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良い擁壁ヤバイ擁壁

はじめましてよしおと申します。不動産知識人として日々改正される法律や解釈を必死で追いながらその一方で一見どうしようもない物件を上手くバリューアップし、商品として仕上げ販売することで今日まで生きながらえております。

アラサーを迎え不動産業界歴も気付いたら10年ほど経っていました。キャリアのスタートは実需向けの不動産売買仲介でありましたが近年は不動産買取再販業を皮切りに建売住宅や収益物件を開発するプチディベロッパー業務を行っております。

何度も都心の物件を取引しようと試みておりますがその価格に二の足を踏み結果として周辺の残り物を限界まで食べ尽くすことに全力を注ぎ込んでおります。

どうしようもない物件の代名詞として未接道、間口が2m以下土地、不整形地、車が入っていけない土地、崖地、傾斜地、擁壁

不動産屋の皆さんは高低差のある土地や戸建てを見てどんな感想をいだきますでしょうか?

うわー擁壁だーとか、多少の高低差だしチョチョイのちょいやで等様々な反応が返ってくるかと思います。しかし1宅地だし大丈夫と思って取引したその擁壁を背負っている物件が建て替えしようと思ったら工事に1,000万円かかるなんてこともザラにあります。

しかしながら一定数大丈夫な擁壁というのも存在します。
また地域によっても大丈夫な定義が違っていたりします。

私はたまたま傾斜地が多い地域で不動産屋として暮らしているためそうした土地戸建ての取引が平地しか扱わない人よりも比較的多い方なのではないかと最近気がつきました。しかしながら擁壁に関しての安全基準の解釈は何か事件が起こるたびにより厳しくなってきてちょっとした工事でも多額の費用がかかることが多くなりました。

今回のnoteでは一発アウトの擁壁やこれなら大丈夫という擁壁、そして微妙な擁壁などを解説写真ともに書いていこうと思います。

まず最初に断っておきますがこのnoteに書かれているから必ず大丈夫などと過信せず取引する際は充分注意し専門家の意見を聞いてください。それほど高低差がある物件はシビアなケースがあります。

あいまいな表現が多めですがそこはお察しください。

また宅建は保有しているもののその他は専門的に口を出せるほどの資格を保有しておらず全て私の独断と偏見と経験に基づくものです。その有用性については諸説ございますのでご容赦ください。

このnoteは不動産の新人の方マンションしか扱ったことのない方に向けて書いていこうと思います。またこれから高低差のある物件を買おうとする一般の方でも3ミリくらいはお役に立てると思います。

このnoteを読めば明日からあなたも崖地博士なんてことにはなりません。

しかしながらこれを読めば明らかな地雷物件を回避することはできるかと思います。そしてそれは冷や汗をかく回数を減らしあなたの不動産人生をより豊かなものにすることをお約束します。

それではまず擁壁のある不動産を見た時にまず初めに気にするポイントは

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不動産を売ったり買ったりしています。腐海で拾った物件をオーシャンパシフィック富動産に変えるアラサー天才魔術師💁‍♂️