最近の日常とウイルス対策について

 最近は当然のことながら家にいることが多くなった。日常に必要な食料等の買い物はしているが、それ以外はなるべく家にいるようにしている。もしくは外出するのも近所の散歩ぐらいだ。ドラクエも終盤になりレベル上げの時間が増えそうなので1日のプレイ時間も少なくした(それでも街や村で楽しめるイベントは多いが)。その代わりに日常の雑務や書類整理、家の掃除などの時間も増やす予定だ。本も少し読みたい。そんな中、5月になって気になるのが暑さだ。5月は毎年のように日中は暑くなる。まだ体が暑さに慣れていないので熱中症にも注意したい。昨年までは小学校の運動会は5月に開催されていたので、子供の運動会の日は強い日差しを避けられる校庭の場所を探して場所取りをしていた事を思いだす。
 そのような天気が続く中、地元の小学校の臨時登校日であったと思われるつい先日、学校の先生が小学校低学年の生徒につき添って街道沿いを歩いている姿を見かけた。たぶん小学校1年生だろう。おそらく現在はウイルス感染予防のために集団下校ができず、まだ1年生になったばかりの子については下校時は親が迎えに行くのだろう。しかし親が働いている等の理由で迎えに行けず、代わりに先生が自宅まで付添ってあげていると思われた。しかも、その日は暑かった。
 現在、学校の9月入学が話題になっている。入学月を諸外国にそろえることで留学がしやすいメリットがある反面、会計や会社の年度、入社日にも影響を及ぼすので拙速な判断はしないよう呼びかけられている。個人的には9月に変更するのであれば留学、もしくは留学生の受け入れでメリットがあるのは良い事だと思うが、桜の季節に入学というイメージも強いので、どちらが良いとは一概には判断できていない。他にも世の中の意見として言われているように、9月は台風が多いし残暑も厳しいと思う。今まで生きてきた季節と社会のリズムが崩れると心身への影響はどうなのだろうかと少し不安にもなる。日本の文化・芸術、特に身近な本や漫画の内容にも影響を与えるだろう。
 9月入学にする、しないに関わらず、それらの中で一番私が心配なのは暑さだ。今年は授業数の不足を補うために夏休みを短縮して授業を行う案もあるという。しかし、最近の7~8月は特に暑く感じる。灼熱の夏である。冒頭でも述べたが小学生になったばかりの1年生が猛暑の中を歩いて登校するのは危険だと思う。アスファルトの道路の人体への照り返しは高温で厳しい。身長の低い子供への影響は大人よりも大きいだろう。それに、中学生でも授業の体育等を猛暑の中で行なえば熱中症になるだろう。最近の教室にはエアコンを設置している学校がほとんどだと思うが、生徒だけでなく授業の準備をする先生も大変だろう。会社のように学校の中の全体にエアコンが効いているとは思えない。省エネ活動で職員室などは暑いのではないだろうか。生徒、先生ともに質の良い授業が行われるとは思えない。
 それに最近は外出自粛で道路がすいている為、スピードを出す車が多く子供の死亡事故が増えているという。暑さで注意力が落ちる中で小さい子供が通学するのは心配だ。車に気づかずに道路を渡ってしまう子供もいるかもしれない。
 とは言え、いつまでも子供が家で不規則な生活をしているのも心配である。我が家でも子供が深夜まで友達とオンラインゲームをしていたが、ついに今日からは夜の10時にはゲームを終えるように注意した。1日のゲーム時間も減らすように言うつもりだ。これでも甘いほうだと思うので、段階的にもっと減らしていく方針だ。中学校からはわりと分量の多い宿題も出されているようだ。早めに学校が再開して欲しいという親の本音もある。
 9月入学については、そもそも9月にコロナが収束しているのか不明だという意見もある。確かにそのとおりで、いま収束しても第2波、第3波が流行しているかもしれない。だとすれば、これも一部の人の意見で言われているように、今年限定の学校再開の時期と、世の中の制度としての入学時期は分けるべきだろう。入学月、さらに授業数や単位取得については緊急事態時の臨時的な措置で柔軟に対応すれば良いのではないだろうか。海外留学についても、現在の4月開始年度の仕組みを使って帰国後の成績や卒業にうまく調整して対応できているのであれば、現状のままで良いのではないだろうか。
 緊急時については全体の制度を変える前に、緊急時の特別な措置、臨時の措置でスピーディに対応すべきだろう。それを現行の全体の法律・制度と整合性を取ろうとするから議論が難しくなるのは当然で、全体を変更するのは感染症が落ち着いた後に叡智を結集して、充分に議論してからで良いだろう。専門家や実務者の意見をじっくり聞かずに政治判断で強行すると、ろくな結果にならない。国民にしわ寄せがくる。
 そのため、子供の健康に対する影響を軽く考えて夏休みを短くして授業させたり、今年だけでなく来年以降の入学も9月に変更する案を早期に決定するのは止めた方が良いと思っている。ではどうすれば良いのだろうか。個人的に思うところでは、現在国が発表しているフェーズとは別になるが、学校や通勤に限定してシンプルに下記のようにレベル分けすれば良いのではないだろうか。レベルの内容は一例として私が考えた。

レベル1 通常の日常。手洗い、うがいの励行
レベル2 登校・外出OKだがマスクを必ず着用し他人との距離を取る
レベル3 オンライン日と登校日を週の中で分ける、リモートワーク推奨
レベル4 完全なオンライン授業、可能な人は全員リモートワークの実施
レベル5 学生も社会人も不要不急の外出禁止。

 潜在的には発表されている数字の10倍以上は感染者がいると言われている。そして開発された治療薬が使用できるのは治験を経て1年以上先のようだ。日本人だからこそ今まで出来ているが、いつまでも自粛生活を行うのは不可能である。そうであれば、現在の感染者数の状況を鑑みて特定指定地域についても早めに政府が判断してレベル2くらいにするべきだろう。それと同時に現在と同じようにマスクの着用や消毒、三密を避ける習慣と社会的な構造の変化は続けていくべきであろう。そして大きく再流行した際にはすぐにレベルを上げて再度国民に自粛を促すべきだ。人生で初めて体験する感染症の社会的流行の影響、これは一度だけ我慢すれば解決するものでは無いと思われる。自粛解除後も第2、第3の流行に柔軟に対応しつつ、治療薬が完成してこのウイルスがインフルエンザのような日常の病気に変化するまでは、その都度の流行のレベルに合わせて国民ひとりひとりが生活を変化させていくしかないと思う。 
 
  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?