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ニンジャスレイヤーTRPG FMプラグイン「狂戦士クラン」NPCデータ集

はじめに

このプラグインはニンジャスレイヤーTRPG2版で使えるプラグイン、『狂戦士のソウル』を使うニンジャクランのデータである。オリジナル性が濃く、能力値が基本的に高いNPCなので、原作を重視したシナリオより短編シナリオのボースや、協力団体として表現することをおすすめする。

また、以下のデータは全て『狂戦士のソウル』が基本になったことを改めて書く。

『狂戦士クラン』

精神的、暴力的問題でどんなニンジャ組織に所属されることも、適応することもできなかったものたちが集まったニンジャクラン。特に精神的な問題で不安なものたちが多く、他の組織とは違って位階序列が全くない水平的構造である。

『理性がぶっ飛んで暴れる』という世間の認識とは違って、内面の狂気を抑えるために、あるいはニンジャとしての残酷さを必死で隠そうとしているものが大半である。しかし、抑えるだけで狂気は消えないはず。彼らはいつ爆発するか知らない爆弾として存在しているが、とりあえず今はリーダーであるニンジャに管理されている。

NPC紹介データの概要

ポートレート、基本的なスペックを記載、そのNPCがどんな性格なのかわかるためのセリフ集で構成されている。

モブ敵データ『狂人』

モブ敵なので、描写はNMの裁量で行う。
◆狂人(種別:ニンジャ)

カラテ   5 体力  5
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ  3 脚力  3
ジツ    2 万札  3

攻撃/射撃/機先/電脳  5/‐/2/2
回避/精密/側展/発動  5/3/3/4

スキル:『◉乱打』『☆◉激怒の一撃』or『☆◉素早い自傷』
装 備:-
ジ ツ:『☆狂乱LV2』

クランに所属され、ニンジャソウルの暴走を抑えている狂人。クランの方向性によって【カルマ:善】を入れても良い。加えて、狂人は射撃ができるほの理性を保つこのができないため近接攻撃だけを行い、射撃はしない。

ボス級敵データ『アラレ』

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『ドーモー!アラレなんだけどー』/『死ねー!死ねー!!』/『やったー!今度こそ息の根を止めてあげるねー!』/『ターノーシーイー!』
◆アラレ(種別:ニンジャ/重サイバネ)

カラテ   16 体力 22
ニューロン 4 精神力 10
ワザマエ  10 脚力 7/N
ジツ    6 万札  40

攻撃/射撃/機先/電脳  21/‐/5/6
回避/精密/側展/発動  19/10/8/14

スキル:『●連続攻撃3』『◉重サイバネ』『◉トライアングルリーフ』『◉ニンジャソウルの闇x2』
『☆◉激怒の一撃』『☆◉素早い自傷』『☆◉即死耐性』『◉◉グレーター級ソウルの力』『◉憎悪:ニンジャスレイヤー』『◉ヘッドコレクター』
『◉暴れる獣鬼』『◉◉ラスト・バーサーカー・スタンディング』

装 備:『伝統的レッグプレートアーマー:激しく争っても破れないジーンズ』『▷▷内臓型チェーンソー:ホネコワシ/チマミレ』
『▶▶▶テッコLv3』『▶生体LAN端子Lv1』

ジ ツ:『☆狂乱LV6』『★噛み付く狂犬』『★捨て身の連撃』『★肉斬骨断』『★★終わりなき狂乱』

『◉ヘッドコレクター』
アラレはニンジャスレイヤーという独歩的存在の強さに畏敬感、そしてその力に対する嫉妬心を感じた。
彼の関心を引くために、彼の趣味(もちろんニンジャスレイヤーは趣味で敵の首級を取るのではないが。)を真似る。
このニンジャーの攻撃によって『サツバツ!』発生し、出目2『頭部破壊』を出目6の『即死!』とする。また、即死耐性の敵に与える
ダメージは痛打+2D3ではない、痛打+3D3のダメージを与える。

『◉暴れる獣鬼』
アラレは状況判断し、低い知能の代わりに自分の野獣のような直観に頼る。
この直観によって、イクサの混乱の中でも無意識的に相手の弱点を狙い、敵の攻撃も狂人とは思えない速さで回避する。
瞬時、精神力を1消費することで、そのターン終了まで使える緊急回避ダイスを2得る、そして『ナムアミダブツ!』の発生条件が『6,6,5』となる。

