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『京都大学熊野寮に対する家宅捜索時の押し問答』について、わかりやすく説明します。

 一部ネット記事やマスコミ、Youtube等で

『京都大学熊野寮に警察の機動隊が家宅捜索に入り、その際学生ともみ合いになった』

との報道が話題になっています。


「これ何なの?学生がイジメられているの?」

「警察やり過ぎじゃない?怒鳴ってるし。」

みたいな声がある一方で


「令状出てるわけだし、何で学生は警察に抵抗しているの?」

「警察が動いているんだから、生徒が何かやったんでしょ?」

「良く分からん!結局何が起きてこうなってるの?」

等々、様々な声が聞かれます。


 そこで今回は

『京都大学熊野寮に対する家宅捜索時の押し問答』

について、わかりやすく説明します。


 この記事を読むことで

◎、この出来事は一体何なのか?何が起きているのかイメージできます

◎、警察による治安維持なのか?権力暴走なのか?わかります

◎、貴方が自分自身で考える・判断する参考になります


 なお、こちらでも明記している通り


<<<自己主張等がある人は、私の領域では主張しないで下さい。>>>

 主張したい人は、自身で情報発信の場を設けて、私を巻き込まないでご自由に行って下さい。


 それが了承いただける人だけ、京都大学熊野寮での起きた出来事について一緒に見て行きましょう!



極左集団の捜査のための家宅捜索で対立が起きた

 この事件は結局何なのか結論を言うと

『極左集団:中核派を捜査するための家宅捜索で対立が起きた』

と言えます。


「極左?何それ?」

と言う人も多いと思いますので、簡単に説明します。


 極左とは、破壊行為によって革命を起こそうとする革命思想の中でも、最も極端な思想の事を指します。


 要は

『邪魔な物は破壊。邪魔な人は殺す。これ以外の選択肢はない。これ以外で物事は何も変わらないんだよ!』

みたいな思想ですね。


 正直な話、私達一般人からしたらとても怖く感じますよね。

 だから、警察もマークしており、何かあれば放置できないわけです。


 更に詳しく左翼思想等を知りたい貴方は、こちらの記事をお読みください。


 そんな極左集団のメンバーが京都大学熊野寮というところに出入りしていることが判明したので、家宅捜索に入ったと言う経緯です。


 このように見ると

「じゃあ、全面的に警察正しいじゃん!何を対立することがあるの?」

と思いますよね。


 しかし私は、ここで

「こっちが正しい!こっちは悪い!」

と誘導したいのではなく、貴方が自分自身の考えを持つ手助けをしたいだけです。


 そこでもう少し詳しくお互いがどんな主張の中で対立体制になったのかに触れて行きます。

①、警察側の主張

②、京都大学熊野寮学生側の主張

③、結果どうなった?


 それでは更に詳しく一緒に見て行きましょう!



①、警察側の主張

 警察側の主張はもちろん

『治安を破壊しかねない極左集団の人間が出入りしていた場所に、何があるのか調べたい』

です。


 そのための捜索令状も持参していました。

 ただし、最初から武力行使を想定して、武装した機動隊を連れて家宅捜索に臨みました。


 確かに、中核派は手製爆弾とかを平気で使い、殺傷を何とも思わないような人もいる集団ですので、想定して準備をしておくことは必要です。

 実際に警察学校の訓練が厳しいのは、このような極左集団との対立を想定しているから厳しいわけですしね。


 しかし

『京都大学熊野寮に極左集団:中核派の人物が出入りしていた』

というだけで、寮の生徒達が極左思想とは限りません。


 その状況で学生側の立場としては、いきなり武装集団が迫って来るのは果たしてどうなのでしょうか?


 というところで、生徒側の主張も見てみましょう!



②、京都大学熊野寮学生側の主張

 生徒側の主張は

『部外者が勝手に入って来るな!』

です。


 この時に学生側が主張している内容を動画等から読み取ると3点

◎、学生寮には自治権が認められているんだから侵害するな!

◎、令状を持って来ないと入れないぞ!

◎、新型コロナ感染リスクが高まるから大勢で入って来るな

です。


 この中で

「何となくわかるような、わからないような!」

という部分は

『自治権』

という部分だと思います。


 それ以外は、わかりますよね。

 そのため、自治権について少し説明します。

 

自治権とは、その組織独自の運営を認める権利と思って下さい。


 例えば、貴方の通っていた学校や、貴方の務める職場。

 そこにはその独自の風習とか、習慣、決まり事等があると思います。


 それらは学校の教育方針や、会社の理念、学生や社員の自主性によって作り上げられてきたモノです。


 このように各組織には、その組織を自由に運営して良い権利があるんですね。

 これを自治権と呼びます。


 ただし、無制限に、何でもかんでも認められるわけではないので、今回のように令状がある場合には警察優先になるんですね。


 今回の事件とは関係ないので余談ですが、京都大学と警察官の立ち入り・自治権侵害対立は、以前から度々起きていました。


 そしてその都度

「自治権の侵害だ!」

と騒がれていたので、一種のマニュアル化しているところもあるのかもしれませんね。


 ただし、過去のそれらの対立時に警察官は、令状を持っていませんでした。

 今回のトラブルはシッカリと令状を持っているので、過去のこれらの事件とは関係ありませんね。


 それなのに

「令状持ってこい」

をずっと叫んでいるので、マニュアル化しちゃっている雰囲気を感じちゃうんですよね。



③、結果どうなった?

 結局この対立は最終的にどうなったのでしょうか?

 結論としては

『警察は、検温等新型コロナ対策をして、令状を執行して立ち入った!』

です。


 令状が既に出ているのなら、学生側としても

「自治権侵害だ!令状持ってこい!」

の主張は通りませんからね。


 となると、学生側の主張で残っているのは

「大勢が一度に入ってきたら新型コロナ感染が心配!」

だけです。


 そこは警察側も冷静になり

「確かにそうだね!」

ということで、入場前に検温等をして立ち入りを行ったと言うわけです。


 京都大学熊野寮は、最近寮内で陽性者が出ていたようなので、敏感なのも分かりますね!


 今回の出来事だけではなく、これらの声明文等の主張を見てどのように捉えるかを考えるのも良いと思います。


 ともかく、何が起きていたのかはこんな感じです!

 後は貴方がどのように捉えるかはお任せします。



まとめ

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 京都大学熊野寮への警察・機動隊の立ち入り時に、押し問答が起きたのは極左集団の捜査のための家宅捜索で対立が起きたというモノです。


 これに関して

①、警察側の主張

 『極左は危険!令状もあるから捜索させて!』


②、京都大学熊野寮学生側の主張

 『自治権を侵害するのか!?令状持ってこい!新型コロナ感染も心配!』


③、結果どうなった?

 『新型コロナ対策をして、令状を元に家宅捜索を行った』


 これで、この出来事は一体何なのか?何が起きていたのかイメージできましたよね。


 この出来事は、警察による

 治安維持なのか?

 権力暴走なのか?

判断材料を得られたと思います。


 私はこの記事で貴方にどちらの敵・味方になって欲しいのではありません。


 何が起きていたのかを知った上で、自分自身で考え、判断して欲しいんですね。

 少しはその参考になったのではないでしょうか。


 このような、何となく流されている出来事に対して

「自分には関係ないや!」

ではなく、少しだけでも興味を持ち、意味のある情報として摂取していただければと思います。


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