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Fantasia感想

今年もKAT-TUNのコンサートに行ってきました。
こうやって毎年当たり前のようにコンサートがあって、足を運べることに年々感謝の気持ちが強くなるね。

今回のアルバム/ツアータイトルは「Fantasia」。
昨年の「Honey」がアルバムもコンサートもめちゃめちゃ良かったからわたしの中で今回のハードルが結構上がってたんだけど、KAT-TUNがわたしの作ったハードルなんて超えられない訳がなかった。今回もめっちゃ良かったです。

最近はオンラインでグッズが買えるようになって、事前にパンフを読めるようになったのが嬉しい。
まっさらの状態でコンサートに臨むか迷うけど、パンフや雑誌のインタビューを読んで自分の中で想像を膨らませて、コンサートを楽しんだ後にもう一回読み返して答え合わせをするのが楽しくて、ここ数年はそうしてる。

ということで、無事全公演が終わった今、改めてパンフなどを読み返して、自分の中で思い出に浸ろうと思います。(引用してる文はニュアンスです)


まずはアルバムの収録曲について。
今回のアルバム「Fantasia」のテーマは「ジャンルレス」だけど、

「前作の「Honey」がしっかりコンセプトを固めた作品だったから、今回はそういうのを全部取っ払って、風呂敷を大きく広げてみてどう回収していくかに挑戦をしてみたかった」

って書いてあって、当たり前かもしれないけど、前作を踏まえて今回はどうしたいかってことを考えてるんだなと。

あとは他の雑誌でも触れられていたけど、

「Honeyで獲得できた曲調も残しつつ、KAT-TUNらしさもきちんと入れる」

みたいなことも書いてあって。

わたしはKAT-TUNが15周年の後にHoneyって作品に挑戦してくれたのがすごく嬉しくて、KAT-TUNもそれに手応えを感じてくれたら良いなと思っていたけど、今までの所謂KAT-TUNらしい雰囲気は残しつつも、Honeyで得たものもちゃんと生かしていくって発想に今回なってくれたみたいで嬉しい。
どれをやってもKAT-TUNがやればKAT-TUNっぽくなるから、これからもいろんな曲をやって欲しいな。


あと、セトリの曲順。
パンフではアルバムの曲順について

「KAT-TUNらしい「DIRTY LUV」を1曲目に置くことはその後のジャンルレスな曲を聴かせるためにも重要だし、ファンの皆が安心する部分もあると思う」

って書いてあったけど、合わせて

「今はいろんなことが過渡期。音楽の流行りや作り方、伝え方にしても。」
「新しいことにチャレンジしつつも、これまでのKAT-TUNらしさも残したい」

みたいなことも書いてあって。

それがKAT-TUNらしい曲を提示しながら、リード曲は違う曲を持っていくってことにも繋がっていて、まさに今回のツアーの曲順だよなって思った。

本編の1曲目はDIRTY LUVから始まって、曲をやってMCやって後半戦に入ってテンションを最高潮まで上げていって、終盤にKAT-TUNがはけた後、今までやったセトリが逆再生の映像で流れて、ステージ裏で待つ本番前まで戻って、本来着ていなかった衣装を着て、まるで今からが1曲目かのようにステージに上がって。

そこで歌った曲が、今回のリード曲であるFantasia。

いわゆるKAT-TUNらしさを感じるDIRTY LUVでコンサートの幕を開けた世界線と、Fantasiaが1曲目の世界線を2つとも描いていたのが、これまでのKAT-TUNと今のKAT-TUNを表しているのかなって思った。


あとは演出について。
わたしは今回のアルバムで特にWild Roseが好きだったんだけど
「コンサートでの魅せ方が難しい」
って雑誌で触れられてて、どういう演出になるんだろうって気になってて。

そうしたら、蓋を開けてみたらWild Rose→FACE to Face→DON'T U EVER STOPの流れで今回のFantasiaのモチーフになってるPlant•Mirror•Soilの三要素に組み込んでてびっくりしたんだよね。

Wild Roseにタイトルから想起させるPlant(草木)を担わせて、FtFでは歌詞にある「鏡」とMirrorをリンクさせて、その鏡が割れる音はまさにドンエバに繋がっていて(実際に曲中でガラスが割れる音がある)、そこから恐らく今回の目玉の演出になった砂(Soil≒土壌)のカーテンを降らせて。

「演出に困っている」とまで言っていた曲をこういう調理の仕方をしたの、まじで天才だなって思った。

砂のカーテンも、ただ新しいことをやります!ってだけじゃなくて、こうやってアルバムから繋がっているコンセプトに沿って取り入れてるのがかっこいい。

最近のKAT-TUNのコンサートはアルバムとのパッケージとしてセトリや演出も特に意識して考えられてる気がして、これがすごく好き。

演出の流れで言うと、パンフでは

「技術に関してはマネーゲームにならないようにしたい」
「あくまでKAT-TUNを見せることが最優先事項」
「技術って、それ自体よりも使う側がどう使うかが問題」

って言ってたのが嬉しかった。
この視点があるからこそ、新しい試みをやったりド派手な演出をやっても、ちゃんと主役がKAT-TUNになるんだなって思ってる。

今回は声出しが解禁されたことあって、恐らく曲調的にも声を出しやすい6人時代の曲が多かったんだけど、

「Fantasiaから連想される「多国籍」「複合的」みたいなキーワードから、過去曲のリアレンジを楽しんでみようかって考えてる」

って書かれていた通り、例えばGOLDもしっかりリアレンジがされていてさらにかっこよくなってたな。今までたくさん聴いてきた曲もこうやって新鮮に、でも曲のかっこよさは失われずに聴けるのはKAT-TUNの表現力の広さと曲自体が持つ強さ故だなと思う。


Honeyを経てFantasiaを経て、次はどういう景色を見れるのかな。
永遠なんてないって事は嫌ってほど知ってるくらいにはすっかり大人になってしまったけど、それでも少しでも長く、この幸せな時間を過ごせたらいいなって願ってしまう。

なんかアルバムの感想なのかパンフや雑誌の感想なのかコンサートの感想なのかごっちゃになってきちゃったけど、とにかく今年もKAT-TUNのコンサートはめっちゃ楽しかったってことが書きたかった!どうもありがとう!


あと中丸くん!ユニット曲の提案最高なので、ぜひぜひ実現させてください!楽しみにしてます!!!


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