『◉◉ラスト・バーサーカー・スタンディング』
アラレは味方の死も、敵の死も気にせず、最後までに自由にイクサで暴れることを願う。
その短い命が終わりに至る時、サイバネすら外して自分の流れる血、狂気のジツで失った四肢を実体化させ、最後まで狂気で満ち溢れたまま戦う。
周辺10x10マスに味方が存在しない、また自分の体力が6以下となった場合自動的に発動され、いサイバネによる能力値、ペナルティをすべて失う。
以前受けた『サツバツ!』による能力値ダメージは回復され、『戦闘スタイル:如醉如狂』を得る。

『戦闘スタイル:如醉如狂』:発動後2ターン間、すべてのスキルが使用不可となるが、(ジツは可能)インハンスによる『無属性ダメージボーナス+2』『装甲貫通2』と、『連続攻撃+3』を得る。
アラレはこのスキルによる効果が終了される3ターンの開始と共に自動的に死亡する。

アラレは『狂戦士クラン』の実質的リーダーである。そのバストは豊満で、両腕にチェーンソーが付いている首級を集める狂人である。「命令されることに飽きた」という単純な理由でソウカイヤを脱走し、狂人たちを集めている。その理由は不明であるが、何度も追跡したニンジャが行方不明となったので、現在はその行方を知らない。

デフォルトは首に執着する狂人という簡単な設定であるが、バックグラウンドはNMの裁量で自由に設定しても良い。ただし強い敵、首級に執着するという点は守る方がスキルの使用に良いだろう。

おすすめ能力値レート:32~35のニンジャ3~4人

アラレ/戦闘方針
アラレは、PCの中で一番総合能力値が高い敵を先に狙う。射的やジツに弱いため、全力でPCたちに向かって接近しようとするだろう。また、狂戦士共通の弱点でもある低い精神力のせいで、精神攻撃に非常に弱い。『暴れる獣鬼』を『狂戦士化』後すぐ発動することでPCに圧迫感を与える。サツバツによる即死が出やすいところがアラレの強い点なので、PCが油断できないように『捨て身の連撃』を出来るだけ使って、4連打の攻撃でPCに休む暇を与えずに押し付けながら、最後に『ラスト・バーサーカー・スタンディング』で思いっきり暴れ、ラストシーンを飾ってみよう。

アラレ/セリフ例
近接攻撃:
『これぐらいで死んじまったら、私、ほんとに怒るからー!』/『<任意のニンジャ首級>=さん、あいつが嫌い?私も...そう思ったよー!』
狂戦士化:
『本番はこれからがはじまりだから... わかった?みんなわかったよねー?!』/『私、あ... 熱くなってくる!ど、どうしようー!』
ラスト・バーサーカー・スタンディング発動:
『終幕。狂った獣鬼の最終舞台。』
気絶/死亡:
『楽し、か...-った、のに...』/『私は... 最後まで....』

ボス級敵データ『バアル』

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『問答無用!カラテだ!』/『破壊!虐殺!』/『最小限の慈悲だ。一瞬で壊してやろう。』
◆バアル(種別:ニンジャ)

カラテ   14 体力 18
ニューロン 5 精神力 6
ワザマエ  8 脚力 7/N
ジツ    5 万札  30

攻撃/射撃/機先/電脳  16/10/5/5
回避/精密/側展/発動  14/10/6/12

スキル:『●連続攻撃2』『◉タツジン:ノダチ』『◉頑強なる肉体』『◉突撃』『◉ニンジャソウルの闇x2』
『☆◉激怒の一撃』『◉破壊衝動』『◉ヒサツ・ワザ:地震崩壊』『◉弱点:破壊強迫症』

装 備:『ノダチ:サインボード』『パーソナルメンポ:鉄甲マスク』『ヘビーテックスーツ:人皮』

ジ ツ:『☆狂乱LV4』『★鎧わぬ守り』『★★獣鬼突撃』

『◉破壊衝動』
バアルは常に何かを破壊したいという欲求に包まれる。その狂気であふれる衝動は、抑えるほどその衝動は更なる破壊を呼び起こす。
このニンジャが近接攻撃で1以上のダメージを与えることに成功した場合(相手が誰でも)精神力を2回復する。『サツバツ!』による
能力値ダメージがあった場合は既存の精神力2回復に加えて体力1も回復する。

