2023年11月12日イスラエルのパレスチナへの武力行使を停止するように求めるニュース記事とナチスの残虐行為に医療従事者が加担してた事を示すニュース記事と反ユダヤ主義に抗議するニュース記事PDF魚拓。



【エルサレム=福島利之】イスラエル軍の侵攻に伴い、パレスチナ自治区ガザ北部の住民は中部や南部で避難生活を送っている。ガザは人と物の出入りが制限され、食料不足が深刻だ。市場で売られている野菜の価格は2〜4倍に高騰し、避難民は「1日ごとに食べ物を探すのが大変になっている」と悲嘆に暮れている。

 北部からの避難民が身を寄せる中部ディール・アルバラハ中心部の市場は日々、食料を探す人でごった返している。イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの戦闘の前は、1キロ・グラム1・5シェケル(約58円)だったトマトが、今は5シェケル(約195円)。キュウリは1シェケル(約39円)から4シェケル(約156円)に値上がりした。

 鶏肉は、水や電気がないため処理ができず、生きたニワトリのまま売られている。ツナや豆の缶詰を見つけるのは難しい。

 ガザ市から避難してきたホセイン・アンタルさん(22)は10日、両親と7人のきょうだいの食料を市場に買いに来た。アンタルさんは「物価が高くてなかなか買えない。毎日、生き残るために食料を探し回っている」と本紙通信員にため息交じりに語った。

 市場には、国連のマークの入った支援物資の横流しとみられる小麦も売られている。戦争前は20キロ・グラム15シェケル(約580円)だった小麦が、今は100シェケル(約3900円)だ。

 ただ、小麦を買っても家に電気やガスはない。夫と6人の子どもがいる主婦スケイク・ムハンマドさん(55)は「紙くずや木くずを集めて火をおこし、パンを作っているが、うまくいかない時もある」とこぼす。

 夫と、2歳から7歳までの3人の子どもがいる主婦イスラム・ムハンマドさん(32)は、避難する際、多くの荷物を持って来られなかった。朝と夜は肌寒くなり、子どもの防寒着を普段の2倍の値段で買ったという。ムハンマドさんは「いつになったら元の生活に戻れるのでしょうか」と嘆いた。

 ガソリンは底をつき、街に車は走っていない。避難民に利用されているのは、ロバが荷車を引く「ロバタクシー」だ。近場だと2シェケル(約80円)程度で、1キロ・メートル15シェケル(約580円)程度。大きな買い物袋を持った避難民らが次々と乗り込んでいた。



アラブ・イスラム首脳会議…サウジ主導 パレスチナ支援 結束



 【カイロ=田尾茂樹】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻を受け、アラブ連盟(22か国・機構)とイスラム協力機構(57か国・地域)の緊急合同首脳会議が11日、サウジアラビアの首都リヤドで開かれた。即時停戦や紛争の平和的解決に向け、アラブやイスラム諸国がパレスチナ支援で結束を示す。

 サウジの実権を握るムハンマド・ビン・サルマン皇太子は冒頭、「イスラエルには、パレスチナの人々に対する犯罪行為の責任がある」と強調した。会議には、アラブ各国首脳のほか、トルコのタイップ・エルドアン大統領やイランのエブラヒム・ライシ大統領らが出席した。

 会議を主導したのは、アラブの盟主サウジアラビアだ。アラブ諸国は近年、パレスチナ国家樹立の「大義」より、安全保障や経済面の実利を優先し、イスラエルに接近してきた。2020年にはアラブ首長国連邦などが国交を正常化し、イスラム教の2大聖地を抱えるサウジも、和解に向けた協議を進めてきた。

 だが、ガザ侵攻でイスラム諸国を中心に反イスラエル感情が高まる中、サウジは和解協議の凍結を余儀なくされた。サウジには、今回の会議を通じてパレスチナへの連帯姿勢を示すとともに、アラブやイスラム諸国をまとめる指導力をアピールしたい思惑があるとみられる。サウジは10日にアフリカ諸国との首脳会議も開催し、イスラエルによる攻撃停止などを求める共同宣言を採択した。

https://news.infoseek.co.jp/article/20231112_yol_oyt1t50034/?tpgnr=world
ガザの食料不足深刻、野菜価格4倍も…避難民「生き残るため食料探し回っている」

読売新聞 / 2023年11月12日 14時0分



【11月12日 AFP】アラブ連盟(Arab League)とイスラム協力機構(OIC)は11日、サウジアラビアの首都リヤドで合同首脳会議を開き、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事作戦について「残虐」だと非難する共同声明を採択した。ただ、同国に対する経済制裁や政治的な対応をめぐっては合意できなかった。

