no.18

この感情はなんて言うんだろうなあ。

わたしは10年前から変わってないんだろう。
それがいいのか、わるいのか。

もうあれから10年経って
結婚して子どももいて──ママになっても

わたしはあの時からかわってない。

実際どう思われてるかもわからないし
呆れられてると思うけど

わたしは多分ずっと

欲しかった 安心感とか温もりとか
揺るがないおっきな愛情を求めてるんだろうな。

父親へ対する愛しさ、みたいな

上手く表現できない気持ちは
ずっと前から自覚してたんだよね。


どれだけ幼稚でも
目を背けて投げ出しちゃっても
絶対に側で見守ってくれる。

いやいや駄々を捏ねても
感情がぐちゃぐちゃで泣いてしまっても
絶対に見捨てられないっていう安心感。

多分わたしは子どもになりたくて、

寂しくて

甘えたくて甘えたくて仕方がないんだろうな。

でもやっぱりあの時と同じじゃだめだよ。
いつまでも甘えるばっかりじゃだめ。


自分の足でちゃんと立って
それからたくさん子どもになろう。


がんばれ。がんばれ。

この気持ち忘れちゃだめだよ。