バングラデッシュにおける生物学的女性差別アシッドバイオレンスに関する記事PDF魚拓と日本や欧米、中東等でアシッドアタックバイオレンスを防止する法律が必要な理由。

生物学的女性に対するDVの事例として主にバングラデッシュの事例を中心に下記にPDF魚拓した記事を掲載しますが英国や日本においてもアシッドアタックバイオレンスは起きており、アシッドアタックバイオレンス加害者を刑法で罰し民法で被害者の治療費の支払いさせるだけでなく、アシッドアタックバイオレンスの原因となる塩酸、硫酸、ガソリン携帯かん等の購入時本人確認書類提出義務付けやアシッドアタックバイオレンスの原因となる塩酸、硫酸、硝酸、ガソリン携帯缶等を銃刀法で酸や灯油缶、ガソリン携帯缶の所持規制するような形で法の抜け穴を防ぐ等のアシッドアタックバイオレンス防止の法整備が英国や日本などでも必要であると私は思います。



次に紹介するのは、ケイティー・パイパー(Katie Piper)という英国の女性のケース。
1983に生まれた彼女は、モデルやTVタレントとして活躍していた。
ある時、以前に交際していた男からアシッドアタックに遭い、片目が見えなくなった。
だが、コラーゲンを使用した皮膚再生技術と数十回の手術によって、「新しい顔」を手に入れることができた。

New face for acid attack model
https://youtu.be/Bjhbvl6_B_g
バングラデシュやパキスタンなどで被害に遭った女性たちも、同様にして元の顔を再生してもらえたら良いのにと思う。
だが、巨額な費用がかかるだろうから、無理なのだろう。
このような悲惨な事件がなくなってほしいものだ。
また、こういう残忍なことをやるような人間は、厳罰に処してほしい。
そうしないと、こういう事件はなくならないだろう。
バングラデシュなどの男尊女卑の国では特に、男性の加害者に重い刑を課せられないということがあるかもしれない。
※2014/05/21にTOCANAで、百瀬が書いた記事が掲載されました。

https://www.tankyu2.com/entry/20100909/acid
2010-09-09

女性の一生を台無しにするアシッドアタック





バングラデシュのムスリム家族法では、女性が男性よりも不利になるような規定が多く設けられています。
例えば、離婚後の生活費に関しては、ごくわずかしか規定されておらず、女性が離婚を言い渡されて(妊娠していた場合は、出産後)90日以上経つと、生活費を得る権利を失います。

また、イスラム教で許容されている一夫多妻制も大きな問題の一つです。
初めに述べたように、イスラム教の一夫多妻制は夫を失った妻を救済するために作られた優しい制度のはずでしたが、この制度を利用して、妻の承認を得ないまま次の結婚をしてしまうというケースが出てきているのです。

イスラム教の教えの下、教育を受けず未成年のごく早い段階で結婚させられた女性達は、夫から離婚されてしまうと経済的な自立が困難となります。3か月すると夫からの生活費も打ち切られてしまい、多くの女性達が貧困に追いやられてしまうのです。

そして、自分では生きていけない女性達が離婚した後も義実家に残り、精神的または身体的な虐待にあってしまうことも深刻な問題となっています。
参照元:バングラデシュ:差別的な家族法が女性の貧困を助長|裁判所や法律、援助プログラムの欠陥に取り組む改革が必要|HUMAN RIGHTS WATCH
バングラデシュにおける女性差別の実態
男性による卑劣な暴力など、バングラデシュにおける女性差別は日本では想像がつかない現状があります。

アシッド・アタック/酸攻撃

アシッド・アタックとは、インドやパキスタン、カンボジアやバングラデシュに蔓延る酸攻撃のことです。
結婚や性行為、求愛を拒否したという理由により、男性が女性の顔に「硫酸」「塩酸」「硝酸」などの劇物をかけ、やけどを負わせるという卑劣極まりない行為です。

特にバングラデシュは、1999年以降3000件以上もの被害が出ていますが、女性蔑視のこの国では裁判などに持ち込まれるケースは未だ少ないということです。

劇薬をかけられた女性達の皮膚は溶け、中には骨まで達する場合もあるということです。
そして、何より顔を失ってしまった女性達は結婚の機会を失うなど、その未来をも奪われてしまうのです。

参照元:
アシッドアタック ー 顔に酸をかけられた美女たちの記録 ~女性への最悪の暴力~|excite ニュース
バングラデシュにおけるアシッドバイオレンスの実態/近藤 凜太朗 大阪大学大学院 人間科学研究科博士前期課程|国際人権ひろば No.135(2017年09月発行号)

フォトワバジ

「フォトワ」とは、イスラム教に精通して法学上の権威者である者が下す判断を意味し、「フォトワバジ」とは、村裁判で判断を下す人々を意味します。

この村裁判では時に恣意的に判断が下され、石打や鞭打ちなどの非常に厳しく残虐な刑罰が課せられます。

この「フォトワ」でも女性はしばしば差別の対象となり、何の落ち度もない女性の家族までもが刑罰の対象となってしまうのです。
厳しすぎる刑罰や、刑罰の後に起こる村内での差別に堪えられず自殺してしまう者も出てくるなど、昨今では問題視されています。

