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美少女着ぐるみマスク(既製品)の、目穴拡大加工とウィッグカットを、初心者が行いました

タイトル内容は、X(旧Twitter)にて24/07/06にポストした内容を本Note記事に再掲・加筆した内容になっています。また、私の備忘録を兼ねております。

なぜ、再掲したかと言いますと、私はXの有料特典に申し込んでいないため、1ポスト辺り140文字を超えて書き込めないことと、Xの表示形態上、閲覧にやや難が見受けられますので、別の公開媒体にて一括で読めるようにした方が読み手のストレスが減るのではないかと思いまして、媒体としてこちらのNoteを選択させていただいたという運びです。

以下が、本記事のざっとした流れを示す目次です。


①:経緯

まず、タイトル内容を実施した経緯を簡単にご紹介させていただきます。

私が所有している着ぐるみマスクは、私の主観ですが、いわゆる可愛い系がメインだと思っております。ここで、私の中での可愛い系は次の通りです。

  • 瞳の横長と縦長を比較すると、縦長がそれなりにある。いわゆる、大きな丸目

  • あごが丸みを帯びている。

一方で、これと逆を示す、以下のマスクは入手する機会を得ていませんでした。

  • 瞳の横長と縦長を比較すると、縦長が短い。いわゆる、細い目

  • あごが逆三角形ぎみなデザイン。

これは、私の中ではお姉さん系と定義されます。私は、お姉さん系マスクを所有していないので、マスクのラインアップとして、いつか手に入れたいなと漠然と思っておりました。一方で、私は基本的には、自分でマスクの所望デザインを描き、仕様をそれなりに細かく決めて、マスク工房さんに制作相談する方針です。マスクデザインを決めたいものの、候補がなかなか思い浮かばず、頭の中で確定できていませんでした。そんなことで、時間がだらだら経過し、2023/06頃にアマゾンで日用品の買い物をしていたら、たまたまお姉さん系マスクを商品として扱っている店舗を見つけました。

この画像を見たときに、自分が希望しているお姉さん系デザインをある程度満たしているので、購入を検討しました。この画像を見て、工房さんはどれであるかはそれなりにアタリは付きました。念のため、店舗担当者に工房名を確認しました。自分の予想と合っておりました。私は該当工房さんからの購入経験は無いですが、店舗担当者とのやり取り情報やX等のWeb情報を踏まえて、上記画像に近いクオリティのものが届く可能性がそれなりにあるだろうと勝手に思い込み、アマポチを行いました。

上記画像マスクは、在庫にあるものでは無かったので、発注依頼をしてから制作する流れとなり、納期は半年程度でした。私のこれまでのマスク発注経験を踏まえると、意外と短いなと思いました。

で、アマゾンで発注してから約半年後の2024/01頃に上記画像マスク、赤髪娘が届きました。
ちなみに、私はこのキャラが登場する作品は未読であり、本作品のファンの方からするとイラっとされるかもしれませんが、ご容赦下さい。

さて、この娘を見ると、目穴が前髪に覆われています。なので、視界が非常によろしくないです。なお、このコメントは工房さんにクレームを申し上げている意味ではございません。赤髪娘は、こういった仕様なのです。

また、マスクサイズは、私の主観で小顔の部類に入ります。そうしますと、目穴と私の目の位置合わせを行ったときに空間的なアライメント余裕が少ないので、これも視界がよろしくない主要因の1つとなります。最悪、マスクを被ったときに、あごが上がり気味になり、写真撮影時にはマイナス点です。

で、このとき、2024/01頃時点で上記対策をやれば良かったのですが、次の理由で手付かずでした。

  • 仕事とそれ以外のことで時間を取られた。

  • 自分が所有している他のマスクのメンテや運用に時間を取られた。

  • 赤髪娘の視界が自分の予想を超えてよろしくなかったので、視界改善に取り組む気力がわかなかった。

こんなことで、赤髪娘は約7か月段ボールの中にしまい込んでいました。7か月の間に、季節が湿度が高い時期に移行し、マスクが水分を吸って劣化が生じると嫌なので、段ボールのふたを少し開けて風通しができるように保管はしていました。

