警察官の持つ拳銃の話。世間にあまり知られていないこと、多くの人が勘違いしていること４選

　日本では警察官だけが街中で拳銃の所持を認められています。

　そのため、良くも悪くも市民・国民からは警察官の持つ拳銃に対する関心が向くことが多いですよね。

　中には警察官の拳銃を狙った犯罪が見られたり、警察官を挑発する犯罪者がいたりもします。
「どうせ撃てないでしょ！」
「警察官は即撃ったり出来ないから、そこに隙が生まれる！」
みたいに考えているようですね。

　しかしその考えは犯人側の勝手な思い込み・勘違いなことがほとんどで、警察官は拳銃を撃ちます。

　そこで今回は元警察本部刑事部の私が、そのような犯人を抑止する目的と、警察官を目指す人、両方に向けて

『警察官の持つ拳銃について、多くの人が勘違いしていること』

についてお話していきます。

　この記事を読むことで

◎、警察官を不用意に挑発する人が減ります

◎、「警察官の拳銃を奪おう！」と考える人の抑止になります

◎、警察官になりたい人は予備知識を得られます

　ただし守秘義務があるので、拳銃の保管場所等、世間に知られると社会的に危険な情報は載せません。

　その上で、警察官の拳銃について多い勘違いについて、一緒に見て行きましょう！

①日本の警察官は拳銃が下手？

　警察官による発砲が報道される度に必ず

「全然当たってないで何発も撃って危ない！拳銃の訓練くらいしろよな！」

というコメントがインターネット上に溢れます。

　これはつまり
「警察官って拳銃下手だよな！」
という事ですよね？

　では本当に警察官は拳銃を撃つのが下手くそなのでしょうか？

　答えはノーです。

『警察官の拳銃の腕前は上手い』
です。

「警察官は拳銃が下手くそ」
と評価する人は恐らく、自分では拳銃を撃った経験がないまま、アニメ等での拳銃のイメージを基準に考えているのかと思います。

　拳銃は貴方が拳銃の仕組みや撃ち方を教わった上で、動かない的（まと）にジックリ時間無制限で狙いを定めてもマグレ以外では一発も命中しません。

　仕組みは簡単ですが、そのくらい難しいんですね。

　では、一般人が仕組みや撃ち方、そのコツ等を知ったうえで撃っても１発も命中させられない拳銃。

　警察官はどのくらい当てるのでしょうか？

　これも結論を言うと、全弾命中は当たり前。
　しっかり照準を合わせて撃って良いなら、ほぼ全ての警察官が
『ほぼ全弾、的の真ん中に当てる』
くらいの腕を持っています。

　そもそもこの程度の腕を持ってないと警察官内部の拳銃検定試験や警察学校の定期試験で赤字なので、全ての警察官がこの程度の腕は持っています。

　そうじゃなければ警察学校を卒業できませんからね。

　それ以外にも
◎、照準を合わせない・見ないで撃つ
◎、１秒以内に撃つ
等、様々な撃ち方も警察学校時点で訓練しています。

　これらの撃ち方でも全ての警察官が、５０点満点中４０点くらいは取ります。

　それでも、現場では完璧な射撃は無理なんですね。
　訓練と違って、ただ射撃だけに集中するのではなく、周囲の状況や法令に関する部分までを同時に思考・判断をしつつ、自分の命の危機が迫る中、動く的を狙っているわけですからね。

　これを知っていると
「日本の警察官は拳銃が下手くそだなぁ！サボってないで、もっと訓練しろよな！」
なんて言葉は中々出て来ませんよね。

　むしろ知っている私なんかは
「凄い！良くその状況で当てることが出来ましたね！？」
と感じます。

　これが警察官の拳銃に関する、世間にあまり知られていない、勘違いされている事の一つ目になります。

　という事で、あと三つ
◎、拳銃には安全装置がついている？

◎、警察官の拳銃、一発目は空砲？

◎、警察官は必ず最初に威嚇射撃をしないといけない？

　この部分についても見て行きますので、気になる人は是非購入して読んで頂ければと思います。

　なお、有料記事を買う以外にも、私が運営しているオンラインサークルに加入していただき、そちらで質問していただくという方法もあります。

　私に色々と自由に質問したり、オンラインサークル上で交流したりが出来る場所となります。

「警察に関して色々と聞きたいことが多いんだけど、身近に警察関係者はいないし・・・色々と気軽に聞ける人が欲しい！！！」
という人のためのサークルです。

　続き部分はそちらで質問して貰っても構いませんので、この記事の有料部分を買う前に、一度そちらも確認してみてはいかがでしょうか？

ふたひい＠警察に関する学びを提供｜note

　その上で、それでもこの記事の続きがどうしても今すぐ気になる人だけ、購入してお進み下さい。

②拳銃には安全装置がついている？