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日本的共創マネジメント028:「マイプログラム」~夢のチカラ~

「マイプログラム」~夢のチカラ~:

 古い手帳に下記のメモが残っていました。

     夢があるから希望がある
     希望があるから目標がある
     目標があるから計画がある
     計画があるから行動がある
     行動があるから実績がある
     実績があるから反省がある
     反省があるから進歩がある
     進歩があるから夢がある 
         (出典:吉田貞雄)

 言葉遊びのようにも思えますが、因果律の本質を突いていると思います。そしてこれが、P3M(Profiling, Program and Project Management)のライフサイクルマネジメントに符合すると見るのはこじつけ過ぎでしょうか!?

夢と希望は違うと言われます。夢は無意識に湧き上がってくるものに対し、希望は意識して創っていくものである。言葉に表されたものである。自分で未来を託すものである。往々にして過酷な試練を経て創られるものである。希望(Hope)は気持ち(a Wish)である。自分自身で決めるもの(for Something)である。具体的な行動によって(by Action)、実現を目指す(to Come True)ものである。それは強い絆(組織)より、むしろ弱い絆(プロジェクト)の中で紡がれる。ゆるやかな絆(”Weak Ties” )を通じ、それぞれが自分の希望に出会う。
    ”Hope is a Wish for Something to Come True by Action.”
               (「希望のチカラ」玄田 有史)

従って希望とは、P3Mでいうところの、自らに課すミッションプロファイリング(Mission Profiling)とも言えます。
「夢があるから希望がある」はプロファイリングマネジメントで、「希望があるから目標がある」と「目標があるから計画がある」はプログラムマネジメントで、「計画があるから行動がある」と「行動があるから実績がある」と「実績があるから反省がある」はプロジェクトマネジメントです。更には「反省があるから進歩がある」と「進歩があるから夢がある」はスパイラルアップしたプロファイリングマネジメントと言えるのではないでしょうか!
P3Mのライフサイクルも、上記8つの因果律を問うているに過ぎない訳です。ポイントは、最後に「進歩があるから夢がある」を持ってきて、リカーシブルに最初につなげ、スパイラルアップした継続性を暗示させているところにあると思います。事は一朝一夕にはなりません。一歩一歩プロセスを重ねながら、夢と進歩を継続的に重ねるという努力が必要です。その意味では、終わり(完成形)はありません。これはP3Mのみならず、人生そのものにも言えると思います。自らの人生もプロジェクトでありプログラムであると捉え、P3Mに照らしながら考えてみると、更に理解が進むのではないでしょうか。夢を起点に、上記8つのステージをONにすると、全てが良いスパイラルに入るかも知れません。

     反省のある者には、進歩がある
     進歩のある者には、夢がある
     そして
     夢のある者には、進歩がある
     ・
     ・
     ・
     「私には夢がある」
      “I Have a Dream”

1963年8月28日にワシントンDCのリンカーン記念公園で行われたワシントン大行進でのマーチン・ルーサー・キング牧師の言葉です。 
夢はありますか・・・!?
           (2013年2月「PMAJオンラインジャーナル」投稿)

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