『◉ヒサツ・ワザ:地震崩壊』
バアルは武器にこだわりなんてない。ただその武器が自分の衝動を満足させるのであればなんでも振り回し、敵を徹底的に破壊する。
このニンジャが『集中状態』の時、精神力を1、あるいは回避ダイスを2消耗することで武器に全身の力を入れ、相手を中心で5X5マスに巨大な衝撃波を起こす。
中心にあったキャラクターは痛打+3D3のダメージを受け、『崩れ状態』になる。(回避:HARD)中心以外にあった5X5内のキャラクターは痛打+D3のダメージを受ける
(回避;NORMAL)連続使用不可。

『◉弱点:破壊強迫症』
このニンジャは周期的に破壊を行い、それを喜びとして感じる。自分の開始フェーズにもし敵ニンジャが自分の通常移動で届かない距離にあった場合、一番近い距離にいる
キャラクターを攻撃する。(味方含む)

バアルは『狂戦士クラン』の表面的リーダーである。NPC三人の中で唯一交渉ができるほど真面な精神力を持ち、狂気に耐える方法もよくしっている。とは言え、彼も常に破壊を求める狂戦士なので、長時間会話することはできないだろう。彼も元ソウカイヤの組織員として、脱走したアラレを追跡したニンジャの一人であった。だが逆にやられ爆発四散する直前、彼女の予想できない気まぐれのおかげで命を救われることになった。

デフォルト設定は逆にやられたソウカイヤの追跡者であるが、バアルもまたNMの裁量で自由に設定しても良いだろう。

おすすめ能力値レート:24~28のニンジャ4人

バアル/戦闘方針
バアルはノダチを使いながらヒサツ・ワザを積極に使って範囲攻撃で致命的な陣形崩壊を狙う。もしPCたちがバラバラに配置されている場合はヒサツ・ワザを使わず、一番カラテが高いPCを狙って一騎打ちの戦闘となる。表面的リーダーという設定を生かし、モブ敵と一緒に登場させれば、『破壊衝動』や『弱点:破壊強迫症』を十分応用しながら戦える。

バアル/セリフ例
近接攻撃:
『ふー!カラテ、カラテあるのみ!』/『覚えておくが良いだろう。その雑なジツは役に立たないということを!』
狂戦士化:
『うっ..! 逃げるなら...今、だけ... だ..!』/『カラテ..で..!破壊する!徹底的に!』
ヒサツ・ワザ:地震崩壊発動:
『これで終わりだ!<ターゲット>=さん、お前も。このイクサも!』
気絶/死亡:
『やっと、この呪いから...』/『ハイクは詠まない。サヨナラだ。』

ボス級敵データ『トデストリフ』

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『ドーモ、ニンジャネームは... 教えたくない。』/『あたしはゼリーが好き、肉が好きなやつは他にいる。』/『因果応報... 諸行無常... 因果応報... 諸行無常...』
◆トデストリフ(種別:バイオニンジャ)【カルマ:善】

カラテ   8 体力  17
ニューロン 5 精神力 8
ワザマエ  6 脚力  6/N
ジツ    5 万札  20

攻撃/射撃/機先/電脳  8/7/5/5
回避/精密/側展/発動  8/6/5/10

スキル:『●連続攻撃2』『◉トライアングルリーフ』『◉憎悪:ヨロシサン』『◉自害』
『☆◉素早い自傷』『☆◉即死耐性』『◉ブリミア・ナボーサ』『結局みんなただの肉』

装 備:『バイオ武器LV2』『ヘビーテックレガス:義足』『▲▲▲▲戦闘用バイオトルソー』『▲カスタム拘束機関:グラトニー』『▲ニンジャ肉消化器官』
『▲カスタム拘束機関:グラトニー』:『戦闘スタイル:グラトニー』を得る。
『戦闘スタイル:グラトニー』:拘束攻撃で『6,6』で成功した場合、対象を拘束し、毎ターンの終了フェーズの脱出判定の結果が失敗だった場合
体力と精神力を吸収し、1回復する。

ジ ツ:『☆狂乱LV』『★復讐鬼』『★鎧わぬ守り』『★肉斬骨断』

『◉自害』
トデストリフはDNA単位から刻まれた殺人欲求を自害で解く。
爪で自分の皮膚を引き裂いて血を流しながらも、痛みなんてどうでもいいという顔は変わらない。
このニンジャは自分のターンに瞬時で体力1を追加消費することで『狂戦士化』で得る攻撃ダイスを+2することができる。(最大6まで)
『発動:ジツ+ニューロン』『難易度:NORMAL』