参照元:第8章 バングラデシュにおける貧困削減と人間の安全保障
女児童労働の問題
バングラデシュには児童家事使用人が存在し、その8割は女の子であると言われています。

農村部の貧しい家庭では、将来結婚して家を出る女の子には教育を受けさせる必要がないと考えられています。
その上、女の子が結婚するときにはダウリー(*)という多額の貢ぎ物が必要になるため、女の子には労働させ、自分でダウリーの費用を稼がせている家族も存在します。
*ダウリー:結婚時に新婦側の家族が新郎側の家族に多額の持参金や宝石などを贈答する風習

貧しい家から家事使用人として雇われた子供達には非常に安い給料しか支払われず、朝から晩まで働かされます。
そして雇い主の多くは、この子供達は自分たちの思うままに動いてくれると考えており、食事の準備から掃除や洗濯、そして自分たちと大差ない年齢の子供の世話までさせます。

そして家事使用人として雇われた子供達は、頻繁に言葉や身体的な暴力、および性的虐待をうけているのです。
中には雇主の男性から性的虐待が繰り返され妊娠し、その妊娠を隠すために暴力を振るわれてしまうケースもあるのです。

2020年にはバングラデシュも世界的なパンデミックに襲われ、仕事を失った親のために使用人として労働に出される子供達が増加傾向にあるとされています。

参照元:
コロナ感染拡大で「児童労働増加の危機」を国連が警鐘。余った年賀状で、貧困が加速する途上国を在宅支援~はがき10枚が働く少女たちへの授業1回分に~「あなたのはがきが、だれかのために。キャンペーン」実施中|PR TIMES
バングラデシュ:少女の家事使用人問題の現状と支援/マフザ・パルビン シャプラニールダッカ事務所プログラム・オフィサー|国際人権ひろば No.134(2017年07月発行号)

https://mirasus.jp/sdgs/gender-equality/3365
ジェンダー平等を実現しよう

バングラデシュの女性差別の実態、家族法の問題など解説2021.09.11























「求愛」、「結婚」、「性行為」を断られた。そんな理由で、男性が理不尽に女性を恨み、「女性の一生」を台無しにしようとする事件がアジアや、アフリカで多発しているのをご存知だろうか。女性の顔や体に硫酸・塩酸・硝酸など劇物としての『酸(アシッド)』をかけ、火傷を負わせる行為。『アシッド・アタック』(酸攻撃)だ。

たとえ「アシッド・アタック」から生き延びたとしても、女性たちは「一生残る傷」を背負って生きていかなければならないのだ。日本ではあまり耳にしないかもしれないが、実は、この痛ましい事件がインド、バングラデシュ、アフガニスタン、パキスタン、カンボジアなどで多発している。この国々のなかでも、特に多いのが「インド」だと言われている。

インドにはびこる「男尊女卑」。18歳の少女に起きた悲劇

「片方の目は見えなくなってしまった。けれど助けは来ない」

そう語るのは、インドの北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh) 州に住むの18歳の少女 レシュマさんだ。AFPによると、2014年の10月、レシュマさんは、義理の兄とその友人たちに押し倒され、「酸」を浴びせられて顔を失ったそうだ。

「警察は何も言わないし、何の捜査しない」とレシュマさんは訴える。北部の州では 「警察はあまり協力的でなく、警察が家族に告訴内容を変更するよう働きかけた事例も複数聞いている」そう「アシッド・アタック」の被害者を支援するNPO団体「メイク・ラブ・ノット・スカーズ」のアイヤルさんは語る。

機能していない、インド政府の“悪”対応

レシュマさんの事件ように、インドに長らくはびこる「アシッド・アタック」。しかし、インドの政府は、「アシッド・アタック」に対して、まったく機能をしていないそうだ。インドの最高裁判所は、酸攻撃の被害者には襲われた日から15日以内に10万ルピー(約18万円)の補償金を受け取る権利があるとする決定を下しているにもかかわらず、迅速に補償金を受け取った被害者はひとりもいないのだとか。また、全額補償を受けた人は100事例のうちわずか「2人」。レシュマさんの場合は5か月が過ぎても、一銭の支払いも受けれなかった。

2013年にインド政府は「アシッド・アタック」を一掃し、被害者への金銭的支援を改善するために対策を講じたのだが、インドの活動家らによると、状況はほとんど何も変わっていないのだとか。

クラウドファウンディングで「顔を取り戻す」

政府の機能のしなさに見兼ねたNPO団体「メイク・ラブ・ノット・スカーズ」は、2014年に、クラウドファンディングサイト「インディーゴーゴー(Indiegogo)」と通したレシュマさんの支援金を募るためのウェブサイトを立ち上げた。治療費の金額には届かないが、当初の目標は2200ドル(約24万円)に設定。同NPOは、「アシッド・アタック」という社会問題への関心が広まるようにと、ツイッターでインドの有名人たちにメッセージを送るなどSNSを活用しているが、先日はyoutubeに“ある動画”を配信した!

