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長谷川ちゃみの本棚

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本が好き。本や読書にまつわる話題を集めました。
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#小川洋子

新しい読書仲間に自己紹介代わりに薦めた本「『罪と罰』を読まない」

いかがお過ごしですか、長谷川ちゃみです。 私は本が好きです。 先日、新しい読書仲間ができました。 同じ会社の方なのですが、今まで仕事での接点がなく、挨拶しかしたことがない方です。 ひょんなことから読書好きということを知り、私が「私も本が好きです。お友達になってください」とストレートに言ったら、後日お薦めの本をメールしてくれました。 そこで、私が自己紹介代わりに返信したお薦めの本がこちら。 『罪と罰』を読まない どうしてこの本を紹介したかというと、この本を読んで、

読書の秋に再読したい物語3選(202309)

本好きを自称していますが、実は、読んだ本の細かい内容はあまり覚えていません。読んだ時に感じた雰囲気みたいなものはなんとなく記憶しています。あてにならない記憶なのですが。どんな物語だったかな? 読書の秋に再読したい小説3選。 森見登美彦「恋文の技術」 変わり者のユニークな”恋文”に思わず笑ってしまったような・・・。手紙なんてまどろっこしい? タイパもコスパも気にせず、のんびり読み直したい。 有吉佐和子「和宮様御留」 全体的に不気味な雰囲気。不穏な空気がゆっくりと充満し、堰を

食わず嫌いだった村上春樹を一口かじった

わたしの本棚に村上春樹はまだない。 村上春樹といえば、日本で一番ノーベル賞に近い作家で、国内はもちろん海外でも人気の作家ですよね。 しかし、そんな村上春樹を、私は長年何故だか頑なに避けていました。 それが変わったのが4ヶ月ほど前。ママ友ではなく普通に友達になれたらなぁと私が憧れているSさんから、「村上春樹が好きで全部読んでる」って聞いたからです。私は呆気なく村上春樹をかじったのでした。 まずは村上春樹本人による朗読を聴き、次に短編小説を読み・・・いよいよ人気の長編小説

「ペンギンの憂鬱」ただ今読書中

今、私は「ペンギンの憂鬱」という本を読んでいます。 この作品は、ウクライナ在住ロシア語作家による長編小説で、舞台は1990年代のウクライナです。主人公はペンギンと暮らす売れない作家。小説を新聞社に売り込んだら、まだ生きている大物政治家の追悼記事をあらかじめ書いておく仕事を頼まれました。追悼記事をいくつか書いているうちに、やがて追悼記事を書いた政治家が亡くなりー 続きをベールに包んでいるのではなく、約300ページのうちまだ50ページしか読んでいないので先を語ることはできません