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「性別変更簡易化」スコットランドでレイプ犯が女性に性別変更|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

<トランスジェンダーの権利擁護のため性別変更を容易にする法案を進めるスコットランドで、2人の女性をレイプした男が裁判中に女性に性別変更するという珍事が>

時折、気味が悪いほどものごとが同じようなタイミングで起こることがある。たった今、イギリス政府はスコットランド自治政府による「性別変更手続き簡易化」法案と論争を繰り広げているところだ。

イギリス政府はスコットランド政府より「上位」におり、スコットランドのこの法案を阻害しているのだが、今のところイギリス政府がスコットランド人とスコットランド議会の意志を妨害していると捉えられ、論争は続いている。同時に、スコットランド政府は自身を思いやりある未来志向の政府であると売り込み、イギリス政府を非情で保守的な存在に見せようとしている。

そんななか、奇妙で混乱する出来事が加わった。「アイラ・ブライソン」(女性の名だ)が、まだアダム・グレアム(男性の名)だった時に、スコットランドで2人の女性をレイプしたとして有罪判決を受けた事件だ。レイプの罪で起訴された後のどこかの時点で、グレアムは性別を女性に変更することを決めた。

彼にレイプされた女性たちと弁護士らは、特別に免除されたので裁判中に彼を「彼」と男性呼びして以前の名前で呼ぶことを許された。それが犯行時の名前だからだ。

だが法廷は女性をレイプした男性を今や女性として扱うという混乱の状況に陥った。「彼女はペニスを挿入した」とはかなり奇妙な文章だが、ここではそれが通用してしまうのだ。

これを報じるメディアは概して「ブライソン」の呼び名と「彼女」という言い方を使い、グレアムという「今は亡き名前」を使うのは「彼女」が「以前はグレアムという男性であって……」と述べるときだけだ。

判決を受けてこのレイプ犯は、2月末に量刑の宣告が行われるのを待つ間、女性刑務所に収監された。言い換えれば、女性への性的暴行の犯罪歴を持つ者が女性の集団の中に投じられたのだ(他の収監者と隔離はされたが)。「ブライソン」が移設され、女性刑務所では「彼女」が刑期を務めあげられないだろうと認められたのは、あちこちから非難の声が上がった後のことだった。

容赦ない批判にさらされるJ・K・ローリング

僕が興味を引かれたのは、まさにこれこそが、スコットランドの「性別変更」法案の反対派が懸念していたシナリオだからだ。法律が施行されれば、人々は16歳以降は実質、医師による判断不要で自らの性別を決めることができる。

反対派は乱用の恐れを問いただし、特別な予防手段を講じるよう求めていた。そのせいで彼らはトランスジェンダー嫌悪と決めつけられ、進歩の道を汚そうとする嘘つき呼ばわりされた。

「進歩的左派」はしばしば、抑圧された人々の権利拡大を大胆に推し進めることで「正義の側」と思われがちだ。でも戦術の中で彼らはしばしば、衝撃的なほどに良識の欠如したゴロツキになる。

このトランスジェンダー推進策の反対派で先頭に立っているのは、(政党、政治思想はさまざまな)フェミニスト政治家たちで、長年、女性の安全な居場所確保のために活動したり、女性のスポーツ種目の参加資格は女性に限るべきだと主張して女性の権利擁護運動を続けてきた人々だ。そんな彼らの見解はただただ間違っているとはねつけられ、さらには同僚の男性政治家から、女性蔑視としかいいようのない非難を受けてさえいる。さんざん女性を抑圧してきた男性政治家がこの期に及んで正義面するなんて、どう考えても奇妙な話だ。

かなり広まっている「Terf(トランスジェンダーに排他的な急進的フェミニスト)」などという軽蔑的な用語もある。急進的左派政治家がいかに素早い変わり身で、ちょっと前までの英雄に敵意を向けるかといういい例だ。

