『リメンバー・ミー』(2018/4/10於イオンシネマ松本)

♪みーめんばーみー、ぎたーのねいろは、
やさしくみまもりつつみこむ、まただきしめるひまで・・・

この作品は夫と息子が先に観ていて、たまに息子がこのテーマを口ずさむのがなんとも素朴で、優しくて。作品を観る前から、この曲が大好きになった。
みめんばー、じゃなくてリメンバーだけどね。

ピクサーがメキシコの伝統的な風習「死者の日」をモチーフに描いた作品。
日本のお盆にあたる意義の祝日なんだけど、きっともっと楽しく明るく祝祭的なお祭りなんでしょう。ピクサーのポップ感×メキシコの快活さ、カラフルな映像にラテン音楽が映える。ピクサーの親愛×メキシコの血縁至上主義、年齢を越え時を越え、家族と心が通う。この相乗効果に釘付けになって、そして涙が止まらない。

死生観についてオリジナルかつ割りと大胆に呈示されているんだけど、シンプルで腑に落ちるというか、違和感を覚えない。それどころか、こんなにあたたかい気持ちが残るなんて、筋書きとしてよくできている。
そして、ピクサーの映像技術の進化には今回も舌を巻いた。特に死者の国の絶景っぷりは「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」に載せるべき。

日本公開にあたって、ミゲル役として石橋陽彩さんがこのタイミングで現れていたことは幸運だったと思う。音楽に真っ直ぐな姿勢が伝わってきた。
これから声変わりとかあると思うのだけど、どうか大事に育ててあげてくださいね、avexさん。