなため、内的な感情状態に共鳴するトリガー (錨) の存在が重要になる。
トリガーによって自身の内的感情状態を保持、強化する。
具体例としては、特定の感情を想起させるために特定の場所へ訪れたり本を読み返したりすることがある。


B. 情緒主義(論理-合理/ 倫理-非合理)

他者との接触において、相手の感情状態を適正にしようとする自身の感情状態を再調整しようとする傾向にある。他者との相互作用の中で彼らは全体的な感情の方向性へ引き込まれ、その場の雰囲気を維持するために自分が興味のない、あるいは信じていないテーマについて話すことができる。コミュニケーションを一つの活動として認識している節がある。
上記により、議論中にトピックから離脱して議論を感情的なやりとりへ変えてしまうことがある。

また、すでに経験した感情体験を再体験するより、新しい経験を求める傾向にある。彼らが一度読んだ本を読み返したり一度訪れた場所を再訪するのは何かを調べ直すためであったり、新しい発見を期待して行われる行為になるため、上述した構成主義タイプとは行動自体は符合しても内実に相違が発生している。

行動や他者からの要求に対する見積もりが甘いほうで請け負ったはいいものの、後から手一杯になることがある。
また、一度何かのテーマについて没頭した後はその状態に固定され状態を切り替えたり打ち止めたりすることが困難になるため、不快な要求を避ける傾向にあります。

これもなかなか判断が難しいですね。
どちらかといえば情緒主義でしょうか。
同じ本や映画などを違うライフステージで楽しむことによって自身の成長や捉え方の違いを楽しんだりすることが多いため、同じ作品を数回見ることは特段苦痛ではありません。
また、そういった題材を用いて人と交流することを好んでいます。

3)主観主義 / 客観主義

陽気、主観主義、昇順、上昇 : α,β
深刻、客観主義、降順、下降 : γ,δ

https://casual-typology.blogspot.com/2022/10/socionics-merry-and-serious.html

A. 陽気・主観主義

感情的な背景に気付くのが得意で、仕事などの活動から感情を切り分けることができるため、遊びは遊び、仕事は仕事といった考え方ができる。
要するに仕事という活動のほかに感情的な経験をひとつの活動の在り方として認識しているのである。

その場ごとのコミュニケーションの目的を理解しており、目的に沿った適切な距離感を確立し、その距離感に適応したり調整または操作したりすることが可能である。
あまり親しくない人と関わる際には心理的ギャップを埋めるために感情的なトーン、普段より明るく振舞ったり開放的な素振りを見せる傾向にある。
また、相手との関係性や距離感を設定する上で相手の名前またはその他の形式はそれほど重要視していない

また、人によって「真理」が違うことを前提としているため、他人の行動を評価する際には「一連の主観的な基準」、つまり個人的かつ主観的な自分自身の見解と相手の見解を擦り合わせる事で自身の主張する概念を他者へ理解させる。
個人の見解が主観的なものであることを自覚しているため、「正しいやり方」や「別の方法」を提案しない代わりに、そのトピックに対する別の味方を提案する。
基本的に自身の意見を主張するときは、何か他の見解と比較、対比させ自分の立場を説明しようとする傾向にある。

続き今度書きます。

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