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ちゃこのVリーグ観戦記2020【28】

2020-2021V.LEAGUE Division1 MEN
レギュラーラウンド
第14週 第28戦/全18週 36試合

2021年2月28日 日曜日
鳥取県米子市・鳥取県立米子産業体育館
【JTサンダーズ広島 ホームゲーム】

vs サントリーサンバーズ(全4対戦 最終戦。0勝3敗。負け越し決定。今日負けると全敗)

コロナ禍仕様でなくてもアリーナに椅子席を出して3000のキャパの体育館で、観客1000人は、コロナ禍で言えば満員と言ってもいいのではないでしょうか。
バスケの島根スサノオマジックの試合が行われることはあるようですが、バレーボールの試合を初めて見た、という人も多かったのではないか、と思われました。
試合結果はどうでも、会場が非常に熱くなる試合だったことは、疑いようもありません。

試合結果は?!

23-25
20-25←ダブルスコアから、トム→八子にして盛り返しました。
22-25

終わって見れば、
セットスポーツであるバレーボール…この試合は、0-3、JTの完敗、と取られるでしょう。
会場で見ていた私たちは、それだけで語れないものを、コートから受け取りましたよ。

スターティングメンバーは、
OH:陳建禎、坂下
MB:小野寺、安永
OP:エドガートーマス
S:金子❣️
L:井上航/唐川

…坂下は出すんじゃないか、と思ってた。
でも、将平キャプテンが対角だと思ってたわー。
…予想外すねぇ。
で、セッターはどうするのなかぁと思ってた。
試合開始前のアップの時に金子くんがやたらと笑顔だったので、この笑顔はどっちだろう?と思ってた。今日はトスを上げなくていいという重圧から逃れた笑顔?それとも、慣れた?
答えは「(試合に出る、ということに)慣れた」でしたねー。そっちの答えが欲しかった!

今日は終始スパイクサーブで攻めた坂下を褒めたいと思います。
レセプションでも、「守備力でチームに貢献したい」、と言ってただけはあります。
…ただ。守備はレセプション、ディグに代表されるレシーブだけではなくて、ブロックも含むので…181cmは、218cmムセルスキーに対してはあまりにも低すぎかなーと。
でも!JTには、小澤翔という先輩が居ましたからね!178cmで、越川さんの対角OHを担ってましたから。
ないものねだりをするよりも、自分の得意な部分を磨いていけばいいと思います。

同一カード2連戦は、対策への対策返しが大事。
サントリーは昨日3-0で勝ってますから、対策らしい対策はしてきていません。こちらの出方待ちだったと思います。
1点だけ強化していたとしたら、サントリーは(というかウチも)トムに対してばっちしムセルスキーを配置しているわけですが、ムセが前衛の時にブロックで本領発揮できるようにスイッチして真ん中にムセが居たことでしょうか。でも、ムセの負担が大きいし、金子のトスについて行くのが大変そうで、早々に諦めて、後ろの人が拾っていく方法に変更してましたね。こういう、読み合い、や、あー負担が大きいけど実り少ないなぁと思うとスパッと方向を切り替える。
この点でも、ウチは負けていたと思います。
ベンチの策で負けていたというか、ムセ様に、だと思いますが。

中国新聞は、地元JTサンダーズ広島のことを定期的に取り上げてくれる数少ないメディアですが、JTの主力が30歳を超えていることがパフォーマンスを低下させている一因、という失礼極まりない記事を金曜日朝刊に載せました。あたかも、ベンチがそう言っている、かのような書きようでしたよね。(その新聞にさえも、昨日のセッターの交代などなどを“ちぐはぐな采配”とバッサリやられてましたね(苦笑))
故障者続出で厳しい中だからこそ、采配を振るう方の腕の見せ所なわけですが、生憎、いつも大抵、後手後手です。(そもそもどうしてこんなに故障者が多いのか、は、検証すべきです)
今のJTには、この人に任しておきさえすれば大丈夫!という飛び抜けたスターはいません。でも、バレーボーラーらしいバレーボーラーというか、1人何役かできる多才な選手が何人もいます。オールラウンダーで全てのポジションを埋めるのが、最終的なチームの目標だと思って、見守ってきました。
才能、可能性は活かしてこそ、です。配置(采配)しなければ、力も発揮できませんから。

