人任せアバターセットアップ
ちゃばたけです。
Neos VR (その3) Advent Calendar 2022 24日目の記事です。
みんな素晴らしい記事を書いているので、私は「何もしない人任せでもやりたいことできるよー」っていう怠惰な記事を書きます。
前日はserow.woolfさんの「NeosVRでヒトカラにはまった話」でした。
本日の同カテゴリ記事は
litalitaさんの「neosでアンサンブル演奏しようよ」
ばる (hantabaru1014)さんの「つくったものの紹介」
です。
最近Neosのアンサンブル顔出せてないな…。
NeosVR、知らないうちに飾り付けられがち
NeosVRで遊んでいると、知らないうちにアバターにアクセサリーがつけられたりギミックを入れられたりすることがあります。(私が全面的にOKしてるのでそうなってるだけです。)
最近はクリスマス衣装のUちゃんでいることが多いのですが、気づいたらスカートにオーナメントやプレゼント、背中にはリース、頭には綿が飾り付けられ、最近は電気工事もされ、体のあちこちがピカピカ光るようになりました。
ついでに鏡餅も乗せられて、お正月の準備もバッチリです。
多分クリスマスツリーだと勘違いされています。
結構なことです。もっとやってもらってかまいません。
そんな感じで他人に気軽に干渉できるNeosVR。
ここまで勝手にやってもらえるならアバターセットアップも何一つ手を出すことなく完了するんじゃないかと思ったので、完全人任せでセットアップしてもらうおうと考えました。
今回導入するアバター
https://anarchy-thrill.booth.pm/items/4259079
せっかくやってもらうなら、自分ひとりで導入するにはちょっとむずかしいアバターがいい、Neosで見たことがないタイプのアバターがいい!と思ったので、今回はこちらの「HateBunny」ちゃんを導入することにしました。
見た目がツボすぎ。
VRC想定のアバターで、unitypackageを使ってVRCにアップロードすると、スロットが回せる機能などがついているらしいです。おもしろそう!
今回の目的 なんでやるの?
最近Neos始めたっぽい方が一人でアバターセットアップしようとして苦しんでるのを見かけた。
なんで一人でやってるのかな?って思った。
いろいろあるだろうけど要因の一つに声かけるのとかがハードル高いのかなって考えた。
声をかけなくてもやれる方法で最高に怠惰なケースのアバターセットアップしてもらった様子を記事にしたら参考になるかなって思った。(きれいな本音)
HateBunnyちゃん可愛いからインポートしたいんだけど見るからに大変そうだからやってもらいたかった。(欲望の本音)
fbxファイルをとりあえず着られるようにするまで
兎にも角にもインポートです。
前述しましたが、よくわからないなら有識者に聞いたほうがいいです。
fbxがない、VRMならある、入れたけどなんかおかしくなった!というような状況でインポートが難しければ、この章は飛ばして、次の章の「アバターセットアップしてもらう方法」の小見出し「ワールドを立てる」を見てください。
Neosでfbxをインポートするのは簡単。
fbxファイルをNeosのウィンドウにドラッグアンドドロップするだけです。
やってみましょう。
HateBunnyちゃんインポートの参考にはなると思うので、HateBunnyちゃん使いたい!っていう人はそのままどうぞ。
fbxファイルを読み込む
fbxファイルをドロップすると、こんなオブジェクトが生成されます。
今回は「3Dモデル」を選びます。
次はこんな表示になります。「レギュラー/アバター」を選択。
単位を聞かれます。アバターの場合は「ヒューマノイドの身長に自動設定」で大体問題ありませんが、HateBunnyちゃんについては、これで入れると豆粒以下のサイズで読み込まれました。
なので今回に限っては「ミリメートル(mm)」を選択しました。
(後で聞いた話ですが、こういう場合はBlenderなどでスケールをリセットして出力し直すといいらしいですね。)
よろしくないので「高度な設定」を選びます。
今回は単位にミリメートルを選びました。ちょうどいいサイズにするため、スケールの「×10」を1回だけ押して「0.01」にしました。
