タピオカ

タピオカと株

私は福岡に住んでいますが、天神などで「何の行列だろう」と思って見てみると、タピオカミルクティーを飲むための行列だったりします。ハタチくらいの若い人からしたら「ブーム」なのでしょうが、私からしたら「あれ?10年以上前にブームになって終わらなかったけ?」と思ってしまいます。さらにその前にもブームがあったみたいで、世代をまたいでブームがあるみたいですね。タピオカって「お団子」とは違うし「ゼリー」みたいに柔らかくもない。たぶん「食卓で味わえない食感」だから流行るのかな?と思いますが、そのあと廃るのは、1度食べたら「もういいや」ってなるんでしょうね。カロリーも高そうだし、若い人しか食べないという事なのでしょう。タピオカってピンポン玉食べてるみたいだし、こういうブームって理解に苦しみます。

前置き長すぎて違う話になりそうでしたので戻します。結局何が言いたいかというと、金融マーケットではこういう理解に苦しむことがたくさん起こるということです。

タピオカ関連銘柄の神戸物産

神戸物産という会社が上場しています。銘柄コードは3038です。ここは業務用スーパーをFC展開しており、冷凍タピオカを扱っているようです。ですので、実際は神戸物産のタピオカを使ってタピオカミルクティーを作っているとも限らないのですが、とりあえずブームなので注目されたみたいです。twitterでも8月頃までは随分取り上げられていたような気がします。ここで、神戸物産の株価を見てみます。

ずいぶん上がりましたね。2018年の安値からすると3倍くらいでしょうか。ここで「あれ?」と気付きます。というか気づかないといけません。「既にだいぶ上がっていること」に。タピオカブームは今年の夏ですよね?その時点で株はもう既に大きく上がっていました。この会社はもともと業績がいいのです。「タピオカがブームなので」と、この会社の株を買った人がいるかもしれませんが前々回「誰よりも早く有望株を探す方法」で冒頭に書いたように、株は「買わされるもの」ですから、8月前に買った人は「買わされてしまった」という事なのです。ブームと言うのは人為的に作られるものですからそれに乗じて利益を得る事は非常に難しく、結局誰かがババを引きます。

飛びつく魚は釣られる

相場格言に「飛びつく魚は釣られる」という言葉があります。まさにタピオカからの神戸物産株買いはその言葉の通りになってきている可能性があります(将来の事はわかりません)。「今年の流行色は○色」なんて毎年言われていますが、そんなもの人間が考えて広めているだけに決まっています。

タピオカミルクティーに長々と並ぶよりも、空いているお店でコーヒーをゆっくり飲むほうが私は好きです。

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