日本的共創マネジメント(Syncreate Management) 010:⑥platform
⑥platform management:
(プラットフォームマネジメント)
プラットフォームマネジメント(platform management)は、「共創の場(Syncreative Organization)」を実現するために、「組織成熟度モデル(Organization Maturity Model)」を参考に、ステップバイステップで段階的に組織を進化させていく総合的な改善活動です。
Platform management means company-wide comprehensive improvement activities in order to realize the "Syncreative Organization" by step by step with reference to the "Organization Maturity Model".
その構造は下記のとおりです。
組織成熟度モデル(Organization Maturity Model)
組織成熟度モデル(Organization Maturity Model)
1.プロファイリング:共有の構想(戦略)
Level-1:場当たり的
・組織にプロジェクト文化無し・戦略とプロジェクトの結びつき欠如・戦略有れど共有されず
Level-2:計画的
・戦略立案はトップダウン・一部組織で共有される・プロジェクトの取捨選択に戦略的な議論
Level-3:科学的
・戦略にプロジェクトの成果が反映・戦略→計画→実装→サービス→戦略のサイクル確立・成功要因(KPI、CSF)特定
Level-4:統合的
・企業のビジョンが浸透・事業部・部門間の横断的な融合を通した戦略へのフィードバック
Level-5:最適化
・個人のアイディアや提案が戦略立案プロセスに取り入れられる・組織は常に変化適応する
2.プログラム:共有の意思(計画)
Level-1:場当たり的
・プログラム概念が希薄で実施責任体制無し・プロジェクトの取捨選択、優先順位付けは一部の主観的な意思による
Level-2:計画的
・プログラム概念認識・プログラムマネジャ任命・プロジェクトの取捨選択優先順位付けのルール整備
Level-3:科学的
・キャパシティプランニング(経営資源計画)・複数プロジェクト混在による混乱減少・プロジェクト成功評価の基準を整備
Level-4:統合的
・プログラムマネジメントに必要なデータが一元化・プロジェクトポートフォリオ情報によりプロジェクトを評価判断・バランススコアカード導入
Level-5:最適化
・目標の達成レベルによって将来の達成予測も可能・新規プロジェクトの影響をポートフォリオで時系列的に分析可能
3.プロジェクト:共有の行動(実装)
Level-1:場当たり的
・プロジェクト実施は場当たり的・プロジェクト成否は個人の能力に依存
Level-2:計画的
・プロジェクト成否は個人からチームの能力に依存・プロジェクトマネジメントツールを使ってスケジュールの可視化が始まる
Level-3:科学的
・システマティックなプロジェクトマネジメントにより、プロジェクトが可視化される・プロジェクトマネジメントオッフィス(PMO)設置
Level-4:統合的
・プロジェクトマネジメント教育の徹底・プロジェクトマネジメントスキルマップの整備・プロジェクトマネジャーのキャリアパス提示
Level-5:最適化
・環境に応じて最適なプロジェクトマネジメントプロセスを創り出せる・プロジェクトマネジメントのデータは定期的に分析
4.プロセス:共有のタスク(サービス)
Level-1:場当たり的
・タスク未整備、責任不明・タスクの質を確認するプロセスなし・多くのリワークが発生
Level-2:計画的
・過去の経験を元にタスクの洗出し見積もりがされる・タスクに関するデータは個人に蓄積されている
Level-3:科学的
・タスクの標準化が行われる・標準的なWBSや標準作業手順書が組織的に整備・タスクの進捗状況、品質状況、生産性等が可視化
Level-4:統合的
・定期的な分析でタスクの無駄や合理化が特定できる・標準タスクの内容の合理化と共有化が促進され、生産性や品質のレベル向上
Level-5:最適化
・タスク改善が個人からも提案される・提案された改善は組織として標準化される
共創の場(Syncreative Organization)
共創の場(Syncreative Organization)
1.共創的な組織
1.1.変化対応力
1.2.信頼関係
1.3.競争と協調
2.共創的な風土
2.1.自由闊達さ
2.2.自由な組織
2.3.チャレンジ精神
2.4.失敗を恐れない
2.5.全員参画
3.共創的な評価
3.1.プロセス評価
3.2.責任と権限
3.3.創意工夫
3.4.信賞必罰
4.共創的な仕事
4.1.明確な目標
4.2.明確な方針
4.3.挑戦的な仕事
4.4.ビジネス開発
4.5.やりがい
5.共創的なチーム
5.1.リーダーシップ
5.2.チームワーク
5.3.チームづくり
6.共創的な人材育成
6.1.個性尊重
6.2.適材適所
6.3.動機づけ
6.4.創造性教育
7.共創的な対外関係
7.1.外部情報
7.2.人的交流
8.共創的なコミュニケーション
9.共創的なマネジメント
10.共創的なプロセス
11.共創的なピープル
12.共創的なプラットフォーム
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