携帯の待ち受け

私は推しバンドの画像だったり
一緒に暮らしている
愛猫の画像にしている

入院中の高齢の女性に
電話をかけるようお願いされ
ガラケーを
パカっと開くと
そこには優しい微笑みの
高齢の男性の画像があった

テレビに出ている
有名な誰かではなく
その方のご主人であるという

コロナ禍であり
面会もままならず
たった数分だけ許された
2人の時間を
お互いに心配し合いながら
涙を浮かべ
励まし合っている姿に
泣きそうになりながらも
その時間の終了を告げる役目の私…

仲良し夫婦
…というより
愛し合っているのだと
なんだか羨ましかった