で、つい最近、2024/07頃になって、赤髪娘をメンテする時間が作れた、および、気力がわいてきたので実施してみました。

②:視界改善を狙った加工

まずは、視界を改善したいので、目穴を広げる加工に取り組みます。なお、赤髪娘は、フルヘッドタイプでして、前面が取り外せる仕様です。前面を外し、目穴以外はビニールシートとテープで養生します。

目穴を拡大したい範囲の端をシャーペンで目印を付けます。今回は、最大で2mm弱広げようと思います。私は、大げさなくらいに良視界が好みですので、これくらい広げようと思います。

で、目穴を広げるツールとして、以下が挙がると思います。

  • 棒ヤスリ

  • 電動ルーター

  • 電動ドリル

棒ヤスリは、やってみると分かるのですが、時間が掛かりしんどいです。釈迦に説法で恐縮ですが、マスクは当然、意外と固いのです。
次に、電動ルーターですが、これは電動工具なので、加工時間が短くなるのがメリットです。デメリットは、直線状な縁や加工者が期待する曲線状の縁加工が意外と難しいことです。不器用で要領が悪い私は、電動ルーターが使いこなせていません。上手な方は、問題無い内容です。
で、上記2項目を踏まえ、私は電動ドリルを採用しております。手順は以下の通りです。なお、写真は撮っていなかったので、ご容赦下さい。

  • シャーペン目印に沿って、約2mm間隔で穴を空ける。ここで、直径1mmのドリルを使用します。私は面倒くさがり屋なので、ピンバイスによるより小さなサイズの穴加工、例えば、直径0.5mm加工はしないです。

  • 直径1mm加工した穴に対して、直径1.5mmのドリルを使用して、直径1.5mmの穴加工をし、穴を広げる。

  • で、直径1.5mm程度に広げると、ニッパーの刃の先端が比較的容易に穴に入ります。直径1.5mmの隣接穴をニッパーで切ります。このとき、穴の外側(目穴から遠ざかる方向)を切ると、次のバリ除去工程の時間が短くなります。また、それを実施するために、私は鋭角で刃が長いニッパーを使用しています。

  • 以上の工程で、目穴拡大の基礎を終えます。

ニッパーがカットした部分は、大なり小なりバリが生じます。なので、これを除去します。私は、棒ヤスリでバリを無くしています。ただ、一般的な棒ヤスリは厚みがあり、目穴に通してやすり加工するのが結構大変です。ですから、私は薄いタイプの棒ヤスリを使っています。電動ルーターを使っても良いのですが、不器用で要領が悪い私が使うと、目穴が余計に広がったり、目穴外周部が自分が狙ったデザインと逸脱する(余計に削ってしまう)場合が多々あるので、安全を見て私は棒ヤスリを使います。また、目穴外周部をより滑らかに加工するには、目が細かい紙ヤスリを使う手がありますが、面倒くさがり屋の私はそこまでやらないです。

これで、目穴拡大の加工を終えました。次に、目穴側壁を黒色に塗ります。 これは、デザインを意識しているのでは無く、機能性を意識しています。 黒色にしている理由は、目穴側壁における入射光の散乱成分によるまぶしさを低減することを狙っています(比較検証実験はしていませんが)。あと、これの副次的効果として、黒色で塗りつぶすので、私の雑な目穴側壁におけるバリ残りが目立たなくなります。

養生を取り除きます。 目穴が大げさなくらいに広がっていることが確認できますね。私好みです。

面にウィッグを被せます。上述の通り、この娘は元々前髪が目穴をふさいでいる仕様です。 視界が確保できないので、該当部はハサミでカットしました。 

③:ショートヘア加工

前述の通り、この娘の全体像を見ると、髪の毛が長毛種系です。 私が苦手な部類です。苦手な理由は以下の通りです。なので、私は長毛種系を使いこなしているオーナーさんを敬服しております。

  • ウィッグが絡みやすいので、メンテに時間が掛かる。

  • 湿度が低い環境下では、静電気の影響で髪がマスク表情部に被りやすく撮影像がイマイチになる。

  • ウィッグ重量がかなりあるので、長時間のマスク着用時に首への負荷が大きい。

髪を切ろうと思っていますが、ウィッグの密度が高いので、カットしていくにつれてハサミの切れ具合が落ちそうです。なので、刃がより丈夫なハサミを私は使用しています。散髪用のハサミも使ったことがありますが、高密なウィッグに対しては、カット時間に相当時間を取られちゃいます。

