【2024年ドバイワールドカップ】印と全馬寸評

タイトルの通りドバイワールドカップの印と全馬寸評を書いていきます。
※馬名の前にある数字は馬番です。


◎セニョールバスカドール(⑩)
前走の内容は圧巻。ここも期待。
○ウシュバテソーロ(⑪)
連覇に向けて期待大。
▲ローレルリバー(⑦)
距離は未知数も能力は圧倒。勝ち負けまで。
△カビールカーン(⑥)
文句なしのキャリア。ここが試金石も期待大。
☆ディファンデット(③)
前走の内容で着順を落としそうだが能力は上位。

④デルマソトガケ、⑤ドゥラエレーデ、⑫ウィルソンテソーロはいずれも意識したいが馬券的な妙味は怪しい。
⑨ニューゲートは扱いが難しいが、人気薄ならしっかり抑えたいところ。

全馬寸評

①クラプトン

アメリカからの参戦。ゴーストザッパーステークス (G3) と ルーカスクラシック (G2)で重賞2勝も、BCクラシックは11着と大敗。その後はアルマクトゥームチャレンジ (G1) と アルマクトゥームクラシック (G2) をそれぞれ3着での参戦。
メイダン1900mで2連続3着は悪くないように見えるが、前々走は勝ち馬にかなり離されての3着。

前走も前2頭から遅れての3着で、G1でどうこうというイメージはなし。粒揃いのここは素直に消していいはず。

②クルーピ

アメリカからの参戦。重賞は未勝利で、最高着順は前走ペガサスワールドカップ (G1) の3着。

ナショナルトレジャーとセニョールバスカドールの強さについては言うまでもないが、このメンバーで戦う以上はもう少し迫って欲しかったところ。ギリギリ滑り込みはあり得なくもないが、基本的には消し。

③ディファンデット

サウジアラビアからの参戦。ハリウッドゴールドカップ (G1) とオーサムアゲインステークス (G1)の勝ち馬で、G3でも1勝、G1で複数の入着ありと優秀な成績。2連続の着外からオーサムアゲインステークスの2着を経て、前走はサウジカップ (G1)で7着。

若干だが進路が狭くなったように見えるシーンもあり、着順ほど評価を下げる必要はないか。そもそもが5ヶ月ぶりのレースなので、前走の内容で割引は危険。
前々走は自身より軽斤量のナショナルトレジャーとセニョールバスカドールを下して2着。ハリウッドゴールドカップはこの距離での快勝。ここで人気を落としてくれるのであればかなり美味しい1頭になる。しっかり意識したいところ。

④デルマソトガケ

UAEダービー (G2) の勝ち馬。BCクラシック (G1) 2着から挑んだ前走サウジカップ (G1) は5着。ある程度前に喰らい付いていたが、トップレベルとの差が現れた着差にも見える。
とは言え前走は輸送時のトラブルもあった。この馬本来の力をどこまで出せたかはやや疑問。BCクラシックの勝ち馬ホワイトアバリオはサウジカップで10着も、元々安定感のある馬ではないのでこの馬の2着について評価を下げる必要はない。今回はスムーズにこなせたとのことで、ある程度期待したい一頭。

⑤ドゥラエレーデ

ホープフルSの勝ち馬でUAEダービー2着。その後は芝で凡走が続くも、チャンピオンズカップと東京大賞典では3着。フェブラリーステークスに関しては12着に破れるも、これはこの馬の距離ではなかったはず。展開的にも厳しい内容で、割引は不要か。
比較的前での競馬が得意な点もコースには合いそう。このレベルでどこまでかを考えるには、東京大賞典でのウシュバテソーロの3着をどこまで評価するかが重要だろう。着差を見ればそこまで差がないように映るが、能力面ではある程度開きがある印象。
ここは滑り込みに期待までと行きたいところだが、脚質的に展開一つで連対もありそう。他の馬との兼ね合いをしつつ慎重に買い目を組み立てたい一頭。

⑥カビールカーン

地元からの参戦。キャリアは浅いが通算10-1-0-0の成績は圧巻。

前走はアルマクトゥームチャレンジ (G1) でこの勝ちっぷり。初の重賞挑戦を一才問題にせず。レースレベル自体は若干疑問も、メイダン1900mでこれが出来るなら悪くはないだろう。
ここが大一番。勢いのままに勝ちを掴むのであれば更に着差を広げていると嬉しかったが流石に求めすぎか。しっかり連対まで意識して良いだろう。

⑦ローレルリバー

地元からの参戦。パットオブライエンステークス (G2) とバージナハール (G2) で重賞2勝。

パットオブライエンステークスではセニョールバスカドールやディファンデットといった有力馬相手に楽勝。

前走バージナハールも圧勝で、能力的にはかなり高い。
BCマイル (G1)を取り消しにはなっているが、それを見ずともG1級の馬であることに議論の余地はない。
問題はこの距離だろう。1600mでこれだけ楽な勝ち方ができれば2ハロン伸びても勝てる気がしなくもないが、流石に未知数。慎重に買い目を組み立てたい。

