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通信制高校の話🔖

どーも、ちゃちゃりんと申します。進学や進路希望の時期は少し前に過ぎてしまいましたが、通信制高校への進学や転校転入編入を考えている方の何かお役に立てば良いなと、私が通信制高校に在籍していた時のことを少しずつ思い出しながら書いていきます。

私が通信制高校に在籍していたのは、高校二年生の後期からで、卒業するまでの一年半です。

進学や転入先に通信制の学校を選ぶ理由は人それぞれで、悩みや事情を抱えている人が多いのではないかと思います。

通信制高校への進学や転校の理由・きっかけ

私自身の転校理由は、簡単に言えば体調不良により毎日の通学が体力的に難しくなってしまったからです。もともと体力はあってないようなものでしたが、自宅から片道一時間の高校に進学し、コロナの自粛期間を経て、学校に行くだけで体力が切れてまともに授業を受けられない日が増えてしまいました。当時、それまでの人生で一番貧血の症状が酷く、体育の授業を含む運動を制限されたり、湯船に浸かるのもままならなかったり、階段を上っている途中にめまいで座り込んでしまったり、学校生活どころか日常生活も思い通りにいかないことが多くありました。

そんな私なりの事情を抱えて、毎日の通学がなく、自宅で学習できる通信制の学校への転校を考え始めました。

私が通信制に転校する時のこと

中学三年生の時に、高校進学を選び進路を考える時は、進路指導の先生や当時の担任の先生が親身に相談に乗ってくれたり、通っていた学習塾でも進路相談の面談などはありました。自分の偏差値で候補を何校かにしぼり、学校見学や説明会に参加して、進路決定をします。私立高は推薦や特待生などの制度、各校の特色やその先の大学進学や就職へのサポートの手厚さで選ぶこともあるかと思います。制服のかわいさだったり、憧れの先輩がいるとか、兄弟姉妹や親の出身校とか、尊敬している先生がいる…など、全日制の高校でも、選ぶ理由は様々ですよね。

実際に私が高校受験の時に志望校を決定した理由は、志望校を確定する面談の直前に受け取ったテストの成績が思ったよりも高かったので、予定よりも少し偏差値の高い公立高校にしました。今思い返せばあまりに考えなしな志望理由で、よく志願書かけたなと、そしてよく受かったなと思います。

通信制高校への進学や転入編入には、様々な志望理由とは別で、それぞれが抱えている事情が重なることが多いです。小学校から中学高校と全日制の学校に通い、大学卒業後にそのまま新卒で就職する人が多く、それが一般的とされているため、もちろん通信制の学校を卒業していることが不利にはなれど、有利に働くことはとても少ないです。それでも、通信制を選ぶということは、それなりの理由と事情があります。私自身もそのことを重々承知の上で転校を決め、卒業後の進路は4年生大学の通信教育課程を選びました。同じく通信課程の友人や先輩方の経験談を聞く限りでは、自主的に勉強する姿勢は高く評価されても、やはり学歴としてはかなり弱くなってしまいます。

通信制高校を選ぶときに重視したいことやポイント

全日制高校の情報は進路を考える時期には自然と手元に集まってきた一方で、通信制高校への転校時は、情報をほとんどすべて自分で集めていまいした。通信制高校はそれぞれ特徴があり、学び方も何を学ぶかも自分で選ぶことができます。学校の数も多く、全国にいくつものキャンパスがある学校もあれば、その地域だけの学校もあります。サポート校がある学校もあれば、コース選択によってサポートの手厚さを選ぶことができたり…。

今までに通信制高校のことを少しでも調べたことがある方はきっと共感してくださると思うのですが、選択肢が本当に多くて、正直どれを選べば良いのか…と悩むこともあります。

実際に通信制高校を卒業した私のおすすめのポイントをいくつか紹介しておこうと思います。

①高校卒業後の進路から逆算して選ぶ

高校卒業後のことを考えている人や、進学や転校までに考える余裕がある人は、卒業後に希望している進路をもとに、選ぶことも一つ視野に入っていると良いかなと思います。通信制高校にはいくつかのコースや専門分野などがあります。進学コースはもちろん、将来就きたい職業の勉強や経験ができる専門のコースがある学校もあります。通信制高校にも、学校によって異なりますが推薦枠はあるので、大学進学を目指す人は、進学サポートの手厚さや学習環境を重視し、難関大学を目指すこともできます。進学コースではなく、系列のサポート校へ通うことで手厚く学習面でのサポートを受けることができる学校もあります。