通常、スケールをさわることはありません。
また、マテリアルはNeosのトゥーン調のシェーダーである「XiexeToon」を選びます。
あとは個人的な好みですが、アバターのキャリブレーション設定をするのに、うっかりアバター本体をグラブして悲しい気持ちになることが多いので、「グラブ可能にする」のチェックを外します。
「アセットをオブジェクト内に入れる」にはチェックを入れます。
なんでかはよくわからないのですが、入れておいたほうがいいって言われました。だれか解説してください。
あとは「インポート実行」を押すだけです。
「インポート実行」をすると、こんな感じのオブジェクトが生成されて、せっせとファイルを読み込んでくれます。しばらく待ちましょう。
なんか怒られました。
読み込みに失敗するとこんな感じでエラー内容がツラツラ書かれたオブジェクトが生成されます。
HipsとSpineとHeadのボーンが見つからないようです。
仕方ないのでfbxファイルをBlenderで読み込んでボーンの構造を見てみます。
読み込めなさそうな名前してますね。
こういうのは多分一度製作者に連絡したほうがいいんだろうなぁとか思いつつ、VRCじゃないしなぁ…と思って結局連絡しないことが多いです。どういう対応がいいんでしょうね?
とりあえずさっさとNeosに入れてしまいたいので、Hips、Spine、Chest、Headにそれぞれボーン名を変更してfbxにエクスポートし直して、Neosに再度インポートしましょう。
ボーン名を直したら無事読み込めました。
マテリアルも当たった状態で読み込まれています。ラッキーです。
マテリアルが当たらなかった場合は、テクスチャをNeosにインポートして設定する作業が必要です。
そういう場合はテクスチャだけNeosにインポートして、あとはできる人にやってもらいましょう。
アバター化する
無事fbxファイルが読み込めたので、アバター化をします。
アバター化するには、「アバタークリエイター」というツールを使います。
「アバタークリエイター」を呼び出すには、ダッシュメニュー ホームの右側にある「アバタークリエイター」のボタンを押します。
こんな感じのオブジェクトが召喚されます。
ヘッドセットを頭の位置になんとなくあわせましょう。細かく合わせなくても大丈夫です。
HMDっぽいオブジェクトをこんな感じでざっくり合わせます。
目の高さや奥行きだけはちょっとだけ気にしてあげるといいかも?
頭の位置をなんとなく合わせたら、「頭の前方向を揃える」から「手の位置をあわせる」まで何も考えずにポチポチ押します。
いい感じになりますが、手の位置は大体うまくいかないので、頑張って合わせます。
手の位置やツールアンカー、グラブの位置をお好みの位置に合わせたら、「作成」ボタンを押します。
アバター化できたら、試着してみましょう。
問題なければ一旦保存するのがいいでしょう。
ダッシュメニューを開いて、「インベントリ」を選択し、右上のボタンのうち、右から二番目 水色背景の下矢印に箱みたいなマークを押すと、着ているアバターを保存できます。
事前準備完了
事前準備が完了しました。あとのことは人任せにしてしまいましょう。
今回やってほしいことの一覧は以下です。
こんな感じで、やってほしいことを一覧にしておくと喜ばれます。
今回やりたいことは
マテリアルを調整してほしい
NeosのXiexeToonのデフォルトの設定はめっちゃ残念なので必須です。同梱サムネみたいなパキパキセルルックな感じにしてもらいたいです。どうにかしてもらいましょう。
おくちがないのを直してほしい
読み込んだらお口がみえませんでした。なんとかなるならなんとかして欲しいです。
お耳、髪をいい感じに揺らしたい
揺れものは大事です。どうにかしてもらいましょう。
スロット機能がほしい
HateBunnyちゃんは耳の横のレバーを引くと、目がスロットになって遊べる機能があるそうです。Unityでunitypackageを読み込んでVRCに持っていくと遊べるそうですが、Neosはfbxしか持って来れません。どうにかしてもらいましょう。
アバターセットアップしてもらう方法
私はNeosに来て1年経ったので、できそうな人がいるところに突撃していって依頼するのもそんなにハードルを感じなくなりましたが、全くの初心者だとそれこそが最もハードルの高いことだと思います。