傷でなく、愛を作ろう。MAKE LOVE NOT SCARS
https://youtu.be/-MhbULUd-KE
「口紅はどこの店にも置いてあります。濃酸類もそうです」



「それが、女性が毎日、アシッドアタックの被害に遭っている理由なんです」

動画でそう語る、レシュマさん。彼女はこの動画を通し、硫酸や塩酸は、口紅やアイシャドウと同じくらい簡単に店で手に入ってしまうことを注意喚起している。

世界の女性を救うには?

「アシッド・アタック」という痛ましい事件が世界中で起こっていることを知らなかった人が多かったのではないか。実は、今年、日本でも、数件「アシッド・アタック」が起きているのだ。日本では数件かもしれないが、世界で合計すると、なんと『毎年1500人』もの女性が「アシッドアタック」の被害にあっていると、ウォールストリート・ジャーナルは述べている。この「アシッド・アタック」の問題の背景には、女性の差別や、人権問題が隠されているのは言わずもがなだ。

「男性は女性の人生を台無しにしてもいい。」

そんなことは決してあってはならないが、“男尊女卑”がいまだに根付く国が多く存在し、「アシッド・アタック」だけでなく、「レイプ」などの事件も多く起こっているのが現実だ。その現実を知った今。私たちは「募金」や「署名」など、何か行動に移せることがあるのではないだろうか。

※こちらはBe inspired!に掲載された記事です。2018年10月1日にBe inspired!はリニューアルし、NEUTになりました。

https://neutmagazine.com/acid-attack
“女性の顔”を奪う 「アシッド・アタック」という卑劣な行為

Text: Jun Hirayama

2015.9.13



アシッドアタック: Acid attacks、Acid throwing)は、硫酸塩酸硝酸など劇物としての: acid)を他者の顔や頭部などにかけて火傷を負わせ、顔面や身体を損壊にいたらしめる行為を指す。別名『酸攻撃』ともいう[1]

25歳から34歳の女性が最も被害を受けやすく、男性優位で女性の立場が弱い地域で起こりやすいドメスティックバイオレンスである場合が多い[2][3][4]。一方、ナイフや銃などの武器規制の強化により、強盗などが純粋に犯罪行為の道具として使用するケースも増加している[5]

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AFアシッドアタック出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

世界各国の状況

イギリス

英国での事件数の増加は著しく、首都ロンドンで起きるアシッド・アタックの数は、2010年から2016年までの6年間で1900件以上との報告があがっている。2016年時点で、平均して週3件のアシッドアタックが起きており、英国はバングラデシュに次ぐ世界第2位のアシッドアタック多発国となっている[10][11]

これには、イギリスの厳しい武器規制が関係しているとの指摘がある。イギリスはフーリガン対策として都市部での所持品検査が厳しく、銃器のみならずスタンガンや催涙スプレーなどの護身用品の取り締まりも強化されている。また「ツーストライクス(Two strikes)」と呼ばれる規制があり、ナイフの携行で2度有罪が確定すると、自動的に6カ月以上の禁錮刑が科せられることになっている。

一方で薬品は警察の管轄ではないことから規制が緩いため、犯罪者が法の抜け穴を利用して、規制が厳しいナイフや銃に代わり、規制が緩い酸性物質を武器として使うようになったからという指摘がある[5]

アメリカ1848年 - 歯科医ホーレス・ウェルズが、売春婦2人に硫酸をかけ逮捕された。
1956年 - マフィアの幹部ジョン・ディオガルディが、ジャーナリストに硫酸をかけ失明させた。


ロシア1985年 - エルミタージュ美術館所蔵のレンブラント絵画『ダナエ』が、リトアニア人の男に硫酸をかけられて損傷した。
2013年 - ボリショイ・バレエ団の芸術監督セルゲイ・フィーリンが、ダンサーから硫酸で襲撃された[12]


日本1891年 - 上野駅王子駅行きの汽車の中で、埼玉県自由党員が政敵の改進党県議数名に硫酸を浴びせ負傷させた[13]。秩父・熊谷間の新道建設に関する利権対立によるもので、周囲の乗客らも巻き込む大騒動となった[14]。犯人の一人も硫酸のしぶきによって失明し、10年の服役後、公衆浴場の番台係として余生を送った[15]伊藤痴遊の講談作品にもなった[16][17]
1928年 - 野田醤油労働争議中に、人事課主任の親族が散歩中に労働組合員により硫酸をかけられ失明し、更に翌年の1929年にも帰宅途中の会社顧問が、労働組合員により硫酸をかけられ負傷した[18]
1948年 - 東武鉄道人事課長への、硫酸瓶投てき未遂事件[19]
1951年 - 四日市事件
1952年 - 相馬ヶ原駐屯地事件
1954年 - 奈良硫酸事件
1957年1月13日 - 客席にいたファンの少女が舞台にかけ上がり、当時19歳の美空ひばりの顔に塩酸の入った瓶を投げつけ、全治3週間の火傷を負わせた。
1965年1月 - 神奈川県横浜市で、晴れ着の女性20人以上に硫酸を振りかける変質者が出没した[20][21]
1967年 - 紅雲町三角関係殺人事件
1972年 - 大日本愛国党書記長による、藤山愛一郎議員硫酸襲撃未遂事件。
1972年 - ダテハクタカ事件
2015年4月 - 群馬県高崎市で当時30歳の男が、スカートに黒ストッキングの女性の脚ばかりを狙った、硫酸による連続傷害事件が発生した[22]
2021年8月24日 - 東京都港区の地下鉄白金高輪駅構内で、25歳の男が大学時代のサークルの後輩だった男性に硫酸をかけ、顔などに全治6か月の怪我を負わせた[23]。また、その後方にいた女性もこぼれた液体で転倒し、右膝に火傷を負った。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%A2%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF
アシッドアタック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』