もう、サントリーとの対戦はありませんが、レセプションの時に体を引いて他の人に取らせる選手が1人いるだけで、他の者はそれを庇う動きをしなければなりません。その分は負担になっているハズですが、カバーする人の能力が高い場合、ちょっとやそっとその弱点を押したところで穴はあかないものです。
どういう押し方にするのか。直接的がダメなら、間接的に。どこに穴を穿つのか。
それを指示するのが、ベンチの仕事でしょう。

金曜日の失礼な新聞記事の中身で、まぁそうだよな、と思えた部分は、MBの負担についてを考えた時でした。
小野寺はまだいいとして、中島というカードがない今、安永を毎週土日ずっと先発させフル出場させることで、果たしてパフォーマンスは上がるのだろうか、と思いました。
ヤスが悪い、と言っているのではなくて、土曜日だけ、という方がパフォーマンスは上がるのではないか、と思ったのです。
でも今ナカジがいません。
で、さっきの、1人で他のポジションも出来ちゃう人、チームにいませんか?いるよね?JTそういう人多いもの。若手でもベテランでも、能力引き出す起用をして欲しい。

金子もそう。
セッター金子は、これまであまり登場してないから、その能力の未知数っぷりハンパないし、使ってみなきゃわかんないよね?
でも、ダイレクトスパイクを咄嗟の反応でシャットしちゃうような能力ある人には、やっぱり打たせてみたいよね?
金子をコートに置いたままで、トム→深津とかにして使っちゃえばいいんじゃないの?アタッカー金子。深津のトス回しをコートの中で見るのも勉強になると思う。
崇徳出身の合田もコートで見てみたい選手だし、アタッカー金子を見せる時に出てきて欲しい(今日のリリーフサーバーでノータッチサービスエース!は凄かった!)。

今日はコートエンド席(JT側)に居て、試合開始前から、静かな闘志がJTチームから感じられました。相手のフロアディフェンスが凄かったので、勝利に結びつかなかったけれど、あともう少し。もうちょっとで次への扉が開きそうな気がした。
先週のエフピコも今週の米子も、会場の雰囲気は凄くいい!(今日は一部地元の高校生がJT応援団席の真ん中で弾けすぎて壊れてましたけど、ね。あまりのKYぶりに高校生とは思ってなくて小学生の集団だと思ってました私。)
次のホームゲームは翌々週の岩国市です。そこでもこの雰囲気を作って選手を後押し出来るといいな。

来週は、アウェイ、東京都墨田区総合体育館で、FC東京と対戦です。
FC東京は、昨日は0-3で敗れたジェイテクトに、今日は3-0で勝ちました。今年のFC東京は、コートの中に古賀太一郎というプレーイングマネージャーを入れて戦っていて、実に粘り強い戦い方をしてきます。JTは、開幕してすぐ、初のホームゲーム(しかも、猫田体育館で)で当たりましたから、ウチらのチームのモチベーションの方が高かったんで、押し切ることができたんですね。…今当たると、どうだろうか。ウチらはちゃんとモチベーションを保っていけるだろうか。
いや。そう在らねばなりません。

毎回、ホームゲームで負けたら、相手チームの勝利者インタビューを聞いた後に、将平キャプテンにマイクが回され、ファンの皆様に勝利する姿を見せられなくて申し訳ない、と謝られてたんですよね…。将平キャプテンに謝られるのも結構つらくて…。
ここ最近は、優勝、という言葉も、上を目指す、も言えないようなチーム状態になってきて、更に辛かった。
その将平キャプテンが、今日の試合後の挨拶で、「それでも僕らは最後までボールを追っていきます!」と絞り出すように宣言してくれて、ほんともう泣きそうになりました。
JT!付いてくっ!!

頑張れ!JTサンダーズ広島!!
ウチらファンも一緒に戦っとるよー!!

(ちゃこ)


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