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さて、「GRAVITI Diffus」の[VAE]は、どこにあるでしょうか。

「GRAVITI Diffus」の「Plus plan」の画面を紹介します。

はい、見てのとおりおなじみのWeb UIですね。

環境は以下のとおりです(特に目を引く点は無いです)

 •  webui version: 1.7.16
 •  python: 3.10.9
 •  torch : 2.0.1 + cu118
 •  gradio: 3.41.2  

2024年3月2日にリリースされたversion 1.8のWeb UIは、3月10時点で
「GRAVITI Diffus」では更新されていません。
最新版のWeb UIを使用したい場合は、ローカル環境一択でしょうね。

AUTOMATIC1111版のWeb UIを利用している方なら、上記の画像でまず
ピンとくる点があります。
どれだか探してみてください。

見つかりましたか。

答えは「VAE」の選択は、どこじゃい!です。

正解は、ここです。

[Additional Parameters]◀

VAEをAutomaticから変更するためには、以下の操作が必要です。

  1. [Additional Parameters]◀を選択
    [Additional Parameters]▼になり、パラメータが展開される。

  2. [SD VAE] Automatic▼を選択
    搭載されているVAEが展開される。

「GRAVITI Diffus」で改善してもらいたい点の一つ目。
VAEの変更にひと手間掛かるのが面倒です。

かといって、VAEを[Automatic]のままCheckpointを切り替えてt2i生成
した際に、モデルによっては体に紫色の痣(あざ)のようなノイズが乗って
しまうことがあります。

そのため、「GRAVITI Diffus」にログインしてt2iの画面を開いた初回は
必ずVAEを選択することになりますが、これが少し面倒。

「GRAVITI Diffus」で利用できるVAEは以下のとおりです(2024年3月10日執筆時点)

SD 1.5 : 23種
SDXL : 2種


<SD 1.5 VAE>

vae-ft-ema-560000-ema.vae
orangemix
blessed2.vae
kl-f8-anime2.vae.safetensors
BerrysMix.vae
kl-f8-anime2.ckpt
vae-ft-ema-560000-ema-pruned.ckpt
vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt
Laolei style 2
YOZORA
MoistMix
Berrey
pastel-waifu-diffusion
kl-f8-anime
blessed2
Anything-V3.0
model
clearvae_main
clearvae_v23
clearvae_variant
clearvae_nanslesstest
cleanvae_v10
vae-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors


<SDXL VAE>

animagine-xl-3.0_vaeetensors
sdxl_vae

SD 1.5で利用できるVAEで特筆すべき点は以下の三点です。

  1. vae-ft系が四種

  2. kl-f8-anime系が三種

  3. clearvaeが五種

私はSDXLのCheckpointを普段利用しません。

私が普段利用しているSD 1.5 Checkpoint向けのVAEは四種です。

<アニメ、イラスト、2.5 D、セミリアル、リアル系>
vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt

<アニメ、イラスト系>
kl-f8-anime2.vae.safetensors
orangemix
Anything-V3.0

それぞれのVAEの使用感を述べます。

<vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt>
・560000よりも数字がデカいから、何となく高品質っぽそう
・SD 1.5のセミリアル、リアル系のCheckpointの説明欄(Civitai Helperによる引用)にあるから。
・これ一つでアニメ、イラスト、2.5 D系もイケる万能VAE
・悩んだらコレ

<kl-f8-anime2.vae.safetensors>
・VAEのプルダウンリストの上部に位置して、選択しやすいから。
・アニメ、イラスト系なら、とりあえずコレを選んどけば間違いなし
・別にkl-f8-anime2.ckpt、kl-f8-anime.ptでも良し、こだわり無し

<orangemix>
・kl-f8-anime2.vae.safetensorsだと被写体の肌色(橙)が強いときに切替
・セミリアルもイケる(aniverse系)
・[Samping method] : [DPM++ 2M Karras Sharp v1]とセットで使用

<Anything-V3.0>
・kl-f8-anime2.vae.safetensorsとorangemixの中間を取りたいとき
・[Samping method] : [DPM++ 2M Karras Sharp v1]とセットで使用

こんな感じです。
VAEの選択にはこだわりは無く、成果物である画像の出来栄えさえ満足いけば良いという感覚で使用しています。