RouxじゃなくてLou
久々のアドカレ参加です。
最近のキューバーは知らない人も多そうなあっきです。
この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2022の14日目になります。
13日目は暇人のキューブ日記さんの【脱初心者】ピラミンクスの指南書
15日目は幸地(こうち)さんのメガっぽいなにか。になります。
ということで今回はみんなも知っているスーパー解法のRouxの話ではなくLouの話になります。
Louについて
LouとはRouxと同じく人名になります。
Yunhao Louという中国人のキューバーであり、Clockの単発WR1、平均WR3の御方です。
https://www.worldcubeassociation.org/persons/2017LOUY01
そのLouが開発したと思われるClockのnon-flip methodになります。
non-flip methodについてはこっそりろーだいさんが2日目に書いていてびびりました。
LouはYoutubeのチャンネルもあり、一応その中でもチュートリアルはあったりします。
そしてもうちょっとわかりやすい解説もYoutubeにあったりします。
この2つを見れば大体わかってしまうのでこの記事は終わってしまいます。
ただ日本語ではないので以下で解説を一応してみます。
解説は上の2つ目の動画であるChris Choiと同じスクランブルで行っているので見ながらだとわかりやすいと思います。
解法 part1 分析パート
クロックを解くときにひっくり返さないということはインスペクション中にクロックを分析する必要があります。
裏は見ないのである意味BLDですね!!
ということで、BLDer大好き分析パートです。
ただ分析する結果で覚えるものは数字が5つ、めちゃくちゃ少ないです。
その5つの数字をLouではM1~M5と言います。
M1の導出
M1が一番めんどくさいです、M2~5は簡単なのですが…。
サンプルのスクランブルと共に分析してみます。
Scramble: UR3- DR3+ DL2+ UL5- U4+ R6+ D0+ L0+ ALL4+ y2 U6+ R4+ D6+ L2- ALL4- UR DR DL
まずはセンターとその左の針を見ます。
センターが10時で左エッジが6時になっています。
ここでセンターを左エッジに合わせるのに必要な数、-4を覚えます。
次に同じようにセンターと右エッジを見ます。
センターを右エッジに合わせるのに必要な数は+2になります。
覚えた数 -4+2=-2 をセンターの下エッジに適用します。
下エッジは4時なので-2で2時になります。
よくわかりませんがこれでM1は下の針の刺す+2になります。
M2の導出
ここからは難しくありません。
M2は左エッジをセンターに合わせるのに必要な数になります。
つまりM2は+4です。
M3の導出
M3は下エッジをセンターに合わせるのに必要な数になります。
M3は+6です。(6は符号いらないですが…)
M4の導出
M4は微妙に違ってて右エッジを上エッジに合わせる数になります。
M4は+4です。
M5の導出
最後のM5は上エッジをセンターに合わせる数になります。
M5は+6です。
分析結果
これで分析結果は
+2 +4 +6 +4 +6
になりました。
これを覚えて実際のソルブに移ります。
解法 part2 実行パート
まずクロックをひっくり返します(y2)
URのピンのみが上がっている状態にし、M1を実行します。
(今回のスクランブルではピンはそのまま)
M1は+2だったのでULを+2します。
それと同時にURを動かし、センターを下エッジに合わせます。(+4)
そのままDRのピンをアップし、M2を実行します。
M2は+4なのでULを+4します。
同時にURを動かし、センターを左エッジに合わせます。(+2)
次はDLDRのピンがアップされた状態にします。
M3は+6なのでULを+6します。
同時に今度はDRを動かし、センターを上エッジに合わせます。(-5)
M4は左、ULDLのピンがアップされた状態にします。
+4なのでURを+4します。
同時にULを動かしセンターを右エッジに合わせます。(+3)
最後はURピンをアップし、ULURDLがアップされた状態にします。
M5は+6なのでDRを+6します。
同時に動かすのは少し難しくてULを動かし、揃っているクロスをDRコーナーに合わせます。(-5)
あとは最後、コーナーを揃えるだけなのですが、裏面をこっそり見てみましょう。
よくわかりませんがクロスが揃っていて12時になっていると思います。
これを崩さずにコーナーを揃えればいいのでピンアップしているところだけを回せば完成です!!
さいごに+α
exampleソルブとかも載せてもよかったのですが、分析さえしっかりすれば間違えることはないのであまり需要はなさそうですよね。
回してみるとわかるのですが、この解法はnon-flipという特徴だけではなくほとんどURとUL、そしてたまにDRだけで解けてしまいます。
Dダイヤルは親指で回すことが多く、5とか6は回しづらかったりします。
更にL側は左手なので右利きの人が回しづらいです。
こういったことも考えてLouはただのnon-flipではないこの解法を考えたんだと思います。(すごすぎる)
どっかのタイミングでソルブ動画は上げて追記するかもしれません。
ラッキーパターンで分析の文字が減ったりすることがあります。
クロックを90度、180度回した状態から始めることによってラッキーを引き込むことができるのでちょっと考えてみると面白いです。
あと、記憶ですが…数字を覚えるのは意外と慣れないかもしれません。
しかも符号もあるので「マイナス…いや、プラスだっけ?!」とかなることもしばしば。
人によっては向き不向きもあるかと思いますが自分は数字をひらがな変換して覚えてたりします。
12345→あいうえお
-1-2-3-4-5→かきくけこ
6→ろ
0→ぜ
とかですね。
変換にひと手間かかりますので微妙っちゃ微妙ですがミスが多い人は使ってみるといいかもしれません。
久々にクロックのスクランブル画像作成しました。
全然覚えてなかったのでまたてらださんのブログを参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。
https://www.terabo.net/blog/clock-image-generator/
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