 イスラエルはガザでイスラム組織ハマス(Hamas)掃討を目指し陸空から攻撃を継続。しかし、ガザの保健当局によると多数の子どもを含む民間人ら1万1000人以上が犠牲になっており、中東ではイスラエル非難の声が広がっている。

 共同声明は、攻撃は「自衛」のためだとするイスラエルの主張を拒否すると表明。国連安全保障理事会(UN Security Council)に対し、「イスラエルによる『侵略』を停止させるための断固とした拘束力を伴う決議」の採択を呼び掛けた。

 また、イスラエル向けの武器売却をやめるよう訴えたほか、紛争後、ガザと、イスラエルの占領下にあるヨルダン川西岸(West Bank)との分離を維持する政治的解決が図られることは受け入れられないとしている。

 サウジアラビアの事実上の指導者ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)は会合で、「パレスチナ人に対して行われた犯罪の責任は占領(イスラエル)当局にある」と非難した。

 外交筋によると、アルジェリアやレバノンなど一部の国はイスラエルおよびその同盟国への石油禁輸や、一部のアラブ連盟加盟国がイスラエルとの間で維持している経済・外交関係の停止を要求した。

 一方、2020年にイスラエルとの国交を正常化させたアラブ首長国連邦(UAE)やバーレーンなど、少なくとも3か国はそうした提案に異を唱えたという。(c)AFP/Haitham El-Tabei and Robbie Corey-Boulet

https://www.afpbb.com/articles/-/3490869?cx_part=topstory
イスラエル非難声明を採択 アラブ連盟・イスラム協力機構

2023年11月12日 9:20 発信地:リヤド/サウジアラビア [ サウジアラビア 中東・北アフリカ ]




【11月9日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazis)による犯罪行為において、医師や医学者が「中心的役割」を担っていたとする論文が9日、公開された。論文は医学の歴史を再考する研究プロジェクトの一環で、医療従事者の関与の度合いについて「長年の誤った認識」を解く狙いがある。

 英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文は73ページに及び、これまで最も包括的な内容になっているという。

 これによると、ナチス政権下での医学的残虐行為は「少数の過激な医師」や「強制された」医師によるものだけではなかった。

 ドイツでは1945年までに、非ユダヤ人医師の50~65%がナチス党員となっていた。これは「他の学術専門職と比べ、はるかに高い割合」だった。

 優生学や、第2次世界大戦(WWII)中にナチスが推し進めた、婉曲(えんきょく)的に「安楽死」と呼ばれた殺人計画の結果、「少なくとも23万人」が死亡した。うち7000~1万人が子どもだった。

 30万人以上が「遺伝子学的に劣性」と見なされ、強制不妊手術を受けさせられた。

 論文はまた、それを否定する証拠が多数あるにもかかわらず、ナチスの医学は単なる「疑似科学」だったとする「ありがちな誤解」がいまだ残っていると指摘する。

 実際には、ドイツの研究者は「優生学を研究・振興し、人種差別的な医学の理論的解釈を発展させていた大きな国際ネットワークの一部」であり、ナチスの研究成果は「医学的知識の基準」として採用されることもあった。

 航空安全、低体温症、たばこやアルコールの人体への影響に関する今日の知見は、ナチスの研究成果に一部基づいている。しかし、どのようにして研究結果が得られたのかということに対する意識は低いという。

 ナチスの犠牲者の遺体は「強制的な医学への貢献」として、研究や教育に利用された。犯罪が関与していることが明かされないまま標本が「戦後数十年後にわたり」研究目的で保管されていたこともあった。
■より良い「心構えを」

 オーストリアの解剖学者エドゥアルト・ペルンコップ(Eduard Pernkopf)ら学者は戦後、「ナチス政権の被害者の遺体」を使った研究で、後世に残る名声を得た。

 ペルンコップの解剖学アトラスは広く出版され、ナチスにより殺害された被害者を描いたものである可能性が「非常に高い」ということが明記されないまま、1990年代まで参考書として使われていた。

 エリザベート・ヘッカー(Elisabeth Hecker)は、ドイツにおける小児精神医学の祖として長年称賛され、1979年には勲章を授与された。だが、1995年公開のドキュメンタリーで、子どもたちを国内の殺害施設に移送するよう指示を出していたことが明らかになった。

 論文のプレスリリースによると、精神科病院の入所者数万人をガス室で殺害するという、1939~41年に「最初に開発された手法」は、後にポーランドの絶滅収容所で応用された。

 論文の著者らは医療系の教育課程に、ナチス政権とホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)において行われた医学研究に焦点を当てた授業を組み込むことを提言している。「アウシュビッツ(Auschwitz)で人体実験が行われた」という漠然とした知識しか持っていない医療従事者がいることに「驚かされることが多い」ためだとしている。