「ハリー・ポッター」シリーズで大成功する前に結婚生活でDVに苦しんだという、スコットランドの作家J・K・ローリングはかつて、英労働党への巨額寄付など政治的活動や女性の権利擁護の積極的な運動で称えられた。だが彼女がトランスジェンダー改革(例えば女性を自認する人なら誰でも女性更衣室を使えるとか、女性を自認さえしていればDV被害女性の保護施設で暮らせるとか)にあえて疑問を唱えると、今度は容赦なく攻撃されるようになった。

論争を呼ぶ主張をあえてすることで、ローリングらは非情な個人攻撃にさらされてきた。彼らの真意は非難され、彼らの懸念は否定されている。その挙句に「ブライソン」のような件が起こり、彼らの懸念がもっともだったことが示された。

スコットランドの法案では、暴力事件の加害者が裁判前に性別の変更を行うことを禁止する修正条項が提案されたが、それは採決で否決された。

女性を攻撃する男性が、その「彼女」自身が決意した瞬間(用語的には「自己表明」とも言う)から女性と全く同じ存在になることを認めるなんて、常識に反している。でもだからといって、彼らトランスジェンダー権利擁護の先駆者たちの独善的な自信がくじける日が来るとはとても思えない。

関連記事:レイプ犯を「女性」として記録するスコットランド警察の不条理 – What is transgender? (what-is-trans.hacca.jp)

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「性別変更簡易化」スコットランドでレイプ犯が女性に性別変更

2023-02-09




Absurdity’ of police logging rapists as women | Scotland | The Sunday Times (thetimes.co.uk)

 スコットランド警察は、男性器を持つ犯罪者によるレイプを、その攻撃者が「女性を自認している」場合には、女性が行なったものとして記録すると発言したことで批判されている。スコットランド警察は、告発された人物がそう主張すれば、法的に性別を変更していなくても、レイプを女性が行なったものとして記録すると述べた。

 日曜日に『スコティッシュ・サン』紙が報じたこの動きは、一部のフェミニスト・グループが反対している、自分の望む性別を自認することを容易にするための新法の提案に先立つものだ。スコットランド政府は、性別認識証明書(GRC)を取得する際の医療チェックを廃止し、法的に認められるまでの新しい性別での生活期間を短縮したいと考えている。

 スコットランドの元司法長官であるケニー・マカスキル氏は、スコットランド警察に対し、新法施行後のレイプ事件の記録にどのように対処するかを質問した。警察本部長補(assistant chief constable)〔警察組織において上から3番目の地位〕のゲイリー・リッチー氏は、レイプ犯が女性として記録される可能性のあるシナリオを示した。

 その中には、「男性として生まれた人が、完全な性別認識証明書(GRC)を取得した後、レイプを行なう場合」と「男性として生まれたが、女性を自認し、完全なGRCを持っていない人が…レイプを行なう場合」が含まれていた。2009年に制定されたスコットランド性犯罪法(Sexual Offences (Scotland) Act 2009)では、レイプを「ペニスによる非合意的な挿入」と定義しているため、男性器を持たない人がレイプを犯すことはできない。

 スコットランド国民党(SNP)から離党してイーストロージアンのアルバ党議員となったマカスキル氏は、次のように述べている。「弁護士として20年、司法長官として約8年、いろいろと法律上の不条理を目の当たりにしてきました。しかし、これはその中でもトップであり、危険なものです。身体的に不可能であり、常識を覆すドグマに基づいています。女性の受刑者はこれによって被害を受け、きわめて重要な犯罪統計は役に立たなくなります」。

 性別認識法(Gender Recognition Act)の改革計画は、昨年度の議会でスコットランド国民党(SNP)政府が内部分裂や女性の権利に関する懸念から棚上げにされていたが、SNPと緑の党のホリールードでの連立協定では、来年半ばまでにこのプロセスを完了させることが約束されている。