⑧ミリタリーロー

地元からの参戦。前々走アルマクトゥームチャレンジ (G1) は6着に敗れるも、前走アルマクトゥームクラシック (G2) を逃げ切り勝ちでの参戦。

9歳馬ながらまだまだやれそうな雰囲気は感じるが、何とか粘っての勝利でこのメンバーだとやや苦しそうな印象。陣営もあまり強気のコメントは出しておらず、ここは素直に消しても良さそうだ。

⑨ニューゲート

アメリカからの参戦。前走はサンタアニタハンデキャップ (G1) で勝利。これで重賞2勝目。

これに関しては辛勝という印象で、レースレベル的にもここが試金石になる一頭。生涯掲示板を外さず、重賞2-4-0-2という成績はある程度評価したい。シャムステークス (G3) ではナショナルトレジャーに先着しての2着で、強い相手でも好走はできている。
前走が2000mでの勝利という点も嬉しいが、やはりこのメンバーで勝ち負けまでかは半信半疑。扱いが難しい一頭。

⑩セニョールバスカドール

アメリカからの参戦。G2とG3で勝ちがあるもG1タイトルが遠い中、前走サウジカップでG1初制覇。今回はそちらではなく前々走のペガサスワールドカップ (G1) について見ていこう。

番手につけていたナショナルトレジャーに対して、この馬は道中後ろでの競馬。そこからコーナーで勢いよく上がってあわやというところまで迫っての2着。
この脚が使えるのであれば、前走でウシュバテソーロの更に後ろから豪快な差し切りも頷ける。強敵揃いではあるがここは頭一つ上。
一方で差し競馬がどこまで通用するかは若干疑問。昨年こそウシュバテソーロが差し切ったものの、基本的には前有利。いい足を繰り出すも展開次第で届かずというパターンは意識したい。

⑪ウシュバテソーロ

昨年のこのレースの勝ち馬。東京大賞典連覇に前走のサウジカップ2着と日本ダート馬のトップであることは間違いない。
前走についてもセニョールバスカドールが強すぎただけで、この馬自身もかなり良い足を使えている。ここも好走を期待して然るべき一頭。
一方で、今年は去年以上にメンバーが揃った印象。去年ほど楽には勝てない可能性が極めて高いだろう。また、セニョールバスカドール同様に差し切れないパターンは意識したい。この2頭を意識してのレース展開になることは確実で、届かない可能性を加味した馬券の組み立てが求められる。

⑫ウィルソンテソーロ

チャンピオンズカップ2着に東京大賞典2着と来るも、フェブラリーステークス8着での参戦と、ドゥラエレーデと全く同じ臨戦過程。
前走に関してはかなりのハイペースで、行かせたこの馬が潰れるのは必定。8着でも残した方という印象か。チャンピオンズカップでの差しが印象的だが、東京大賞典では逃げ粘って2着。相手がウシュバテソーロということを考えれば決して悪くない内容だろう。
今回気になるのは初の海外という点か。こればかりは蓋を開けて見ないと分からず。
勝ち負けまでもやや苦しい印象だが、前残りが期待できるコースならチャンスはありそう。着順的にも前走の内容的にもドゥラエレーデより魅力を感じるが、鞍上の実力や輸送経験なども考えると同程度の評価が吉か。

馬券の組み立て

単勝

ここは⑩を信じるべき。ウシュバテソーロに人気が集まるのであれば⑦ローレルリバーにも手を伸ばしたいか。

複勝

⑩を基本に、⑦だけでなく⑥も見たい。

ワイド

⑩→③⑥⑦⑨⑪で。日本馬は一旦保留。

馬連

⑩→③④⑤⑥⑦⑨⑪⑫で、オッズ次第で日本馬と⑨を抜く。差しが届かない可能性を加味して⑥⑦→③④⑤⑥⑦⑨⑫も買えそうな予感。こちらもオッズ次第で日本馬と⑨を抜く。

馬単

⑩⑪→③④⑤⑥⑦⑨⑪⑩⑫に③⑥⑦→⑩⑪を抑えで。こちらについても差しが届かないパターンを意識して⑥⑦→③④⑤⑥⑦⑨⑫も抑えると面白いか。例によって日本馬と⑨を抜いて調整。

三連複

③⑥⑦⑩⑪のボックスに大いに魅力を感じる。1頭足すなら⑨が良さそうだが、日本馬からなら⑤か。
フォーメーションなら
⑩⑪→③⑥⑦⑩⑪→③④⑤⑥⑦⑨⑩⑪⑫で手広く。
点数削減はやはり日本馬と⑨を落としていく形になる。

三連単

⑩⑪⇄③⑥⑦⑩⑪→③⑥⑦⑩⑪どうだろう。
⑩⑪全滅パターンで
③⑥⑦→③⑥⑦⇄③⑤⑥⑦⑨⑫
は高くつきそう
逆に差しが決まるという確信があるのであれば
⑩⑪→⑩⑪⇄③④⑤⑥⑦⑨⑩⑪⑫
でいいはず。
③⑥⑦⑩⑪ボックス60点でもトリガミなしなら悪くはない。
折衷案としては
⑩⑪→⑩⑪⇄③④⑤⑥⑦⑨⑩⑪⑫ + ③⑥⑦BOX
もありで、ここも日本馬と⑨を落として調整可能。

とにかく差しが決まるか否かが焦点。決まるという前提なら2頭軸3連単でいいだろう。個人的には3連複ボックスや複勝あたりに魅力を感じる。

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