【2024年函館スプリントS】印と全馬寸評

タイトルの通り函館スプリントSの印と全馬寸評を書いていきます。

印

◎サトノレーヴ(④)
血統も実績もこの距離が最高。
○アサカラキング(③)
勢い抜群で順当に。
▲ビッグシーザー(⑬)
実績十分でここも好走。
△サウザンサニー(①)
若い馬で期待も込めて。調教良し。
☆ジュビリーヘッド(⑫)
函館なら期待。

やはり⑪ジャスティンスカイは拾いたい。オッズと相談だが、⑩ウイングレイテストは積極的に。その後も⑨キミワクイーン、⑧カルネアサーダの順で人気薄という条件をつけつつ拾いたい。
大穴枠は⑤オタルエバーで。

⑭⑦⑥⑯の順でオッズと相談しつつだが、優先度は低め。

全馬寸評

①サウザンサニー

芝1200mに路線を決めてから3-3-1-0で現在3連勝。時計は遅めだが若い馬で詰めようはあるはず。乗り替わりも考慮すると一気に勝ち負けまでかは疑問だが、相手として押さえない選択はないだろう。
調教も抜群で積極的に買いたい。

②カイザーメランジェ

2019年にこのレースを勝ってはいるが、近走からは衰えたと見るのが自然。近走を見ても買える理由は見当たらず。順当に消し。

③アサカラキング

キャリア序盤は2000mを使って不振も、距離短縮で開花。マイルと1400mで3連勝すると、勢いのままに阪急杯 (G3) でも重賞4勝のウインマーベルに迫ってハナ差2着。
前走はOPで初の1200mを2馬身差完勝。抜群の勢いで重賞タイトルへという一頭。
ここ5戦は全て逃げており、直線が短い函館は明らかに向く。同型との潰し合いになった場合にどうかは若干不安だが、杞憂に終わる可能性も高い。順当に期待できる一頭。

④サトノレーヴ

連勝で挑んだ阪急杯 (G3) は離れて4着も、リステッドでしっかりと勝利して改めての重賞。
1200mの方が合いそうなキャリアで、通算4-1-0-0はかなり説得力があるだろう。1400mでかなり久々のレース、舌を出しながら後続を2馬身以上離しての4着なら、阪急杯もむしろ好感が持てる内容だ。
父ロードカナロアに母父サクラバクシンオーと、血統から見ても何ら文句のない馬。時計も上位で、ここは文句なしで勝ち負けまで。

⑤オタルエバー

G3で2走連続2桁着順。距離は変わらずでペースも過去と大差がない中での敗戦故に、その理由は判然としない。
終始落ち着いたペースが向きそうだが、アサカラキングがリードするか、あるいはその馬を潰しに他馬が逃げるような展開では望み薄に。
この条件で1勝しており時計も悪くないが、流石に信頼感はかなり低めになる。
相当人気薄であればヒモ荒れ狙いで勝ってみるのは一興だが、基本は消し。

⑥シナモンスティック

3勝クラスを勝った直後はかなり順調でキーンランドC (G3) の2着もあったが、そこから下降の一途。年明け初戦こそ久々で仕方ない部分もあるにせよ、オーシャンS (G3) の最下位は流石に看過できない。
前走は逃げて0.3秒差の8着で展開の影響も多分にある。そこそこ目処が立ったとは言え、不調の原因がわからない以上中々取捨を決めかねる一頭。キーンランドCの粘って2着はかなり好感が持てる内容だが、アサカラキングも逃げそうな展開でどこまでかは不明。
調整過程は問題なさそうでいい頃の調子が戻ればだが、優先度はかなり低め。

⑦シュヴァルツカイザー

重賞は最高4着。タイム差から見ると著しい大敗はないが、これといってここで復活を期待できるような結果も残していない。この条件で3勝クラスを抜けている点やOP2勝という点から全くもって入着の目がないとまでは言わないが、4着だったキーンランドC (G3) はモレイラ騎手の手綱ということにも注意したい。
全くもって人気しなければ若干の魅力を感じつつも、相当余力がない限りは消しになるだろう。

⑧カルネアサーダ

昨年のこのレースは12着。そのあとはOPで1-2-0-4、現在2走連続で4着という馬。前走は0.1秒差の4着で相当な僅差。転厩初戦でしっかり着差を縮めた点は好感が持てる。
決して悪くない成績が続いており、展開や位置取り一つで入着の可能性はある一頭。人気薄なら期待して良いだろう。