初心者でもできるアバターセットアップが好きな人を召喚する方法を考えました。
ワールドを立てる
ワールドを立てます。
誰にお願いしたらいいかわからない、お願いしに行くのも難しいのであれば、やってくれる人に来てもらえばいいのです。
ダッシュメニューの「アバタークリエイター」のあるボタン群の中に、「新規ワールド作成」ボタンがあります。
それを押すと、こんな画面が表示されます。
まずはこんな感じの設定でワールドを開いてしまいましょう。
テンプレート:GridSpace
Neos民御用達のなんもないワールドです。作業がしやすいのでオススメです。
ワールド名:アバターセットアップしてほしいことがわかるもの
今回は【たすけて】アバターセットアップしてください【アドカレ用】としました。とにかく困ってること、アバターセットアップしたいということがわかればいいと思います。
このワールドに入れる人
一旦プライベートにしておきます。後ほど「誰でも」にしますが、その前に権限周りを整理するためです。
設定ができたら「セッション開始」をおして、ワールドを立てます。
ワールドが開いたら、権限の設定をします。
ダッシュメニューの「セッション」を選び、セッションタブの上部にある「権限」を選択すると、この画面が表示されます。
自分とフレンド以外は「Spectator」に設定しました。
Spectatorは、アイテムをグラブすることすら許されない権限です。
有料アバターを扱うので、見知った人のみ許可する形を取りました。
後から個別に権限を設定することも可能なので、厳しめの権限設定で構わないと思います。
設定ができたら、ワールドの公開範囲を「誰でも」に設定しましょう。
ワールドを立てるのもめんどくさい
新規ワールドの設定、めんどくさいですよね。わかります。
そういう場合は、以下のURLを選択してコピー。
neosrec:///U-yoshi1123-/R-dca88433-4989-4d74-aa8b-eb5ea952bdc9
コピーができたらNeosの画面に戻ってペースト、もしくはダッシュメニューのホームタブにある「クリップボードからペースト」のボタンを押します。
アバターセットアップしていることが主張できるワールドが、「誰でも」アクセス可能な状態で立ち上がります。
権限の設定もいい感じになっているので、そのまま待ちましょう。
人を待つ
ワールド名にホイホイ釣られる人を待ちます。
人が来る間のヒマしてるときは、やりたいことをメモったものを置いたり、ミラー置いたり動画プレイヤーを出すなりして暇つぶししてるといいと思います。
この企画をやった日は12/17(土) 。時間は16:30頃でした。
人がいないこともある時間帯なので、オススメはしないです。
実際にやるならイベントのない日の20時~22時ごろあたりがオススメです。
この日は運良く、ワールドを立ててから3分後くらいにleviaさんが来てくれました。
修正してもらう
インポートした直後のHateBunnyちゃんは、スロット用の目と通常の目がダブった状態で読み込まれていたようで、動く目と動かない謎の目が2つ表示されるちょっと怖い感じになっていました。
困ってることを伝えて早速直してもらっています。
目はあっさり直り、髪を揺らしてほしい!と伝えるとサクッとやってもらえました。
あんまりにいい感じな揺れ方なので、どんな設定したんですか!?って聞いたら、この位置にこんな感じの数値で設定したよ とペンで指し示してもらいながら教えていただけました。
人にセットアップしてもらう利点は、セットアップしてもらうだけではなく、後で自分でやりたいと思ったときに変な回り道をすることなく欲しい情報にたどり着けることもあると思います。
たくさん人が来る
ここまで人が集まってきたら勝ちです。
Neosは人が集まっているセッションに人が寄り付いてきます。
4~5人くらいになると、色んな人が入れ替わり立ち替わりするようになるので、セットアップは完了したも同然でしょう。
マテリアルのセットアップをしてもらうにしても、参考があった方がいいし、販売元URLが見えたほうがいいだろうと思い、同梱されていたサムネイル画像とBOOTHのURL、サイトのスクリーンショットを持ち込みました。
