【2024年凱旋門賞】印と全馬寸評【無料予想】

タイトルの通り凱旋門賞の印と全馬寸評を書いていきます。
※馬名の前の番号は馬番です。


◎ソジー(⑬)
実績、勢い、血統とどこを取っても優秀。
○ルックドゥヴェガ(⑨)
前走案外も、仏ダービー馬は軽視厳禁で巻き返しに期待。
▲マルキーズドゥセヴィニエ(⑧)
馬場次第も実力的には上位に喰らいつける。
△ロスアンゼルス(⑭)
今回が勝負で前走での割引は不要。
☆サンウェイ(⑪)
フランスでの凡走で嫌われるならむしろ美味しい。

⑦ブルーストッキングは外せない。⑥コンティニュアスも軽視は禁物だろう。人気薄なら⑫デリウスに妙味。
その他は②④⑯あたりが気になる。馬場が大荒れなら⑤だが基本は拾わず。

全馬寸評

①ザラケム

プリンスオブウェールズは有力馬に先着、オーギュストロダンに次ぐ2着の大金星。一方、直後のインターナショナルSでは相手にならず。ただし、ラストはあまり激しく追わずの結果なら、着順そのものを鵜呑みにし過ぎるのは危険。
素質はある馬でC. デムーロ騎手の起用がプラスになれば3着以内が見えないこともない。

②アヤザーク

ガネー賞を勝った後はもうひと押しが足りなかったが、ここを目標に据えた結果と見れば決して悪くない。ただ、マルキーズドゥセヴィニエに先着を許したこの馬をあちらより上に置くことはないか。
父がノーザンダンサー直系でないことは悩ましいが、ロンシャンでしっかり結果を残している馬。決して軽視はできない。

③ファンタスティックムーン

執筆時点で依然として取り消しの可能性がある馬。また、ドイツG1を勝った馬が有力視されるこのレースとはいえ、この馬にトルカータータッソのような雰囲気を感じるかと言われると怪しい。基本的には食指が向かない。

④アルリファー

シンエンペラーと人気を分けそうだが、比較的チャンスがあるのはこちら。母父ガリレオでドイツG1を勝っての参戦は、ドイツを含むヨーロッパG1戦線を席巻した上でこのレースを勝った、父ガリレオの名馬アルピニスタとやや被る部分があるが、流石にあの馬ほどではない。
全く勝負にならないことはないにせよ、勝ち負けまでかは半信半疑という評価。

⑤セヴェナズナイト

長距離に実績がある馬。今回出走回避となったキプリオスと被る部分がありつつ、流石に実績では見劣り。めちゃくちゃな馬場になればタフさ発揮の可能性もゼロではないがその予報はなく、基本は見送りで良い。

⑥コンティニュアス

善戦タイプが板についてきたが、セントレジャーを勝って5着という前年の流れを見るに軽視は危険。相手として面白い一頭だ。
R. ムーア騎手を乗せた方に気があるのは当然としても、C. スミヨン騎手もロンシャンが得意な騎手なので軽視はしづらい。前走での騎乗も明らかにここを見越してだろう。消すのは危険。

⑦ブルーストッキング

インターナショナルSを負けてヴェルメイユ賞を勝つならロンシャンの方が向くと捉えるべきか、あくまで牝馬限定向きと捉えるべきか。ただ、59kgを背負ってしっかり勝っている点は評価すべきだろう。
血統面でも申し分なし。追加登録をしてでも出てくるのだから勝算はあるはずで、牝馬が好走可能なこのレースで侮れない一頭に。

⑧マルキーズドゥセヴィニエ

タフな馬場になると距離延長が課題と目されているが、今回は稍重で済みそうなので杞憂に終わる可能性も高い。血統面でも文句なしで、フランスで結果を残している以上は決して外せない一頭。執筆時点で注目度が低く、非常に可能性を感じる。

⑨ルックドゥヴェガ

ニエル賞は案外も、ここに向けたステップなら目くじらを立てずとも。フランスダービー馬はエースインパクトやヴァデニ、ソットサスなど複数馬が好走。前走を負けても依然として有力馬の一角であることは間違いない。

⑩シンエンペラー

前走3着で一気に期待が膨らんだ印象だが、正直なところあれは付け入る隙のあったレースで、今回は「層が厚くなってこの馬とオーギュストロダンの間に何頭入るか」「舞台が替わって前走でエコノミクスとオーギュストロダンに付けられた差をどれだけ縮められるか」の兼ね合いがカギに。
相手強化は議論の余地がないとしてこの馬自身の適性の話になるが、やはりソットサスより大きな馬格が気になる。フランス向きでも素質の高さでダービー3着と考えるべきか、日本向きの馬体でダービー3着と捉えるべきか。個人的には後者の姿勢で、人気も考えると拾いたくない。

⑪サンウェイ

フランスでの成績から嫌われそうだがフランスダービーは追い出せる状況になく、それでも前が開けば伸びていた。また、ラフォルス賞でも番手でレースを進めると、逃げ馬が大きく後退する中で最後まで喰らいつく気概を見せた馬。大穴狙いなら一興。

⑫デリウス

今回と同条件で健闘してきた馬だが、ソジーとの着差を考えると間に入る馬は複数いる。とはいえ論外ということは全くなく、人気薄なら相手で拾いたい一頭。

⑬ソジー

パリ大賞、ニエル賞でロンシャン2400mを2連勝。今回の最有力候補。ニエル賞に関しては立ち回りの利も感じるが、パリ大賞は明らかに地力が違った。実績でも血統でもこの馬が中心になることは間違いない。

⑭ロスアンゼルス

前回はD. マクモナグル騎手騎乗。彼はクールモアとあまり縁がない騎手で、米仏でもレースがあり人手が足りなかったが故の起用と見える。そうなると正直勝ちに行く意図はなかったと読むのが自然。
それでも僅差の4着なら申し分ない内容で、やはりR. ムーア騎乗のここが勝負どころ。人気ではシンエンペラーの下に据えられるのは間違いないが、実際のところは巻き返しの可能性が高いと見る。

⑮シュルヴィー

ロンシャンで1-0-2-1だが、前走は外を回されたとは言え負けすぎな印象。仏オークス2着はそこそこ評価できるが、それだけで買いたいかと言われると怪しい。今回はエコノミクス不在で宙ぶらりんだったT. マーカンド騎手を配したが、S. パスキエ騎手が彼と比べて大きく見劣りということはなく、鞍上大幅強化とまではいかない。
斤量をどこまで活かせるかが鍵に。積極的に狙う馬ではない。

⑯アヴァンチュール

前走はブルーストッキングに迫って2着。2100mで躓いて距離延長で盛り返してくるあたり、この路線の方が向くのは確か。ヴェルテメール・エ・フレールはM. ギュイヨン騎手が主戦で、その彼がブルーストッキングに乗る以上はこちらの優先度が高くないことも否めない。
そうはいっても騎手の実力的にS. パスキエ騎手が見劣りということはなく、馬の能力まで加味してもブルーストッキングのやや下くらいの評価はして良いはず。

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