『◉ブリミア・ナボーサ』
トデストリフは腹のデカい口を開く。その口はバイオサメのような鋭い歯、気持ち悪い舌を伸びながら敵ニンジャに対する凄まじい悪意と敵意、そして食欲を見せる。
拘束攻撃で『6,6,6』で成功した場合精神力を1、あるいは回避ダイスを2消耗して敵を完全に飲み込み、毎ターントデストリフの終了フェーズに回避不能の
2ダメージ(貫通ダメージ2)を与える。この拘束を解くためにはカラテ判定を2回成功しなくちゃいけない。(脱出難易度:HARD)

『◉結局みんなただの肉』
トデストリフは自分が今まで自分が行った数々の悪事を覚えている。
因果応報、諸行無常。結局すべての業は自分に戻ってくるということを、彼女もわかっている。少なくとも死ぬ前に目の前にいる邪悪なニンジャたちと
一緒に爆発四散するために死の直前に自分の体を潰して惨めな自爆を準備する。
トデストリフの体力が1-3で残った場合、トデストリフの順番開始フェーズに彼女を中心で8x8マスの自分を含めたすべてのキャラクターに4D3のダメージおを与える。
(回避難易度:HARD、トデストリフ本人は回避不能)

トデストリフはヨロシサンの死体処理と共に、対ニンジャ兵器として作られたバイオクリーチャーである。孤児だった彼女にとって覚えているのは周りの失敗作たちやヨロシサンの科学者たちがすべて。長い期間傭兵ニンジャたちの裏処理で人間を殺しまくって来た記憶は彼女の精神内の狂気になり、本能的な良心と対立することになった。結局ニューロンの過負荷で一時的に死んでしまった彼女は失敗作と分流され海に捨てられた。

同じく設定を変更はNMの自由ではある。バイオクリーチャーからバイオニンジャになったきっかけや原因が不分明なのでそこをうまく利用してオリジナルシナリオを書いて見ることもできるだろう。

おすすめ能力値レート:11~16のニンジャ4人

トデストリフ/戦闘方針
拘束攻撃を使ってPC一人を完全に制圧することもできるので前半から拘束攻撃で積極的にPCをいじめる。自害は1ターンに体力3を全部消耗することも、1ターンに1づつ消耗することもできるので状況によって使用する。これと言った弱点はないが、基本的に能力値が弱い。また、体力を調節して1-3が残った時自爆することもできる。しかしロスト確率が高いので、その時PCの体力などを考えて自爆することが良いだろう。

トデストリフ/セリフ例
近接攻撃:
『これは全部... あんたたちが悪い。』/『...潰すからどうでもいいや。』
狂戦士化:
『うう... うえ... え、おえ....』/『痒い、痒い、痒い、痒い....!』/『アイエエエエエー!!』
ブリミア・ナボーサ発動:
『言ったよね。肉が好きなやつは他にいるって。』
気絶/死亡:
『因果応報... 諸行無常... 』/『死に、た...く、ない....ー!』

『狂戦士クラン』の登場例

分岐1:PCたちはソウカイヤ、または他のニンジャ組織に所属されたニンジャである。今回の任務は....

1-1)最近、ソウカイヤでスカウトしようとした人材を先に攫ったり、ニンジャソウルが暴走して暴れるニンジャを処理する連中がいる。個人ならすぐ解決できる問題だが、それが団体ならただではいられないのでPCたちは今回の事件を調査することになった。
1-2)PCたちはソウカイヤに歯向かう生意気なヤクザクランの壊滅任務を任された。この任務は変数(ニンジャスレイヤーや他ニンジャのエントリ)可能性があるので、壊滅任務に慣れている傭兵ニンジャがPCたちをサポートする。
1-3)PCたちは何らかの事件でソウカイヤから脱走し、追われている。この強大な組織から逃げることは難しいだろう。危機に迫っていたPCたちの前に謎の組織が協力を提案して来る。

分岐2:PCたちはストリートのニンジャである。とある日...

2-1)PCたちはIRC通信で知り合ったハック&スラッシュチームである。金になりそうな仕事を探していた途中、人を殺して隠れた狂人を追跡してくれという依頼をもらった。
2-2)何たる悪徳!PCたちは何の理由か知らないが、狂人たちに襲撃された!逃げるか!戦うか!狂人は考える暇もなくアイサツして来る!

以外に他の登場例があれば制限なく登場させることはできるが、オリジナル性の濃いニンジャクランなので、原作ストーリーに近いシナリオでは使えなだろう。また、上記のNPCたちは狂戦士クランの登場とは関係なく、個人ボース、NPCとして使用可能である。

更新履歴

2021 11 28 :NPC全体の能力値、ジツの修正

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