 政策分析グループ「マレー・ブラックバーン・マッケンジー(MurrayBlackburnMackenzie)」は、スコットランド警察に対し、レイプやレイプ未遂で起訴された人の性別を正確に記録することを義務付けるようキャンペーンを行なっている。このグループのメンバーであるリサ・マッケンジーは次のように警告している。「このような犯罪では、わずか数件の誤分類で統計が歪められてしまいます」。

 フィル・カパルディ刑事部長は、次のように述べている。「警察と接触した個人の性別ないしジェンダーの識別は、組織の価値観に合致した、その人の提示方法や自己申告の仕方に基づいて行なわれます。スコットランド警察は、当人の自己申告以外に生物学的性別やジェンダー・アイデンティティを証明する証拠や証明書を必要としませんが、それが関連する捜査に関係する場合は除かれます」。

レイプ犯を「女性」として記録するスコットランド警察の不条理

2021-12-12


男女共用トイレで生理用品を荒らす男子生徒たちースコットランド

2021-11-25

Councillors hear of claims that boys at Jedburgh Grammar Campus ‘waved sanitary products like flags’ | The Southern Reporter

ジェドバーグ・グラマー・キャンパスの男性生徒が、学校内の男女共用トイレで「生理用品を旗のように振っている」のを目撃されていると、本日11月25日(木)の会合内で提起されました。


また、男子生徒がトイレのゴミ箱に排尿しているのも目撃されているとのことです。

さらに、ケルソー高校の女子生徒は、設置された男女共用トイレを共有することに不安を感じて、トイレに行くことを避けているという。

この疑惑は、ガラシールズ地区評議員のハリー・スコット氏がスコティッシュ・ボーダーズ評議会の会議で提起したものです。

スコット氏は、「信頼できる情報源」からこの報告を受けたと述べました。

これは、性別に関係なく使用できるトイレの是非が議論されている中での主張です。

反対派は、男女別のトイレに比べて、女性や子どもが嫌がらせや性的暴行を受ける可能性が高いと懸念しています。

一方、賛成派は、LGBTI(レズビアン、バイセクシャル、トランス、インターセックス)のメンバーが「間違ったトイレ」に行くことによる混乱を解消することができると主張しています。

スコット氏は次のように述べています。「この問題についてのセンシティブな意見には感謝しています。すべての若者と大人は、周囲の環境の中で安全で快適であると感じる必要があります。また、性別に関係のない施設を設置する原動力のひとつである、少数派のグループへの配慮の必要性も理解しています。」

「しかし女性には、トイレに関するプライバシーを確保する権利があります。10代の男の子や男性と共有する必要はありません。」

「ジェドバーグ・キャンパスにおいて、男子生徒が生理用品を旗のように振ったり、生理用品用のゴミ箱に排泄したりしているという話を、Facebookではなく信頼できる情報源から聞いています。ケルソー高校の女子生徒の何人かは、共用トイレの使用を拒否しており、数日間トイレに行かないこともあり、それに伴う健康へのリスクもあります。私は、少数派の人々へのサポートを提供することには全面的に賛成ですが、そのサポートは他の人々に不利益を与えないように提供されるべきです。他にも解決策はあると思いますが、なぜ、すべての人のニーズに応える男性用、女性用、性別を問わないトイレができないのでしょうか?なぜ、学校ではそれができないのでしょうか?

私がこのテーマで参加したメンバーや役員との話し合いでは、男性の声だけが聞こえ、女性や女の子の意見はほとんどありませんでした、私が知る限りでは。この件に関しては、女性や女の子が公平な意見を聞くのが当然だと思います」。

この主張には、セルカークシャー州議会議員のキャロライン・コクラン氏も賛成しました。

「新しい建物に男女共用トイレを設置することは、いじめ防止や社会参加のための措置として、決まったことのように言われているようです。これでは、反対する人は難しい立場に立たされてしまいます。私は男性の同僚とトイレを共有することに抵抗があり、子供の頃はこのような施設を完全に避けていました。」

