神田連雀亭夜席(2018/3/10)

小はぜ :人形買い
花飛  :道具や
翔丸  :鈴ヶ森
遊京  :替り目

上京し、御茶ノ水で朝から晩までの2日間研修。
間の夜に、以前から機会があれば行ってみたいと思っていた連雀亭へ。
若手(二つ目)の噺家が交代で番組をまわす、寄席小屋。
いわば日ごろの稽古の披露の場。

もぎりも前説もその日の演者。
40弱のパイプ椅子のこじんまりしたスペースながら、高座はなかなかモダンな作りで、照明もしっかりしている。

朗らかな語り口、据わったまなざし、表情のキレのよさ・・・話芸としては荒くとも、それぞれの個性を楽しめるのはこういう会だからだろうなぁ。こちらもリラックスして楽しめる。とくに替り目がフルver.で聴けてラッキーだった。酔っ払いのあの面倒くさい感じや酒臭さが伝わってきつつも、しみじみとした奥さんへの愛情が語られるくだりではホッコリ。

余談・・・

手荷物を客席足元に忘れてきたことに気づいたのは、終演1時間後。慌てて戻って、なんとか回収できた・・・ほっ。
その日トリを務めた遊京さんが、マクラで地下鉄のお忘れ物センターへ行ったときのエピソードを話していたことを思い出し、タイムリーさに膝を打ちつつ、その話を聴いてなお忘れ物をする自分に失笑・苦笑。
この時に既に閉まっている会場を快く開け、忘れ物を一緒に探し、「また来てね、楽しいところだから」と見送ってくださったのは、年配のビルのオーナーさん。ビルの周りには、ワタシでも聞いたことのある老舗の名店の軒看板。こういう人や街に、若い噺家が育まれている在り方も、とても印象的だった。

落語を聴きに行く機会に恵まれない地方民なので、こういう場所は優先度が高くならないのだけれど、行って良かったです。また行きます。

記事がありました、今は運営形態が少し違うようだけど、こちら
http://www.ark-gr.co.jp/blog/kanda_renjakutei/