1-3月1月1-5日 横浜市で若い女性が晴れ着に硫酸をかけられる事件が続発、5日間で22件。
1月11日 中央教育審議会「期待される人間像」中間草案発表、「家庭を愛の場とせよ、開かれた家庭であれ、家庭をいこいの場とせよ、家庭を教育の場とせよ」など、あるべき家庭像・家庭人像を提起。
1月17日 秋田県、毎月第3日曜日を「家庭の日」と定める、家庭の健全化を図るため。4月 鹿児島県でも。この後、「家庭の日」は全国的に広がった。
1月25日 厚生省、主婦に放送モニターを委嘱、優良子供番組選定のため
1月- 西日本鉄道で産前休職制。労働協約で妊娠4ヶ月以上の女子乗務員に継続22週間以内の産前休暇を認める。
1月- 森英恵ニューヨークで海外初のコレクション開催、後のメインイメージとなる蝶のデザインも発表。
2月17日 第1回内職大会、総評主婦の会・春闘共闘委員会主催、500人参加、大会を機に家内労働法制定の署名運動を開始。
2月17-18日 第10回全国農協婦人大会「なぜ出稼ぎに出なければならないのか、兼業農家の主婦の労働過重」など討議、700人参加。
2月25日 三和銀行退職一時金に代わる年金制の実施を発表、勤続5年以上の女子に退職後5年間月額3000円支給。女子行員の足止めと求人対策が目的。
2月- 甲府市、市職員採用資格試験実施要綱発表、男子に限ると明記し問題化
3月8日 国際婦人デー中央集会、「ベトナム婦人との連帯のメッセージ」など採択、各地でも記念集会
3月13日 石田博英労働大臣(現・厚生労働大臣)、「失業保険の赤字の原因は婦人労働者や季節労働者にある」と発言
3月19日 全電通(現・NTT労働組合)、育児休職制協約を締結。2歳未満の乳幼児をもつ女子職員に対し最高2年間、無給。
3月21-22日 第10回はたらく婦人の中央集会、総評中心、失業保険の婦人への不当差別反対・保育所増設・原子力潜水艦反対など決議、ソビエト連邦・当時アメリカの統治下にあった沖縄から代表を招待。
3月23日 新婦人、アメリカ大使館・日本政府にベトナム侵略反対抗議行動。3月-4月 母親連絡会・YMCA・草の実会なども
3月25-26日 農産漁家婦人会議開催、自民党婦人局主催、季節保育所問題等について討議
3月28日 中部電力長野支店、従業員に強制退職勧告。3月23日付『信濃毎日新聞』への妻の投書が会社の利益を害したとの理由で。
3月- 中山競馬場に婦人専用窓口が開設


4-6月4月10日 第8回婦選会議、「許せない腐敗選挙、粛正は婦人有権者の手で」 4月16日 北爆反対をライシャワー駐日アメリカ合衆国大使に陳情。
4月10-16日 第17回婦人週間、「わたしたちの文化--その現状とあすへの課題」
4月15-16日 第6回全国婦人の集い、同盟中心、約600人、「のばせ、生かせ婦人の力を、きずこうみんなで豊かな生活、明るい政治」
4月25-26日 第10回はたらく婦人の中央集会、婦団連中心、2000人参加。大幅賃上げ、全国一律最賃制の確立、働く母親のために乳児・学童保育所をポストの数ほど作らせよう、など決議
4月27日 主婦連、東京都議会議長の交際費について監査請求、5月12日 受理、 7月5日 知事・議会に勧告書
4月- 売春防止法による婦人保護長期収容施設「かにた婦人の家」開設、館山市
4月- 主婦をターゲットにしたテレビ番組始まる。
4月5日 NHK『スタジオ102』、テレビ朝日『ただいま正午・アフタヌーンショー』、5月1日 フジテレビ『奥様スタジオ・小川宏ショー』
5月8日 憲法を守る全国婦人集会、婦人会議・憲法擁護国民連合主催
5月10日 自民党、婦人憲章草案を発表、婦人参政20周年記念全国大会、2500人参加
5月10日 大阪交通労働組合、バス車掌の服装検査制度を全廃させる。
5月- 国立市公民館、主婦の学習参加を保障する目的で託児を始める。
5月6日 各婦人団体、東京都議会の不祥事に対し、都政刷新のための統一リコール運動に参加
議長選挙をめぐる汚職で大量の議員が逮捕されるという不祥事(東京都議会黒い霧事件
6月21日 東京母の会連合会、映画「黒い雪」(武智鉄二監督、1965年) は女性を侮辱するもの・青少年に有害であると即時上映中止を関係方面に要望
6月22日 ILO総会、「家庭責任をもつ婦人の雇用に関する第123号勧告」満場一致で採択、育児休暇の制定も含む。


