米国の核実験「核軍縮に逆行」 被爆者らが抗議の座り込み 長崎毎日新聞 / 2024年5月21日 16時49分.アメリカの臨界前核実験に「強い憤り」 湯崎知事 日本政府にも厳重抗議を求める.  日本被団協 アメリカの臨界前核実験受け 大使館に抗議文2024年5月21日 17時15分.2024年05月21日米国による臨界前核実験に強く抗議する談話PDF魚拓




米国が14日に核爆発を伴わない臨界前核実験を実施したことに抗議し、長崎県平和運動センターなどは21日、長崎市の平和祈念像前で緊急の座り込みをした。被爆者ら約40人が「いかなる国のいかなる核実験も絶対に許さない」と声を上げた。

 県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(84)は「明らかに核軍縮に逆行し、容認できない」と批判。同センターの米村豊議長(61)は「バイデン政権で3回目の臨界前核実験。ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区の攻撃でも核兵器による威嚇がまかり通っている。核兵器保有国のおごりと核兵器使用のリスクが高まっている」と危機感を示した。

 参加者は「核実験という暴挙に対し、被爆地ナガサキから激しい怒りをもって抗議する。すべての核実験の中止を求める」とする抗議文を採択。在日米大使館に送った。【樋口岳大、尾形有菜】

米国の核実験「核軍縮に逆行」 被爆者らが抗議の座り込み 長崎

毎日新聞 / 2024年5月21日 16時49分







2024年05月21日

米国による臨界前核実験に強く抗議する談話

日本労働組合総連合会
事務局長 清水 秀行


1.米国の臨界前核実験に対して強く抗議する
 米国は、核爆発を伴わない臨界前核実験を5月14日に行ったと発表した。バイデン政権下で実施が確認された臨界前核実験としては2021年9月以来3回目であり、米国政府は今後、実験を行う頻度を上げる計画としている。今回の実験を受け、広島平和記念資料館内に設置されている「地球平和監視時計」は、前回の核実験から「976日」を表示していたが、時計はゼロにリセットされ、19日には表示が「5日」に変わった。
 こうした行為は、被爆地である広島・長崎をはじめとする核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現への思いを踏みにじる到底許せないものであり、連合はこの実験に強く抗議する。


2.各国首脳に対し核兵器廃絶に向けたリーダーシップ発揮を強く期待する
 昨年5月19日に開催されたG7広島サミットでは、「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」が発表された。本ビジョンでは、核兵器不拡散条約(NPT)を核兵器不拡散体制の礎石と位置づけ、核兵器保有国が互いに核戦力を開示して透明性を確保し、核兵器数の削減努力を継続していくことを柱としている。
 しかしながら、今回の核実験は核軍縮に逆行する行動であり、日本政府をはじめ、広島平和記念資料館を訪れたバイデン大統領をはじめとする各国首脳には、核兵器使用の恐怖と悲惨さ、実相を強く胸に刻み、核兵器廃絶に向けたリーダーシップを発揮することを強く期待する。


3.連合は核兵器廃絶と恒久平和に向けた取り組みを継続する
 来年2025年は原爆投下から80年を迎える。連合は、この間、広島・長崎における平和行動をはじめ、国際労働組合総連合(ITUC)などを通じ、核兵器による被爆の悲惨な体験を広く国際社会に訴えてきた。
 連合は、引き続き構成組織・地方連合会や関係団体とも連携しながら、核兵器保有国に対する要請行動や原爆展の開催など、あらゆる機会を通じて核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けた取り組みを進めていく。






以 上

事務局長談話2024年05月21日

米国による臨界前核実験に強く抗議する談話

日本労働組合総連合会
事務局長 清水 秀行