ウェールズの学校で2019年に行われた相談会では、女の子が生理中の恥ずかしさから学校を休んだり、トイレに行かなくていいように一日中水を飲まずに過ごしたり、セクシャルハラスメントを恐れてトイレを使わない人もいることが明らかになりました。

ジェドバーグ・アンド・ディストリクト区議会議員のジム・ブラウン氏は、ジェドバーグ・グラマー・キャンパスでの疑惑について「少し動揺している」と述べました。

彼はこう言いました。「ハリー氏の主張を読んだ後、今週、教頭と話をしましたが、彼女は実際には何の問題もなかったと言っていました。私はハリー氏がこのようなことに主張をしていることに非常に驚いており、今後も教頭と相談するつもりです。」

男女共用トイレで生理用品を荒らす男子生徒たちースコットランド

2021-11-25


「4歳で性別変更可」スコットランドLGBT教育の衝撃 学校での性別や名前を親の同意なく変えられる

2021-10-01

「4歳で性変更可」スコットランドLGBT教育の衝撃 学校での性別や名前を親の同意なく変えられる (msn.com)

「4歳で性変更可」スコットランドLGBT教育の衝撃 | ヨーロッパ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

 「スコットランドは、(公立)学校のカリキュラムにLGBTの生徒が共に学ぶインクルーシブ教育を組み込んだ世界初の国として先駆けとなったことを誇りに思う。そうすることで、私たちは若者が多様で包摂的な社会で潜在能力を最大限に発揮し、繁栄するのを助けることができる」

 今年9月、スコットランド自治政府のクレア・ホーヒー児童大臣はこう強調した。

 スコットランドでは、LGBTインクルーシブ教育に関する基本的な知識を習得するeラーニングコースと、LGBTインクルーシブ教育リソースにアクセスできるツールキットを、すべての学校スタッフに対して提供する。さらにLGBTの若者と共存する若い世代を支援するための情報のためのリソースを備えた専用のウェブサイトも立ち上げる。

 スコットランド自治政府はLGBTの未成年者のいじめや差別を受け、2017年にLGBTインクルーシブ教育ワーキンググループを設置し、問題の改善に取り組んできた経緯があり、学校環境における同性愛嫌悪、バイフォビア、トランスフォビアに効果的に対処するのに役立つリソースを開発したと自信を示している。

学校教育のガイドラインに「物議」

 実は8月12日、スコットランド自治政府はイギリス国内に衝撃を与える方針を発表していた。生徒が学校での性別や名前などを保護者の同意なしに変更できる(法的性別は変わらない)というLGBTインクルーシブ教育のガイドラインだ。スコットランドの初等教育は4歳半~5歳半から始まる。つまり4歳の子どもでも、自らの意思で性別の変更が可能だ。

 これを報じたイギリス保守系高級紙のテレグラフは、「物議を醸すガイドライン」と書いた。

 テレグラフが懸念するのは、性の変更を求める児童が両親に知らせたくない場合、児童の意思を尊重すべきという方針だ。当然、親の知らない間に子どもが性を変えることもありうる。

 スコットランドの著名な弁護士、エイダン・オニール氏は最近、「親に通知せずに性別を切り替えたいという子どもの希望を支持する学校は違法である可能性がある」との法的見解を示したが、教師側は子どもの希望を尊重するように求められている。

 ガイドラインではそのほか、教師は性別変更を希望する生徒を問いただしてはならず、新しい名前と代名詞(彼、彼女)を尋ねることになる。教育に使用する資料や授業で教材を読む際に、トランスジェンダーの性格や役割モデルを含めるべきと示している。