7-9月7月4日 第7回参議院議員通常選挙、婦人9人当選、全国区7・地方区2、投票率女66.13%、男67.97%
7月20日 婦人団体国会活動連絡委員会、衆参両院議長に国会議員の歳費の自動的値上げについて公開質問状を提出。
7月26日 厚生省、低所得層の妊産婦・乳幼児に1日1本の牛乳の無償支給を全国に通達
7月28日 主婦連、危ないヘアスプレーの調査結果発表、厳しい取締りを要望。
8月11日 帝人、膝上10cmのスカート「テイジンエル」を発売、日本国内でのミニスカートの始まり
8月16日 名古屋地方裁判所、組合活動を理由とする解雇は無効と仮処分判決、保母の言い分通る。
8月18日 母子保健法公布 1966年1月1日 施行
8月22-23日 第11回日本母親大会、参加者延2万5000人、講演「ベトナム情勢と日本の婦人の役割」「安保条約の廃棄・安保反対の闘争を上回る統一を」を呼びかけ。
8月23日 再軍備反対婦人大会、婦人団体連合会(婦団連)など主催
8月- 武蔵野市で、住宅街・通学路に面したトルコ風呂の建設をめぐってPTAと市民が反対運動展開、業者に押し切られる。
9月3日 第2回中小業者と婦人の集会、物価問題をみんなで考えようと、婦団連・全国商工団体連合会主催
9月7日 佐藤栄作首相、家庭生活問題審議会を設置。家庭生活を課題とする首相の諮問機関設置はこれが最初。 9月16日 首相、犬養道子秋山ちえ子・田辺繁子等を招き朝食懇談会。9月20日 第一回会合
9月7日 主婦連等、公共料金値上げ反対運動推進を決議
9月10日 高校1年生の女子が「背を高くする機械」を使用中、誤って首吊り死 、東京で
9月22日 お茶の水女子大学生、新学生寮管理規定に反対してストライキ決行。以後、各大学で学生寮管理規定問題が頻発。
9月29日 主婦連、消費者団体連合会との別行動を決議。物価値上げ反対運動を”政治色ぬき”で進めるため。


10-12月10月2日 北富士演習場で、忍草の婦人6人、リトル・ジョンの着弾地にもぐりこんで反対運動を展開。
10月7日 簡易生命保険郵便年金審議会、家族保険の保険金を内縁の妻にも支払ってほしいとの訴えを認める。内縁の妻の請求を認めた初のケース
10月7日 主婦連、朝日新聞社などに購読料値上げ抗議行動、経済企画庁長官に減税と物価安定を要望
10月16-17日 第1回都市公園整備促進全国婦人大会、日本公園緑地協会主催、日本婦人有権者同盟ほか参加
10月20日 公共料金・諸物価値上げに反対するエプロン抗議集会、3000人参加
10月26日 大阪高等裁判所、交通事故で死亡した5歳の女児の"35年間の稼働能力"を認め、女子の成人後の労働を賃金換算した113万円を、両親に損害賠償金として支払うことを命じる。
10月-12月 日韓条約批准に反対する婦人団体の運動活発化
11月2日 小野田セメント(現・太平洋セメント)、合理化対策として「有配偶女子・老齢者・業務遂行十分でない者」の人員整理を提案。
11月4日 戦争と侵略から生活と生命を守る日韓条約批准阻止全都母親総決起大会、1万人参加、東京都母親連絡会主催
11月10日 佐藤首相、家庭生活問題審議会に「現在のわが国における社会生活において家庭の果たすべき役割と、これにともなう家庭生活の諸問題に関し行政施策のとるべき基本的方向」を諮問
11月10日 婦人団体連合会(婦団連)・新婦人・草の実会・婦民、厚生省に中性洗剤に関する要望書を提出。
11月12日 主婦連、食糧庁に米価値上げ反対の申入れ。地婦連、公共料金値上げ反対の要望書提出。11月16日 各婦人団体・生協婦人部・労働組合婦人部も 11月24日 日本婦人有権者同盟も
11月- 自衛隊、婦人記者を招待、在京19社参加。出版労連これに抗議
11月- 日本キリスト教婦人矯風会、トルコ風呂・ヌードスタジオなどの取締強化、深夜映画の時間規制などを首相に要望
12月1日 物価値上げ反対全国大会、日本婦人会議・婦民参加の国民生活を守る大集会実行委主催、デモ、約1万人参加
12月11日 公共料金値上げ反対大阪婦人集会、800人参加
12月16-17日 第11回全国農協婦人大会、「農村婦人の過重労働解放のため生活と農作業の協同化の推進」を申し合わせ。
分科会出席者の内訳:専業農家175、兼業226、経営上の立場・主たる担い手143、家族と一緒249 
12月17日 婦人参政20周年記念集会、日本キリスト教婦人矯風会等7婦人団体主催、婦人の政治意識向上に努めるなどを申合せ