⑨キミワクイーン

昨年のこのレースの勝ち馬。その後は入着がないが、極端な負け方もしていない一頭。前走は距離が合わずと見て良いはずで、それ以外についても展開や接触、レベル感などを加味すると大幅割引の材料にはならず。
昨年のこのレースはトウシンマカオも下しており、決して弱い馬ではないだろう。
とは言え負けて強しと言えるほどの内容ではなく、時計の遅さも気になるところ。極端に嫌うほどではなく人気薄なら妙味はあるが、流石に勝ち負けまで見るのは難しい。配当も見つつ相手として。

⑩ウイングレイテスト

重賞で1-1-0-5だが、着外のうち3戦が掲示板内。8着の阪神Cも差しが決まる展開で逃げて0.3秒差の接戦。1351ターフスプリント (G2) でも粘って4着とかなり善戦しており、近走の人気は過小評価のイメージ。
流石にこのあたりで人気が上がりそうな気がするが、単勝20倍以上の人気になるならかなりの妙味だろう。恐らくは距離が短い方が合うタイプで、短縮自体は気にならず。オッズ次第で積極的に買いたい一頭。

⑪ジャスティンスカイ

2000mからマイルに短縮で連勝も、そのマイルで結果が出なくなり、さらなる距離短縮で勝利。一戦ながら持ち時計は1200mで全体2位と、高速馬場という点を考慮しても適性はありそうだ。
1戦で判断できることはほとんどないが、少なくとも前走では重賞で見劣りしない力を見せている。切る選択肢にはならず、よほど体重が減ったりイレ込みが酷かったりしない限りは買いたい一頭だ。

⑫ジュビリーヘッド

このレースは2年連続の2着。かなりの不振続きだが、函館で0-4-0-0の馬を買わないという選択肢はないだろう。前走も休み明けを使った効果か33秒台の上がりで0.4秒差の9着と、まだまだやれそうな雰囲気。
ただし、相当成績を落としておりテン乗りも気になる。軸馬にするには危険で、相手候補として上位という形が安牌か。
かなりの人気薄ならこの馬から流してワイドあたりを買うのは悪くないが、本線とは別で。

⑬ビッグシーザー

葵Sの3着に京阪杯の5着、オーシャンSの2着とG3では堅調。G1とG2ではしっかり負けているが、いずれも極端な大敗ではない。
時計面も優秀。上位勢が強いのでやや見劣りも。入着の線は決して薄くないだろう。相手としては悪くない一頭。

⑭セッション

アーリントンC (3歳G3) 2着に京都金杯 (G3) 2着とまずまず。その後はマイルで2連敗しての距離短縮。
父シルバーステートで見ても母父Dubawiで見ても1200mがかなり向くというイメージはなし。血統面から食指が動く馬ではない。
力で極端に見劣りということはないので人気薄なら滑り込みに期待できないこともないが、流石に勝ち負けまでの馬ではない。
人気次第で3列目には置くが、点数的に買えないようであれば消そう。

⑮マテンロウオリオン

2年以上入着なしで、短距離も2戦2敗。取り立てて買える要素はなく、見送りで問題ない。

⑯ゾンニッヒ

OP入り後に1600mと1400mの重賞でそれぞれ1敗。その後1200mのOPで2馬身差の快勝があり、以降はこの路線を使っている。
重賞で8着、離されての入着と来て前走は着外で、果たしてこの路線が正解かは疑問に。時計面でも見劣りで、この条件で1戦1勝のみを理由に買うのは苦しい。
消しが基本だが、万が一函館が極端に合う場合に賭けてヒモにするなら買えるか。相当余力があれば。

馬券の組み立て 

アサカラキングとサトノレーヴが抜けて見えるレースで、馬券的な旨みは感じず。2頭軸で印の馬をしっかり抑えつつオッズが低いものは消すか、覚悟を決めて2頭を1列目にのみ置き、どちらかは飛ぶ馬券を買うか。高配当狙いなら後者だが、ここは流石に前者を推奨したい。
メインの馬券とは別にジュビリーヘッド軸のワイドをいくつか買って高め意識は悪くないだろう。