見出し画像

なんでもないけど寮の友だちとの特別な夜の出来事:みゆ編

みゆは、同じ階ではなくて2階に住んでいた。沖縄出身。何号室だったかははっきりとは思い出せない。出会ったばかりの頃は、まだ髪の毛が黒くて長かった。”髪が長い”と”沖縄美人”がみゆの第一印象。でもみゆの黒髪を見るのはその時が最初で最後だったと思う。なぜなら、みゆは美容学生でいつも違う色の髪の毛を楽しんでいったから。

みゆと初めて話したのはたまたま寮のエレベーターに一緒に乗り合わせた時だった。みゆは他の新しく寮に住み始めた人よりかは1週間ほど遅く入ってきた。それだけは覚えている。

金髪の頃のみゆ
みゆは寝るのも大好き

みゆはとにかくマイペースで、いわゆるウチナータイムが存在していた。一緒にお風呂に入る時も(この寮には大浴場があってほぼ毎日友だちとお風呂に入ってた。)準備がとにかく遅い。いつも遅れてくるか、みゆの部屋に迎えに行った時に待たされるかのどちらかだった。りな汰が年賀状でみゆのマイペースさをジョークにして四コマを描いたくらいマイペースだった。そのせいか、なぜだかみゆの周りは常に他の人とは違う空気が流れていた。

そして、みゆは部屋を片付けるのが苦手だった。たまにみゆの部屋に行っては片付けを手伝ったこともある。退寮した後でも、みゆのアパートに行って引っ越しの手伝いのついでに整理整頓を手伝った。今でも片付けが苦手なのは変わってないらしい。

ふなっしー
これは九州に一緒に旅行に行った時

みゆは、ふなっしーの大ファンでもあった。寮生活を始めたばかりの頃はそうでもなかったが、時間が経つにつれ部屋がだんだん黄色くなっていた。それは、上京して、ふなっしーの地元だったり、イベントだったりに行きやすくなって、その分グッズにもたくさん巡り合えるようになったから。みゆの部屋に行くたびに、大体一つは新しいふなっしーが増えていた。5年以上たった今でもふなっしー愛は変わらず存在し、海外旅行にも何かしらのふなっしーを一緒に連れていっている。

モナカアイスではなくてクッキーのアイスだった

寮生活を通して、みゆとの思い出はもちろんたくさんあるけれど、その中でも特に鮮明に覚えているのが、東京に久々の大雪が降った後の出来事。夜、確かみゆのバイト帰りに二人でアイスを買って公園で食べたこと。記憶が正しければアイスはみゆが奢ってくれた気がする。まだ雪が溶けてなくて、寒い中二人でアイス。自分はモナカアイスを食べたのを覚えてる。その時、変な?雪だるま(画像下)を見つけて写真を撮ったりもした。特別のかけらもない夜だったけど、なぜか楽しかった。

変?な雪だるま

そんなみゆも、今となっては美容院で働いている。私の髪の毛を何回か切ってくれた(今は違うところに住んでいるため行けてないが)。みゆが切ってくれた時の髪型はいつも可愛くて、周りからの評判も良かった。言い換えると、みゆはいつも自分を可愛くしてくれた。自慢の友だち。

みゆの今の印象は”マイペース”と”変わり者(いい意味で)。”

おしまい




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?