 過去を学ぶことで、医療従事者たちはこれまでよりも「道徳・倫理的な医療のジレンマや先入観に向き合い、権力に立ち向かい、弱者を守る」ための心構えができるはずだとしている。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3490511?cx_reffer=infoseek&utm_source=infoseek&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_1111_r2
ナチス政権下での医学的残虐行為、医師らが「中心的役割」

2023年11月9日 17:42 発信地:ウィーン/オーストリア [ オーストリア ドイツ ヨーロッパ ]



【10月23日 AFP】ドイツの首都ベルリンにあるブランデンブルク門(Brandenburg Gate)周辺で22日、イスラエルへの連帯を表明し、反ユダヤ主義に抗議する大規模集会が開かれた。オラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は同日、反ユダヤ主義を一掃する考えを表明した。

 集会の参加人数について、警察は約1万人としているが、主催者発表は2万5000人だった。

 これに先立ち、ショルツ氏は東部デッサウ(Dessau)でシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の開設式典に出席し、「ドイツで反ユダヤ主義は一切容認されない」と明言。ドイツはユダヤ人の生活を「保護する」と表明するとともに、「世界中、そして恥ずべきことに、ここドイツにも」反ユダヤ主義が広がっていることに衝撃を受けていると述べた。

 イスラム組織ハマス(Hamas)による7日の越境攻撃とイスラエルの報復攻撃以来、ドイツでは、反ユダヤ主義的な事件が相次いでいる。

 ベルリンでは、ユダヤ人の住宅数軒にナチス・ドイツ(Nazi)がユダヤ人に着用させた「ダビデの星(Star of David)」の印が落書きされ、18日にはシナゴーグに火炎瓶2本が投げつけらた。

 反ユダヤ主義調査情報センター(RIAS)によると、7日から15日にかけて報告された反ユダヤ主義的な「事件」は202件に上った。

 内務省によれば、ドイツのユダヤ人コミュニティーの規模は欧州で3番目に大きい。在独ユダヤ人中央評議会(Central Council of Jews in Germany)は、信仰を実践している敬虔(けいけん)なユダヤ人は約10万人に上り、シナゴーグは約100か所ある。

 ベルリンでイスラエル支持集会に参加していた教師(60)は、「必ずしも親イスラエルの立場を取っているわけではないが、ドイツで反ユダヤ主義の風潮が強まっているのはとても心配だ」と話した。

 音楽関係の仕事をしている女性(41)は、「私たちがイスラエルへの支持を表明するのは非常に大事」だとし、「特に私たちドイツ人には特別な責任がある」と語った。

 ドイツ国内では7日以降、イスラエルだけではなくパレスチナ人を支持する大規模な集会も数回開かれている。22日には、ブランデンブルク門付近で同じくパレスチナの支持集会も予定されていたが、反ユダヤ主義と暴力行為が発生する恐れがあるとして当局は開催を禁止した。(c)AFP/Femke COLBORNE

ドイツ、反ユダヤ主義に抗議する大規模集会

2023年10月23日 13:57 発信地:ベルリン/ドイツ [ ドイツ ヨーロッパ イスラエル パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]

https://drive.google.com/file/d/1GzIgzA0K0-aAqv8V3QAO56809-wkgRvH/view?usp=sharing


【AFP=時事】ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は9日、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の一連の衝突を受けて反ユダヤ主義が高まっている事態は「国辱」だとし、ユダヤ人の保護を表明した。


 この日は1938年のユダヤ人迫害事件「水晶の夜(Kristallnacht)」から85年に当たり、ショルツ氏は、先月火炎瓶2本が投げ込まれたベルリンのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で行われた追悼式典で演説した。「水晶の夜」事件は、第2次世界大戦(World War II)中にナチス・ドイツ(Nazi)によって欧州のユダヤ人約600万人が犠牲になったホロコースト(Holocaust、ユダヤ人大量虐殺)の前兆となった。

 ショルツ氏は、「これは1945年以来、数十年にわたって(ドイツが)約束してきた『二度と繰り返さない』という誓いを守ることにほかならない」と主張。


「二度と繰り返さない」とは、ナチスの残虐行為の記憶を生かし続け、「テロのプロパガンダ」を拒否し、そして国民と移民に対して等しく、多様性と尊重を要求・保証するドイツの「自由で民主的な秩序」を確実に重んじるようにさせることだと続けた。


 さらに、ドイツが過去に犯した罪の重さを考えると、国内における反ユダヤ主義の高まりは「国辱」であり、「憤慨し、深く恥じている」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

https://news.infoseek.co.jp/article/afpbb_3490838/?tpgnr=world
「二度と繰り返さない」 独首相、ユダヤ人保護表明

AFPBB News / 2023年11月11日 14時23分