②学習環境や通学日数を重視して選ぶ

卒業後の進路はさておき、在籍中の学習環境や通学日数を重視する選び方も良いと思います。私自身が一番重視したのはこのポイントでした。
コース選択によっては、週五日通学するものもあれば、卒業まで登校する日がほとんどない学校もあります。月に一日だったり、週に1,2日だったり、通学日数は学校によって異なることが多いのです。コース選択によって決まることもあれば、入学後に自分で選ぶことができる学校もあるようです。

また、学習環境については主に下の3点が重視できます。
・授業を対面で受けるのかオンラインで受けるのか、授業動画を受講するのか…などの授業形態
・レポートの提出方法は、手書きで郵送するのか学校まで提出に行くのか、オンラインで提出できるのかなど…レポートに関すること
(レポートの有無や提出頻度は科目によって異なることが多いです。)
・学習中にわからないことがあった時に先生にどんな風に質問できるのか…などのサポート体制

通信制高校の課題はレポート(リポート)と呼ばれるもので、内容は小学校や中学校の宿題と同じような形式のものがほとんどでした。学校によっては、論述がメインのレポートがあると聞いたことがありますが、私が在籍していた学校のレポートでは、論述問題のものはありませんでした。レポートの出題形式についても学校ごとの特色があるかと思うので、気になる方は、学校見学や相談会などの時に先輩や先生方に質問できる機会があれは聞いてみるのがおすすめです。

③学校の雰囲気などを重視して選ぶ

学校に通うことをあまり前向きに考えられないという人も、全日制の代わりに通信制高校へ通うことを考える人が多いかと思います。学校によっては、カウンセラーの資格を取得した先生が多い学校や、クラスという概念がなかったり、担任の先生を指名できたりする学校もあります。ひとりひとりに対して柔軟に手厚くサポートしてくれるというのも通信制高校の大きな魅力のひとつです。学友との距離感も、学校の雰囲気も、学校の先生も学校生活を送る上で重要なポイントです。まずは、無理なくストレスを最低限に学校生活を送りたいという人には、この③を何よりも大切に学校を選ぶことをおすすめしたいと思います。

学校見学や相談会説明会に参加し、一番合いそうな学校を選ぶ

学校による違いがたくさんある通信制高校は、合うかどうか個人差が大きくはっきりと分かれるようです。一校にきめてしまうのではなく、実際に学校に足を運び、その学校の雰囲気を確かめることが重要と言われています。

進学であれば、12月~3月に説明会や相談会があります。先生が校内を案内してくれたり、授業を見学できたり、個別相談をしている学校もあるので、気になった学校があれば試しに行ってみると、学校の雰囲気を確かめることができます。転入編入であれば、随時相談や学校見学を受け付けている学校も多いので問い合わせたり、定期的に説明会などを行っている学校もあるのでそれに参加するのも良いと思います。

特に、学校生活に辛さや苦しさを感じてしまう人には、可能であれば決め切る前に一度足を運んでみて欲しいなととても個人的にですが思っています。HPや取り寄せの資料だけでは分からないことや見えないことも多いと思います。せっかく新しい環境を選び前向きに歩き出そうという時に、自分に合わない環境を選んでしまうとすぐに立ち止まってしまったり、進めなくなってしまいます。学校生活をより自分にとってストレスなく有意義なものにするために、志望校を決定する前に、学校見学などに行ってみることを少し検討してみてください。

実体験から私が入学前に確認しておいて良かったと思う細かいポイント


続いて、実際に通信制高校に転入して、最優先事項ではないけれど、個人的に選んで良かったと思うポイントもいくつか紹介したいと思います。

①指定の制服やジャージ等の有無

転入先の高校は、指定の制服がなく、私服登校ができる学校でした。転入前の学校でも制服を購入し、転入後もまた別のものを購入する…となると費用もかなりかさんでしまいます。毎日着るならまだしも、月に数度しか着用の機会がないのに新しく制服を購入しなければならないのは少しもったいなく感じてしまいます。週一や月一など、登校の日数が少ない学校やコースを選ぶ人は、指定制服の有無にも少し着目してみるのもおすすめです。