こうやって参考にしたいものを、あらゆる手段で簡単に共有できるのがNeosVRの強みだと思います。
今回は何もしないのを決めてるので、おしゃべりしながら待つだけです。
セットアップの様子
「目にスロットのギミックがある」と伝えたら、早速取り掛かってもらえました。
右目と左目で別の人が担当して、良い方を採用する というような流れになってました。
こういうのもNeosっぽくて面白いなって思います。
最終的には、スロット開始のパルスが発生したときに、両目のスロットの止まる位置を抽選・決定して、その位置に向かっていい感じに回転するようになる という作りが採用されたようです。
詳しい仕組みを知りたい方は、私のHateBunnyちゃんの中に入ってるLogiXを読んで下さい。
影がぱきっとした感じになるようにしてほしい!とお願いしてやってもらっている様子です。
このテクスチャはNeosの中で作れます。
お遊び要素の強化
出目が揃ったときの演出がほしいよねっていう話になりました。
unitypackage版にはパーティクルがあるらしいことを思い出したので、そんな話をしたら、「同梱ファイルの中にそれっぽいメッシュないの?」と聞かれ、ファイル内を探したところ、本当にそれっぽいfbxファイルがあったので、テクスチャと共に読み込みました。
ここまで来たら効果音もほしいって思ったので、何もしないつもりでしたが、効果音だけは編集してしまいました。
アバターの中に入るものなので、再配布には当たらないと考え、フリーで使える効果音を持ってきて、いい感じにNeos内で編集。
レバーを下げるとガシャン という効果音とともにスロットが始まり、出目が揃ったらジャラジャラという効果音とともに口からチップがばらまかれるようになりました。
やることリストもどんどん埋められて行きます。
達成できなかったこと
お口が見えない件については、Neos内で修正ができませんでした。
どうやら構造やシェーダーの問題で、いい感じにお口が見えるように透けるシェーダーの設定は、Neos内の各種シェーダーでは対応できそうにないとのことでした。
VRC以外のプラットフォームなので、このへんは諦めます。
はやくNeosのアップデートこないかなーーーーーー!
お口問題は後日ガスマスクかなんかをつけてごまかすことにしましょう。
完成!
16:30くらいから開始して、この写真を撮ったのが18:44。
ちょうど2時間位で完了した形になりました。
私がやったことといえば、
セットアップ用のワールドを立てた
やることリストを作って、状況を随時更新した
おしゃべりした
できつつあるものに対して「サイコー!」「めっちゃいい!」「もっとこうしたい!」というコール&レスポンスをした
このくらいです。
このくらいのことができるだけで最高のアバターセットアップはできるようです。
もし、「これではやって貰う人に申し訳ない…」と思うのであれば、別の機会に自分ができる得意なことでお返ししたらいいと思います。
そういうのもないよ…っていうのであれば、心からの感謝の気持ちを伝えたり、ツイッターに書いたり、やってもらったことをブログの記事に書いたりしたらいいと思います。
謝辞
本記事を書くにあたって協力してくださった方たちです。本当にありがとうございました。(私が覚えている来てくれた順。途中でいなくなったりしてたので、その間に来てくれてた人はごめんなさい!)
leviaさん(levia)
ばるさん(hantabaru1014)
よっしーさん(yoshi1123_)
あまぐりさん(amaguri765)
KTYさん(KTY)
ぺれさん(K-Pere)
GraceMonkyさん
終わりに
本企画、人が来なくて1日で終わらないか、思ったより設定が難しくてもっと時間がかかるものだと思ってましたが、いい意味で予想を裏切られました。
みんなとってもすごい。本当にありがとうございました。
もしNeosインストールしたけどアバターセットアップうまくできないしお友達もできなくてやめちゃった…みたいな経験がある方が読んでいましたら、ぜひほんの少しだけ勇気を出して、アバターセットアップワールドを立ててみてください。
大事なのはほんのちょっとの勇気!と思ったところで終わりにしておきます。
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