あと、カットするときに着ぐるみマスクを安定して固定する治具があったほうが作業性が良いと私は思っております。なので、私はマネキン台を使っています。
また、カットした髪の回収方法の簡略化を私は重視しています。カットした髪を自宅の掃除機で吸い取ることはしたくないです。その根拠は次の通りです。カットした髪には、短い数mm未満が無数に含まれます。掃除機でこれらを吸って、その量が蓄積されると、掃除機故障の要因や、小さいゆえ何らかの理由で掃除機のフィルタを抜けて家に拡散してしまうと健康に良くないだろうと勝手に思っているので、手作業で回収しています。効率良く手作業で回収するため、エリザベスカラーの巨大版を使ってみたことがありますが、私には使い勝手がイマイチでした。そこで、大きなゴミ袋を置いて、その中にマネキン台を設置する方法に切り替えました。より楽な運用方法にしたいのですが、今のところ私には妙案が思い付かないです。

ということで、赤髪娘をマネキン台に設置しました。

さて、ショートヘアにしたいのですが、不器用で要領が悪い私はフリーハンドでカットしたら、長さが揃わず、絶対に失敗します。 なので、簡易ガイドを設けました。簡易ガイドとしては、透明チックなものが視認性が良いのですが、ビニールシートやサランラップですと、静電気の影響で髪の毛が暴れるので採用していないです。代わりに、クッキングシートを使います。クッキングシートの固定は、固定できれば何でも良いのですが、ヘアピンを使いました。

赤髪娘のあごから10cm下を目安に全体をカットしようと思います。ウィッグをカットする際に、私はハサミを水平方向にしてカットはしませんでした。きちんと水平方向を出して、あごから10cm程度を揃えてカットするのは、私には難易度が高過ぎです。なので、ハサミを垂直方向ぎみにカットしました。こうするとある幅を持って髪の長さが適当に上下し、自然に見えると期待したからです。カット後の写真がこんな感じです。

簡易ガイドを外した外観がこんな感じです。ウィッグカット部の見栄えは、私の中では許容できる範囲です。上手な方からは怒られるでしょうが。

この娘は元々長毛種系だったので、カットした髪の毛の量も大変なことになっています。 片づけに時間が掛かっちゃいます。

良視界を狙った加工を行い、次にウィッグのカットを経て、外観の大まかな形ができました。

④:視界改善施策の検証

マスクの加工を終えたので、一番重要な視界が改善されたかをチェックしたいと思います。マスクの目穴と自分の目位置アライメントします。具体的には、マスク内部にスポンジを入れて調整します。

で、調整後の写真が以下の通りです。視界は改善されましたが、私が所有している他の娘達と比較すると悪いことが分かりました。改善するには、瞳の改造が必要ですが、瞳のデザインをソフトで作成、高品質紙でプリントアウト、覗き穴加工、マスクに取り付け、といった一連のプロセスが発生し、結構手間で面倒くさいので、そのうち取り組んでみたいと思います。

⑤:まとめ

以上で、既製品の美少女着ぐるみマスクを入手し、その目穴拡大加工とウィッグカットのプロセスをご紹介させていただきました。
なお、上記やり方は不器用で要領が悪い私が採用しているものですので、他の方に合う保証はございませんので、ご理解をお願い致します。
また、私が個人的にポイントだと思っている項目を以下に示します。

  • 目穴拡大時は、電動ドリルで穴開けする。

  • 鋭角で刃が長いニッパーで隣接する穴をカットする。

  • バリは薄い棒ヤスリで削る。

  • 目穴側壁を黒色に塗る。

  • ウィッグカット時は、マスクをマネキン台で固定する。

  • マネキン台は、大きなゴミ袋内に設置する。

  • ウィッグカット時は、簡易ガイドをウィッグに取り付ける。

  • ウィッグは、刃が丈夫なハサミでカットする。

  • ハサミは垂直方向ぎみにウィッグをカットする。

本投稿がどなたかの何らかのプラス材料になりましたら幸いです。

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