 また政府は、トランスジェンダー(体と心の性が一致しない人)の生徒は、自ら選択したトイレや更衣室を使用し、ジェンダーニュートラルな制服を開発すべきとしている。

スコットランドでも賛否両論

 スコットランドのLGBT擁護団体は、この新方針について、規則がすべての子どもたちの育成に役立つと歓迎している。しかし、反対派は「自分の性の明確な自覚を持つ子どもが、自分の性とは反対の性に関連する玩具で遊ぶ場合、逆にトランスジェンダーという誤ったレッテルを貼られるリスクがある」と警告している。

 またテレグラフは、フォー・ウィメン・スコットランドの共同ディレクター、マリオン・カルダー氏が「重要なことは、スコットランド政府が推進していることに危険なイデオロギーが含まれていることだ」と強い懸念を表明していると伝えている。

 カルダー氏は「これまでは、一般的に服装や好き嫌いなどを通じて子どもたちは男女の性別による役割分担を演じ、試すべきだと理解されていたが、この内容はその理解や児童の保護、親権の在り方を否定している」と指摘。さらに子どもに性転換の医療行為について教えるのは間違っているとも主張し、「子どもたちが健全とはいえない方向に進まされようとしている。それは生涯にわたる影響を与えかねない」と警告している。

 一方、スコットランド自治政府のシャーリー・アン・サマービル教育長官は、「このガイドラインはすべての生徒の権利が完全に尊重されることを保証しながら、学校がトランスジェンダーの若者をどのように支援できるか、その実践的な提案している。ジェンダーの移行を促進しようというものではない」と説明している。

 またガイドラインには「不注意なトランスジェンダーの開示は、若者に不必要なストレスを引き起こしたり、若者を危険にさらしたり、法的要件に違反したりする可能性があるので、子どもの見解や権利を考慮し、親や保護者と情報共有しないのが最善」と記されている。

 サマービル教育長官は「トランスジェンダーの若者は学校で多くの問題に直面する可能性があり、教師とスタッフは精神的、肉体的、感情的な健康をサポートする自信とスキルを持っている必要がある」という。そこに今回、インクルーシブ教育を包括的に学校カリキュラムに組み込み、教師や学校スタッフに豊富な情報を提供することが加わった形だ。

自分の性別が異なると認識する子は増加

 ガイドラインは、スコットランドの新学期に先立って、ヴァージン・グループの創業者として知られるビジネスマン、リチャード・ブランソンの長女ホリー氏(39)が、4歳から10歳まで少年として生きていたことを明らかにした数週間後に発表された。

 ホリー氏は過去を振り返り、自分の後に生まれた弟が親から愛される姿を見て、自分も男の子になりたいと思って男子の服装をすることにし、男子の排尿スタイルを真似ていたことを明かしている。ただ、それは10歳でやめて女の子であることを受け入れたという。

 イギリスのタブロイド紙、デイリー・メールによると、ホリー氏のような自分の性別が異なると認識する子どもが増えている。ロンドンのジェンダークリニック、Gender Identity Development Serviceに紹介されてきた若者の数は、2010~2011年で138人だったのが、2019~2020年には2748人に急増したという。

 多くの専門家は、子どもが何年にもわたって自分の中に異なる性を認識している場合、それはトランスジェンダーである兆候だと考えている。しかし、多くのトランスジェンダー患者を治療してきた心理療法士のボブ・ウィザーズ氏は「現在、この問題に関する13の研究によると、そうした子どもたちの約80%は治療しなくても生物学的な性別に戻ることがわかっている」と指摘している。

 イタリア中部の山岳地にある小国、サンマリノで9月26日、妊娠中絶の合法化の是非を問う国民投票が実施され、賛成が77.3%となったことを受け、政府は今後、法制化に取り組むことになった。

 アイルランドでは、2015年に実施された国民投票で同性婚合法化賛成が過半数を超え、合法化した。

 フランスは2013年に同性婚、および同性カップルの養子縁組合法化を決定、イタリアでも2016年に同性カップルに結婚に準じた権利を認める「シビル・ユニオン」法が議会で可決成立している。これに先立ち、スペインでは2006年に同性婚合法化が認められている。いずれの国も歴史的にローマ・カトリックが強い影響力を行使してきた国々だ。

