「2万枚」画像生成してたどり着いた、美少女を召喚するテンプレ呪文
画像生成AIに触れてから2ヶ月あまり。
その間、なかなかプロンプトを固定できずに試行錯誤していました。
ようやく、一つのかたちができあがったので私のテンプレを紹介します。
プロンプト全体はこちら
#Prompts
masterpiece, best quality, 1girl, cowboy shot
BREAK beautiful eyes, clear dark eyes, detailed eyes, eyes <lora:eyes:1>
#Negative Prompts
bad-picture-chill-75v,badpic
それでは、名前が気に入っているモデル「ER」を用いて、順を追って
説明します。
設定はこちら。
Sampling method : Heun
Sampling steps : 20
Width : 512
Height : 512
CFG Scale : 7
Seed : -1
Clip skip : 1
SD VAE : vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt
初期状態から変更したのは以下の2点のみです。
Sampling method : DPM++ 2M Karras to Heun
SD VAE : Automatic to vae-ft-mse-840000-ema-pruned.ckpt
Width, Height のピクセル数をわざわざ明記したのは理由があります。
一度、生成した画像の Seed を固定してWidth または Height を変更
すると、全く異なる画像が生成される現象に遭遇したためです。
また、Width, Height の大きさにより Lora の効果具合も異なります。
おすすめの Width, Height は、それぞれ512 x 512 または 768 x 768です。
まずは基本となる 1girl でポン出し。
girl でも、a girl でも、woman や female でも構いません。
お世辞にも、美少女とはほど遠いイラストが出力されました。
なにより、品質がひどいです。
でも安心してください、大丈夫です。
1girl の前に Quality tag(品質系プロンプト) を追加します。
お決まりの masterpiece(傑作、名作、代表作) を追加します。
画像品質の変化の度合いを確認するため、Seed は直前の 1064658885 に
固定します。
少しはマトモな描写になりました。
うれしいことに胸が大きくなっています。
masterpiece から best quality(最高品質)に差し替えます。
best quality 単体では、masterpiece ほどに効果を発揮しません。
そこで、masterpiece と best quality を足し合わせます。
最初の画像に比べて、ある程度は品質を上げることができました。
なぜだか、巨乳メイドに変身しています(謎)
ですが、まだ鑑賞には耐えられません。
単体のプロンプトの組み合わせは一度止めて、Textual Inversion により
学習された Embedding をネガティブプロンプトに挿入します。
十数種類ある画像全体の品質を向上させる Embedding のうち、効果てきめんだったものを2つ紹介します。
・bad-picture-chill-75v
・badpic
まずは bad-picture-chill-75v を用います。
どうでしょうか、80点とは言えないものの 50点くらいならつけられる点数の
イラストに変貌(へんぼう)しました。
次に bad-picture-chill-75v を badpic に差し替えます。
badpic も bad-picture-chill-75v と同様に、大幅に画像全体の品質を向上
させます。
badpic のほうがやや、目の描写が乏しいです。
それでは、bad-picture-chill-75v と badpic を組み合わせてみます。
bad-picture-chill-75v と badpic の良いとこどりな画像が生成できました。
ここから更に画像の品質を向上させます。
まずは、先に紹介した masterpiece を 1girl の前に挿入します。
再び、爆乳化しました(謎)
masterpiece には、構図やキャラのボディに大きく影響を及ぼしそうです。
というより、傑作な「おっぱ◯」を作り出してくれるみたいです。
次に、masterpiece と best quality を組み合わせます。
「ちっぱい」だお・・・
気を取り直して。
Embedding の bad-picture-chill-75v と badpic に加えて、masterpiece と
best quality を加えたことで、体感的にプラス5点~10点ぐらい、あわせて
55点~60点はあげられそうな画像まで仕上がりました。
この時点で気になるのは以下の2点です。
目
右手指
ひとまず後者の指は後回しにして、目を重点的に書き込みを多くする方向で
調整していきます。
ここで BREAK してキャラの目だけのプロンプトを入力します。
BREAK beautiful eyes, clear dark eyes, detailed eyes
日本語で訳すと、「美しい目、透き通る暗い目、詳細な目」です。
masterpieceの先頭や、1girlの後続にそのまま追加してもよいのですが
プロンプトの順番が気になったため、トークンを分割しています。
3つもプロンプトワードを追加したわりには効果が出なかったため、画像は掲載せず。
ですが、確実に効いてはいます。
ここで、画像の大きさを 512 x 512 から 768 x 768 まで大きくします。
これまでとは全く異なる画像が生成されました。
(Seed は変更していません)
冒頭に申し上げたとおり、画像の大きさ(8ピクセル単位)を変更すると
Seed を直前の値に固定しても、全く異なる構図とキャラが出力されます。
また満足いく画質ではありませんが、一度 Seed をリセット(-1)して、生成ガチャを回します。
ドドン!
一気に80点以上はあげられそうな画像が一発で生成できました。
実はコレ、距離感のマジックでして、キャラとカメラの距離が近づくほど
顔の解像度が上がり、綺麗(きれい)に見えるのです。
キャラの股下から頭のてっぺんまでの構図に変更します。
1girl の 後に cowboy shot を追加します。
直前の Seed 値、1704055933 に固定します。
すると、さっきまで綺麗に見えた顔はどこへやら。
顔の描写面積のピクセル数が小さくなったことにより、美少女とはほど遠い姿に。
せめて、目だけでも何とかしたいところ。
ここで初めて Lora を追加します。
その名も eyes まんまです。
<追加プロンプト>
eyes <lora:eyes:1>
目の Lora を追加したことで、構図が大きく変化しました。
(Seed は変更していません)
その代償に、ある程度キャラとの距離感があっても鑑賞に耐えられる目の造形になりました。
手の指はぐちゃぐちゃですが・・・、いつものことです(次の機会に)
Seed を -1 にして、何度か生成ガチャを試みます。
・・・う~ん、どれも今イチ
どうも、ER は目の描写がそこまでうまくないようで、万策尽きました。
自分の納得がいく画像が生成されるまで、ガチャ必須ですね。
まぁ、現状はこんなものではないでしょうか。
最初の 1girl 一本に比べれば、誰の目から見ても画質が向上しているのは明らかです。
キャラの手と指の造形に関しては、次回にまわします。