この年離婚率、上昇カーブに転じる。1950年の12%をピークに1963年0.73%まで下がった離婚率が、この年より一挙に上昇に転じ、以後ほぼ20年間にわたって上昇を続けた。
漫才コンビのミヤコ蝶々南都雄二、結婚生活テーマのテレビ番組「夫婦善哉」で離婚を公表。
 視聴者参加番組「夫婦善哉」は実生活でも夫婦であったミヤコ蝶々・南都雄二の漫才コンビが、番組に参加する夫婦からいろいろな話を引き出し、蝶々・雄二自身の夫婦としての経験から引き出した即興の感想を付け加えて対話の流れを作るという番組であり、これは漫才の歴史に新風をもたらした大変な人気番組で、ラジオからテレビへと1955年から20年の長きにわたって続いた長寿番組となった。
女子の短期大学卒業者の就職率57.4%、初めて5割を超える。
11月22日 「わが国家内労働の現状に関する報告」、家内労働者全国で約84万人、うち女子が9割を占める。
女子雇用者大幅に増加、初めて家族従業者を上回る。雇用労働者のうち女子の占める割合32%そのうち既婚者45.9%
婦人少年局、パートタイム雇用の実情調査、女子パート中既婚者97%、有配偶者88%
家電の所有率、洗濯機70%、冷蔵庫50%を超える。
このころ、縫い目のあるストッキングが姿を消す。シームレスストッキングが主流になる。
男女の平均寿命差が初めて5歳を超える、男67.74歳、女72.92歳
海外渡航の女性は7万3,158人、うち20-29歳が1万137人
「犯罪白書」、女性の犯罪と交通事故の増加が目立つ。
自治省調べ、有権者数6117万2393人、うち女子3184万8235人、男子より約252万人多い

https://ja.wikipedia.org/wiki/1965%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%A5%B3%E6%80%A7%E5%8F%B2#4-6%E6%9C%88
1965年の日本の女性史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』









【7月19日 AFP】インドの最高裁判所は18日、女性が元交際相手などの男性から酸をかけられる事件が多発している状況を受け、政府に酸の販売規制措置をとるように命じた。

 また最高裁判事らは、各州政府は酸攻撃の被害者全てに回復治療と賠償金を提供すべきだとの判断を示し、暫定的な判断として被害女性が受け取る金銭を賠償金30万ルピー(約50万円)と治療費と提案したが、最終決定は持ち越された。

 女性に対する攻撃には多くの場合、薬局などで手軽に購入できるさび取り剤「テザーブ(Tezaab)」が用いられる。

 将来的には、酸性薬品の購入者には写真付き身分証明証の提示が求められ、販売側にも購入者の住所と氏名を記録することが義務付けられる。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/2956637?pid=11051970
女性への酸攻撃多発のインド、酸の売買規制へ

2013年7月19日 16:56 発信地:ニューデリー/インド [ アジア・オセアニア インド ]



【4月12日 AFP】酸による攻撃がここ数週間で相次いで発生した南米コロンビアでは、この暴力的な犯罪を抑止するための特別な法律を求める声が高まっている。

 同国では、恋人同士の争いや近所同士のいさかいなどで、過去2週間に5人が腐食性薬品で襲われ重度のやけどを負った。最新の事件は9日に発生し、北西の都市メデリン(Medellin)で22歳の被害者が死亡した。

 酸を使った犯罪は何ら新しいものではなく、検視局の統計によると、2004年以降、コロンビアでは1000件近くの酸による攻撃事件が報告されている。

 しかし3月末に、首都ボゴタ(Bogota)の富裕層出身のナタリア・ポンセ(Natalia Ponce)さん(33)が酸で襲われたのをきっかけに、国内のメディアで大きく取り扱われるようになった。

 フアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は酸攻撃を「まことに残忍で嘆かわしい」と非難し、政府当局は犯人逮捕につながる情報提供に4万ドル(約400万円)の賞金を提示した。

 過去10年の間に報告された926件の酸攻撃事件のうち、禁錮刑の判決が出たのは3件のみだ。

 ポンセさんの弁護士、アベラルド・デラエスプリエジャ(Abelardo de la Espriella)氏は、「必要なのは、重い刑罰を科す、減刑のない特別な犯罪カテゴリーを設けることだ」と述べた。また、MIRA党のグロリア・ステジャ・ディアス(Gloria Stella Diaz)議員は、他の政治勢力からも支持を受け、12~45年の禁錮刑を含む、より重い刑罰を提案する法案を提出した。(c)AFP/Philippe ZYGE

https://www.afpbb.com/articles/-/3012434
コロンビアで相次ぐ酸攻撃事件、法改正求める声

2014年4月12日 10:45 発信地:ボゴタ/コロンビア [ 中南米 コロンビア ]


