檸檬が葡萄になって、そして答えを見つけて -Base Ball Bear『Grape』リリースによせて-
Base Ball Bearの新EP「Grape」が9月4日にリリースになった。
というわけで恐らくリリース後最速で書き上げられたこのレビュー(2022.5加筆 …マジ?)というか語彙力のない感想を書き留める行為、をしていこうじゃないかと決心しこれを書いている。
とりあえずよろしくお願いします。
(2019.9.5 一部文章を追加)
(2019.9.10 一部文章を訂正・追加)
(2019.10.16 微妙に誤字などを修正・くどい言い回しなどを削除)
(2019.11.13 チャート成績はWikipediaで見れるため削除。あと細かい変な文章を深夜テンションで削除)
(2022.5.15 再投稿)
1. いまは僕の目を見て
秋を極限まで表現しきった曲。
個人的にこの曲は「GIRL FRIEND」「short hair」のタイプの曲にいまのBase Ball Bearの音楽の方法論を足して、リズム隊の力が強靭だからギターは弾きすぎないという「PARK」とかのやり方で仕上げている、と思う。
「心と心をつなぐケーブル」とかいう個人的に一番好きな歌詞が飛び出る逸品。
ラブソングでもあり、「言葉」についてすごく考えさせられる、そんな曲。
2. セプテンバー・ステップス
個人的に、Base Ball Bearに今までないパターンのアプローチじゃね?と。
言葉遊びがえぐいんすよ。好きすぎるわそういうとこ。
そして小出祐介のカッティング大好き人間にはたまらない曲。
あとこれ聴くと『光源』の「(LIKE A)TRANSFER GIRL」が聴きたくなるんだよなぁ。なんでなんだろう。
グレープとグレープフルーツは違う。
小出祐介のカッティング、堀之内大介のドラムのシンプルなのに複雑(?)な感じ、関根史織の主張が激しすぎないけど唸るベース。全てが強い。
3. Summer Melt
Base Ball Bearが奏でる少しだけ苦い、失恋ソング。
夏の終わりと秋の始まりの間を表現してるのではないかな、って思ったり。
胸の奥がチクッとしてしまった時、いっぱい聴こう。
個人的には「恋する感覚」を聞いた時と似た感覚になった。歌詞的に。
だから花澤香菜さん、これ歌ってください。お願いしますマジ。
ギターがえっち。ベースもめっちゃえろい。
ドラムはシンプルだけどすごく曲に寄り添った感じ。
4. Grape Juice
ライブ会場が狂喜乱舞確実なアップテンポナンバー。
語彙力が一部において決定的に不足しているがこの曲においてはそれが正解。多分こいちゃんだけの力ではない、気がする(気のせい)
あとあれな、小出祐介新語辞典にも掲載してよいであろう新しい言葉
『神じられる』。
そこ、要チェックだぞ。歌詞見なさい。
歌詞に合ったヤバめなベースとドラムが光る、そして繰り返すようだがライブで確実に化けちゃうタイプの、なんなら今回のツアーで絶対聴きたい1曲。
[雑記]
このEPリリースをもってやっと3人が求める答えが出て、そこにひたすら向かって走っていると感じた作品。
全てが新しくて、すべてがBase Ball Bearらしくて。ダメだ、語彙力がなくてこれをどう表現すればいいのかわからない。
こんなにいい曲が沢山ある上に自分が制作者としてクレジットされるのだから、そりゃあ堀くんがノッてくるのもこれはわかるような気がするような、しないような。
あとがきとかいらんですよね。
ではまた。
[song data]
Base Ball Bear 2nd EP「Grape」
DGP RECORDS / JVCKENWOOD Victor Entertainment
1. いまは僕の目を見て
2.セプテンバー・ステップス
3. Summer Melt
4. Grape Juice
CD no. NZS-775
2019.9.4 Digital Release (Download/Streaming)
2019.9.15 - 12.22 CD release (「Guitar!Drum!Bass! Tour」限定販売)
Base Ball Bear 「Grape」配信サイトURL