どうか

報告書を読んで、会見の時は仕事中だったから全文の文字起こしを読んで、新たな対策を読んで、各企業やメディアの対応を見た今、ずっとジャニーズに元気をもらってきた自分が感じていること。

全体を通して言えることだけど、私はあくまでただのファンで、こうに違いないとか、本当はこうだったんだなんて事は言えない。公式が発したことを事実として受け止めるだけ。

だから、公式が今回のことを事実だと認めたのなら、すごくショックだけどそうだったんだと捉えています。状況的にもう今はその段階ではないけど。

事務所の解体を望む声も聞こえてくるけど、何もかも気にせず自分の要望だけを言うと、どうか事務所が建て直して、自分の好きな人たちがこの場所で引き続きグループとして活動をして、音楽活動やその他の活動ができて、その姿を応援していきたいです。

仮に所属しているタレントたちが他の事務所へが移籍できたとして、歌ったりお芝居やバラエティーに出る機会はあるかもしれないけど、多分あのショーのようなコンサートを体験できるのはジャニーズ事務所ならではないかと思っていて、そのコンサートこそが私がジャニーズに魅力を感じている大きな理由になっている、というのがあるからです。

私は1番はKAT-TUNが好きだけど、例えばJr.がKAT-TUNの曲を歌ってくれたり、他のグループとの交流を見るのも好きだから、そういう意味でも出来ることならみんな一緒にいて欲しい。

でもあくまでこれは私の勝手な欲望です。
こういう時、よく「本当のファン」という言葉が出てくるけど、本当のファンってなんなんでしょうね。
結構な年数アイドルやアーティストの応援してるけど、そんなものがあるのかも分からないです。誰かが勝手に定義するものでもないと思います。

私は家族でも恋人でも友だちでもないし、直接悩みや本心を聞く事なんてできない。
どんなに彼らのためを思ったような発言をしたところで、結局は
「自分の見たいものを見せてくれる」
ことが前提にあるんだって事をある時痛感してしまって、それ以降、無機質な言い方をするなら自分は「消費者」なんだって事あるごとに自覚するようにしています。

それでも、いつも自分の人生に彩りと元気をくれて、足がすくみそうになった時に何度も何度も彼らの存在や彼らの音楽に助けられてきた身として、どうか幸せでいて欲しいと願う気持ちもまた事実で。

だから「消費者」である自分が彼らのことを思ってできる最大の願いは

「どうか彼らが望む選択をできて、進んだ道を正解にしていけますように」

です。

事務所に残るべきとか出るべきとか、何をすべきなんて事は言えないです。

彼らの望んだ選択が私の「見たいもの」と合致しているかは分からないし、していなかったら今までのように応援をするという選択をできるかは分からない。私は私の人生を歩んでいるから。

でもそうであっても、その選択をした先に彼らに着いて応援してくれる人がたくさんいますように、そこであなたの中の正解を作っていって、どうか幸せでいますようにと心から願っています。

だから彼らの声を直接聞ける事務所には、残る以上はどうか守って欲しいし、そうでない選択をしたとしてもできる限りの事をして欲しいです。
事務所が存続する以上、矢面に立っていろんな声を浴びるのはどうしたってタレントだから、彼らのケアもどうかお願いします。

今後の事として、司法の専門の方が複数人入ったり、体制が整ってきているのであれば、実情の精査もきっと進んでいくことを望みます。

時効という概念を取り払う以上、時間はかかってもどうか真摯に被害に遭われた方と向き合ってほしいです。

被害の人数が数百人という前提で話が進んでいる気がするけど、他にも根拠があるのかもしれないですが、報告書を読んだ限り「複数の証言が得られた」のみだったのが個人的に気になりました。
1人でも被害が出ている自体許されない事ですが、今回の事件の輪郭をはっきりさせるという意味でも、ここの実態はきちんと調べていただきたいです。

数というのは万人がイメージしやすい具体性を持っているけど、それ故に実態のない数はただただ不安を煽るものだと思います。
必ずしも報告書の内容ありきで進めず、きちんと向き合って調査を進めていただきたいです。

毎日毎日いろんな情報が錯綜して、そのたびにいろんな気持ちがぐるぐると回っているけど、一度今の気持ちを文字として残しておきたいと思ってこうして書きました。