英国で硫酸など腐食性薬品を使った襲撃事件が急増し、被害者は政府に対し、薬品の販売規制強化と加害者に対する刑の厳罰化を求めている。

今年6月、誕生日を祝うため外出していたいとこ同士の2人が、車の窓越しに酸性の物質をかけられるという事件が発生した。同様の事件が相次ぎ、ラッド内相は法整備の見直しに言及した。

その後もロンドンでは、強盗や犯罪組織がらみの暴力など複数の事件で同様の手口が用いられた。

英内務省は酸性物質を危険な武器として扱うよう検察官向けの基準作りと、量刑基準の見直しを始める計画であることを明らかにした。

ただ、こうした動きはアンドレアス・クリストフェロスさん(32)にとってほとんど安心をもたらさないだろう。クリストフェロスさんは2014年、自宅で顔面に酸性物質を浴びせられた。

「この問題で英国政府の戦略は完全に間違っていたと思う」

イングランド南西部にあるトゥルーロの自宅で、ロイターの取材に応じたクリストフェロスさんは語った。

「酸攻撃を行ったものは誰であれ、被害者が重傷であろうとなかろうと、終身刑に処されるべきだと思っている。最低でも20年あるべきだ」

ロンドン警視庁によると、管内で発生した酸性物質を使った事件の件数は2015年に261件だったが、16年には431件に増加した。今年はすでに282件発生している。

発生件数が増えている理由についてはっきりとした説明はないが、武器の取り締まり強化が始まった時期と重なる。「ツーストライクス」と呼ばれる規制により、ナイフの携行で2度有罪が確定すると、自動的に6カ月以上の禁錮刑が科せられることになった。

ロンドンに拠点を置く酸攻撃の被害者団体の代表を務めるジャフ・シャーさんは、銃やナイフは携行しているだけで罪に問われるのに、酸性物質はそうならないのは「法の抜け穴」だと指摘する。

「酸性物質の規制は適切な水準ではない」とシャーさんは語る。「もし酸攻撃を受ければ、警察は加害者が故意であったことを立証しなければならないが、それは極めて困難だ」
瞼を失い眠ることさえ困難


2014年12月のある日、自宅のドアを叩く音がして、そこからクリストフェロスさんの人生は大きく狂っていった。クリスマスプレゼントの配達だと思った彼は、普段通りドアを開けた。するとそこに立っていたのは見知らぬ男だった。「これがお前への贈り物だ」男はそういうといきなり、手にしていたビーカーの硫酸を彼の顔に浴びせた。

「着ていたTシャツは上から下まで、まるで消えていくようにぼろぼろに分解していった。そして言葉では言い表せない痛みが襲った」

クリストフェロスさんは事件当時と同じ家でいまも、妻と4歳の息子と暮らしている。

クリストフェロスさんは直ちに病院へと搬送されたが、医師は朝までもたないかもしれないと家族に告げた。その後も数週間、感染症の危険性から死の淵に立たされた。

体の他の皮膚を使って、クリストフェロスさんの顔面の90%は再建された。すでに12回ほど外科手術を受けたが、今後も受けなければならないだろうと彼は言う。

顔面の傷が収縮するのに伴って、これまでに瞼を3度失い、その度に眠れなくなったという。

「瞼がなくなるということはこれまで体験した中で最も耐えがたい苦痛だった。目を閉じることができず、光から逃れられないのだから」

犯人は家族が性的暴行の被害に遭い、復讐のため犯行を思い立ったという。だが住所を間違えて、クリストフェロスさんの家を訪れた。

有罪判決を受けた当初、犯人に言い渡された量刑は終身刑で、最低でも8年服役することとされた。

だがクリストフェロスさんは、犯人が上級審で禁錮16年に減刑され、8年服役した後に仮釈放される可能性ができたことを、後に知った。

「3人の判事が、犯人は社会にとって危険な存在ではないとの理由から、終身刑は減刑されるべきとの結論に達したという。そこが最も不可解な点だ。計画的な犯行だったというのに」
<身近な製品が凶器に>

酸性物質は、店頭でお金さえ支払えばだれでも簡単に購入できる排水溝やトイレの洗剤といった日用品にも含まれている。

ある調査によると、複数のウェブサイトで96%が硫酸でできた製品を販売しているという。硫酸はクリストフェロスさんの襲撃にも使われた物質だ。1リットルあたり15ポンド(約2200円)もしない。

「1リットルあれば10人かそれ以上の人生を破滅させることができる。そして誰でも買える」と、クリストフェロスさんは指摘する。

被害者の整形手術を務めたことがある医師によると、腐食性物質による傷は回復までに何年もかかり、数えきれないほどの手術を必要とするという。

治療が終わっても、被害者の人生には大きな傷跡が残る。

「外見の変形など一生回復できない傷となることもある」と語るのは、英国整形・再建・審美外科医協会の広報担当者であるピーター・ジェウルスキ教授。同教授は今年だけで20人の患者の治療にあたった。

