香川の釜バターうどん

関西に住んでる人ならたぶんあるあるやと思う。

4、5人くらいで飲んでて、日付も変わって深夜2時ごろ。
ちょっとお腹が空いてくるころに誰かがこういうこというねん。

「なんか腹へってきたな。なあ、今から香川にうどん食いに行けへん？」

お酒飲んでるから誰も車運転できへんし、明日も仕事やし、今から行ったとしても絶対後悔するってわかってるけど、どっかに冗談ちゃうで？みたいな表情も隠してるやつ。

今まで生きてきてこのセリフが登場する場面に何度も出会ってきた。

多分ちょうどええねん。
車での移動時間も、うどん食うてさっと帰る目的も、小旅行気分を味わうにはちょうどええねん。

ほんで今回はほんまに香川にうどんを食いに行った話。

もう大人やから深夜ノリではなくちゃんとスケジュールされて出発しました。

とある土曜日の早朝5時、車に乗り込んでいざ香川へ。

なぜそんなに朝早いのかというと、5人もおったら一人くらい学生時代に香川にうどん食いにいったことがある人がおって、その人の話だと香川のうどん屋は朝早くから開いている代わりにお昼過ぎには閉めてしまうらしい。

ほんでその人の話だと、香川にうどん食いに行く時はみんな4、5軒うどん屋をはしごするらしい。

ほんまに？

うどん4、5杯ってことやんな？
朝からお昼過ぎまでの短い間にうどん4、5杯？
そんな食える？

まず、車に乗り込んで出発してからすぐ絶対コンビニ寄るやん。
あとあとのことを考えたとしても、おにぎりかサンドイッチもしくは、からあげクンとか買って食べるやん。

ほんでその次に高速道路のサービスエリアやん。
別に腹減ってないけど、なんか食いたくなってなんか買ってしまうやん。

だから3時間くらいかけて香川についたとしても、そう特別腹が減ってるわけではなく、ニュートラルというか、なんならそんなに腹減ってないになる可能性もあるで？

その状態からうどん4、5杯いけるか？

その日は超絶豪雨で、景色を楽しむこともなく途中山道で目の前が霧でほんまに真っ白で前が見えない状態にもなりつつなんとか香川に到着。

とりあえず、1軒目。

何うどんにしよか迷っている暇もなさそうなくらい客が次々と入ってきて次々とうどんを食べて次々と店をでていく。

5人もおったら一人くらい学生時代に香川にうどん食いにいったことがある人曰く、最初は釜玉うどんみたいなスタンダードなものから食べて、4軒目くらいにちょっと変わった釜バターうどんみたいなやつを食うのがおすすめらしい。

そう聞いてたけど、1軒目で釜バターうどんを注文。
だって絶対おいしいやん。

店員さんから大きさは？って聞かれたので、普段は大盛りとか頼んじゃうのに、これからまだまだうどんが待ってることにびびって小サイズを注文。

でもでてきたやつみたらこれ俺らでいう中サイズや。。

中サイズを注文した人がおってんけど、出てきたのを見ると俺らでいう大盛りサイズやった。

まあ、まだ1軒目やしな。

ちなみに釜バターうどんみたいなちょっと変わったうどんは4軒目くらいに食うのがおすすめと言っていた人も1軒目に釜バターうどん食うてた。

少しお腹を空かせるために30分くらいドライブして、2軒目に到着。

お店に入った時にはもう遅かってんけど、あっ！ちゃう。おもてたんとちゃうってやつ。

そのうどん屋なんていうかしっかりとしたお座敷で、しっかりとした大きな器でうどんが出てくるタイプのうどん屋で、絶対うどん屋はしご旅にはちゃうやつで、観光して疲れ切ってゆっくり長居したい時に入るタイプのやつ。

そういううどん屋やからやっぱりみんな注文するのはカレーうどんで(一人だけ山菜うどん)、おいなりさんとか、かやくご飯とか注文してて誰もその時は口にしてなかったけど、みんな覚悟したんやね。

俺らのうどん屋はしご旅は終わりを告げた。

1軒目に食べた「釜バターうどん」はうどんと、たまごとバター、黒胡椒、だし醤油があれば似たようなものが簡単にできるので、たまに家で作って食べてる。

今日も作ったので旅の思い出と一緒に投稿。

そういえば、香川には5人で行ってんけど、そのうち一人はうどん屋ついて起こされる時以外、行きも帰りもずっと車で寝てた。