余談ですが、私が通っていたのは私服登校OKの学校で、特に校則で服装や髪型などの規定はなく、学校生活を問題なく過ごせる格好であれば注意されることはありませんでした。ジャージを着ている人もいれば、カジュアルな服装の人も、可愛かったりお洒落な服装も人もいて、各々好きな服装で登校していました。体育の授業では、"動きやすい格好"と"体育館用の靴の着用"がルールとしてありましたが、指定のジャージや運動着はありませんでした。

②指定のPC・iPadの有無と、必要なパソコンのスペック

通信制高校では、自宅での学習がメインになることが多いです。どういった形式で学習を進めるのかによって、パソコンやiPadが必要か、パソコンが必要であればどのくらいのスペックが要るのか…など、事前に調べておいた方が良いこともいくつかあります。

例えば、私が在籍していた学校では、スマホでもパソコンでも、インターネットに接続できる環境があれば問題ありませんでした。パソコンやiPadがなくても、スマホから授業動画を視聴することも、レポートを提出することもほとんど全て問題なくできました。ただ、授業動画でもレポートでも細かい文字の資料が出てくるため、スマホの画面では読みづらく、パソコンなどの大きな画面で見ることが推奨されていました。

一方で、学校によってパソコンのスペックや機種なども細かく指定しているところもあります。この辺りも、志望校を決めてからでも早めに確認しておきたいところです。

③学校行事の有無と出席が必要か任意か…

こちらも最優先事項ではないにしても、念の為に入学前に確認しておきたいポイントです。多くの通信制高校では週一や月一の登校日は"スクーリング"と呼ばれています。スクーリングでの授業の他に、体育祭や球技大会、文化祭や修学旅行など…様々な学校行事があります。出席が単位に繋がるため、どれかには必ず出席しなければならない学校もあれば、開催はしても出席は任意の学校もあります。また、学校行事とスクーリング日にあるHRなどの中で、卒業のために一定以上の出席日数が必要な場合もあります。

この辺りの細かい日数は実際に入学してみないと分からないですが、どんな行事があるのか…行事の規模や熱量…出席が必要そうかどうか…。どんな学校生活を送りたいのかをイメージしながら、候補の学校にはそれぞれどんな行事があるのかなどを確認してみることもおすすめです。

またまた余談ですが、毎年の行事のひとつとして日帰りの遠足がある学校だったのですが、まだコロナの影響が強い時期だったので、結局1度も遠足には行かないまま卒業してしまいました。修学旅行はなく、その代わりに全学年の人が参加できる遠足だったので、修学旅行にも行くことは叶いませんでした…。概ね楽しい学校生活でしたが、それだけは少し残念に思っています。

最後に

最後になりますが、通信制での学びは自主的な学習が大切だとよく言われています。私も実際に感じたことですが、自宅学習では好きな時に好きなように勉強ができるのでいくらでも怠けることができてしまいます。学習内容も恐らく予習復習しないとついていけないほどあまりにレベルが高い…ということはなく、教材を自分で読んだり、授業動画を視聴すればある程度は理解できるように作られています。

週に何日も通学する場合は学習の習慣やペースができてくると思いますが、主に自宅学習がメインの人は、自分で計画してそれを守り実行する…ということが本当に大切になります。通信制高校を卒業するまでに、自分で学習の計画をある程度立ててそれを実行していく能力が身につけることができたと語る卒業生は少なくありません。私自身もそう実感している1人です。

そして、何を選んでも決して楽で簡単なだけなものは無いと思います。学校生活だけに限らずともきっと何かしか大変に感じることがあると思います。今は将来のことを何も考えられなかったり、未来のことをイメージすることさえできなくても、今できることやできそうなことを少しづつ達成していくことで、得られるものは必ずあると思います。そこに見いだす価値や経験値は人それぞれですが、意味の無いものはないと私は考えています。

通信制という学び方は最近は広く知られて、受け入れられてきていますが、まだまだ一般的とは言い難い選択です。全日制ではなく、通信制を選んだことでまた別の壁に立ち向かわなければならない…という機会ももちろんあります。ありますが、それでも私は通信制高校という選択肢を選ぶことに後ろめたさなどを感じないで欲しいなと思います。前向きに選び、新しい環境で歩き出そうとしている自分をまずはたくさん褒めて、少しでも自信を持って歩き出してみてください。それなりに楽しいし、思ってるよりもだいぶ物事は何とかなるし、意外と人生って捨てたもんじゃないなって思えます。

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最後までお付き合いくださりありがとうございます。
誰かの役に立てていたら良いなと思います。
明日何か良いことがありますように🍀

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