事件後、クリストフェロスさんはけがのため、地元の起業家としての仕事を大幅に減らさざるを得なかったという。「酸攻撃の影響は、一生抱えていかなければならない」

(Cassandra Garrison記者 翻訳:新倉由久 編集:山口香子)




[トゥルーロ(英国) 3日 ロイター

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/08/post-8150_1.php
「まぶた失い眠れない」 イギリスで急増する硫酸襲撃の恐怖

2017年8月7日(月)17時35分



<バングラデシュ滞在記2>

ユニセフ・バングラデシュ事務所でインターンを始めて1 ヶ月が過ぎた。今月に入り、日本関係のプロジェクトの現地視察が軌道に乗ってきた。一昨日9日までチッタゴン丘陵地帯に出張し、先住民族への幼児教育等のプログラムを見学した。製塩工場ではヨウ素欠乏症対策を、ダッカ近郊の小学校では JICA と技術協力している初等教育プロジェクトを視察した。

6 月はこれらの視察の準備のため、各プロジェクトの担当事務官と打ち合わせをし、資金調達戦略書や各種プロジェクトの要約、ドナー向けのレポート等を読んだ。そのほか、同僚の広報官の仕事の見習いをした。働いていて正規の学校に行けないHard-to-reach children と呼ばれる子供たちに、読み書き・算数の基礎教育を施している NGO等を訪れ、事務所の広報誌に原稿を書いた。そのほか、ユニセフや支援団体の広報イベントにも出かけた。その中で、特に印象に残った出来事があった。

● 酸性液体を掛けられた女性たち●

生まれて始めて、塩酸や硝酸を掛けられて顔の一部が溶けてしまった女性たちに出会った。 6月に開かれた NGO・Acid Survivors Foundation (ASF)の広報イベントでのことだ。写真を撮りに前方に移動すると、隣が被害者だった。優しい目をした美しい女性。だが、顔の右半分に痛々しい火傷の痕が残っている。見回すと、鼻や目、耳など主要器官までもが溶けてしまった女性らが所々にいた。

隣の女性はASFの職員。自らの経験を話して新たな被害者の心のケアに当たり、劇に出演して酸性液体を人間に掛けることの犯罪性を訴えている。パンフレットに掲載された写真を指しながら、「これは私だ」と嬉しそうに話した。 彼女は何歳なのか、なぜ酸を掛けられてしまったのか。聞きたくなった。「おいくつなのですか?」と聞いても笑って答えてくれない。大体の年齢を図ろうと、「もう結婚しています?」と質問してしまった。彼女は下を向いて沈黙した。「縁談でもめて酸を掛けられたのだ」と彼女の友人から後で聞いた。

ASF によると、25 ~34歳の女性が最も被害を受けやすい。土地・財産がらみの揉め事や夫婦間のこじれ、交際や性交、縁談の拒絶が酸を掛けられる主な理由だ。 ASFが把握しているだけで、 2005 年はダッカを中心に268 名が被害を受けた。ピークだった2002 年の487 名からは減少しているが、ASF に通報できることを知らずに泣き寝入りしている被害者は、まだ大勢いるはずだという。「被害者の大半は貧しく、読み書きできないことが多い。一方の加害者はコミュニティーの権力者、または男性の親戚などより優位な立場にあることが多く、被害女性はなかなか名乗りを上げられない」と ASF 幹事の Khairul Hafiz氏。








(写真:女性に生まれたという理由で、生後7ヶ月の時に父親から
酸性液体を口の中に注がれたBably。6歳になった今も発声が不自由だ。)

2002 年に、酸の輸出入と使用を制限し、捜査・裁判の時間を短縮するために二つの法律が施行された。しかし、化学工場や家具店などで酸は依然として簡単に入手できる。人々の意識や司法制度の隅々が変わるまで、時間がかかりそうだという。2005 年には、ASF が把握している212 件の犯罪のうち、24 件42名のみが裁定を受け、有罪となった。

ASF は1999 年に設立。職員約80 名のうち約半数が医療スタッフだ。ダッカの40 床の病院で顔の再建手術や火傷のリハビリ等を無料で提供し、2006年6月までに約1200 名が手当てを受けた。ダッカ以外の7地域でも計1400 名の医者や看護婦を研修。被害者同士のグループ・カウンセリングを実施している。酸を掛けられた後にすぐに水で洗浄するよう広報し、テレビやラジオ、劇等を通じて酸投下犯罪の撲滅を訴えている。

Hafiz 氏によると、被害者に対する偏見はまだ根強く、社会復帰の支援が課題だ。ASF では雑貨、洋裁店の経営など小型ビジネスを立ち上げる支援等をしているが、財源が限られているのが悩み。

ASF についての詳細・問い合わせは、下記まで。

Acid Survivors Foundation (ASF):
ASF Head Office:
Telephone: +88(02) 9891314, 9862774, 9880142, 9886383,
E-mail: asf@acidsurvivors.org
URL: www.acidsurvivors.org

https://www.unforum.org/internships/11.html
第11回 山岸 千恵さん / コロンビア大学大学院

インターン先:UNICEFバングラデシュ事務所



(写真:縁談を断り、酸性液体をかけられた女性)