 ローマ・カトリックのLGBTに対する公式のスタンスは、その存在は認め、差別や排除ではなく寄り添うことを重視している。ただ教義としては罪の領域に挙げ、バチカンは「同性婚は祝福できない」との公式見解を出している。人道主義者の教皇フランシスコ1世もこの声明に署名している。無論、同性愛者のカトリック信者グループ、New Ways Ministryなども存在し、同グループのフランシス・デバーナード会長は、教皇庁の声明について「驚くものではないが、失望した」と述べている。

 一方、イギリスでは英国国教会(アングリカン・チャーチ)が主流なのに対して、9月から正式に学校カリキュラムにLGBTインクルーシブ教育を導入したスコットランドには、スコットランド国教会が存在する。今は先進国に国教という考えはないが、影響力を持ってきた。第2勢力はローマ・カトリックだ。いずれもキリスト教の価値観を厳格に守ることが優先され、逆にいえばLGBTの人々を生きにくくしてきた。

弱まる教会の影響力

 21世紀に入ってからの新たな事態をわかりやすく解説すれば、妊娠中絶や同性婚、LGBT支援を支える人権思想が、宗教的戒律を上回っているということだ。それは皮肉にも人間1人1人は神にとってかけがえのない存在とする基本的人権思想を生んだキリスト教の戒律を否定している。

 背景の1つは信仰者の激減が挙げられる。2018年に発表されたブリティッシュ・ソーシャル・アティテューズの調査で、自分がイギリス国教会に属していると名乗るイギリス人の割合が記録的低水準となり、過半数が自分は無宗教としていることが明らかになった。その調査でスコットランド国教会信者と自認するスコットランド人の割合も、2002年の調査の時に31%だったのが18%に低下している。

 フランスでは何と教会に通うカトリック信者が20世紀末の調査で16%しかなく、今ではそもそも神を信じない人が国民の7割に達しているという数字もある。つまり、ヨーロッパでは教会の影響力が弱まり、その厳しい教義への反動が、妊娠中絶や同性婚合法化、LGBT擁護の政治的動きに拍車をかけているといえる。FacebookTwitterLineCopy Link

「4歳で性別変更可」スコットランドLGBT教育の衝撃 学校での性別や名前を親の同意なく変えられる

2021-10-01



(上記ツイート翻訳より)

「スペインの議会で自己IDを導入する試みは、

社会党が棄権した後、昨日敗北した。

PSOE(社会労働党)は賛成票を投じる予定でしたが、

フェミニストグループからの持続的な圧力を受けて後退しました。」
トランスジェンダーの権利はどれだけ支持されているのか。世界23カ国を調査 (buzzfeed.com)

上記リンク先記事が本当なら、

スペインでは過半数の人が無条件での性別変更(セルフID)を支持していたはずである。

そのスペインで、今回セルフID導入法が否決された意味は大きい。

女性たちの権利と安全を守りたいという粘り強い思いが、この結果を導いたのだろう。



さて、あなたはこのスペインでの動きを、どう思われるだろうか?

スペインでセルフID法案が退けられる

2021-05-20







Woman’s Place UK

@Womans_Place_UK

An attempt to introduce self-ID in Spain's Congress was defeated yesterday after the Socialist Party abstained itself. The PSOE was scheduled to vote in favour but backed down after sustained pressure from feminist groups.



rtve.es

La 'ley trans' no sale adelante tras la abstención del PSOE

La 'ley trans' no sale adelante tras la abstención del PSOE

午後2:54 · 2021年5月19日

https://x.com/Womans_Place_UK/status/1394894181408165889?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1394894181408165889%7Ctwgr%5Eaed3f727ced7ec08f45684e54a46583e2cec50fe%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwhat-is-trans.hacca.jp%2F361%2F