GagaOOLala#4 『Fathers』
父親参観は日本でも実在するのでしょうか?母親含めて授業参観の記憶がまったくない...、ch0ahaeです。
本記事は、台湾発のLGBTQ特化動画配信サービス【GagaOOLala】 配信中作品の紹介・感想記事の第四弾です。
今回は、今やアジアBLの主流になった、タイ作品のご紹介!!!
『Fathers』 (タイ、96分、2016年)
※画像からGagaOOLalaの動画ページへリンクしています。(画像は公式ページから引用)
＜あらすじ＞
財投資マネージャーのPhoon(プーン)とイラストレーターのYuke(ユーク)は結婚(事実婚?)して１３年。彼らは捨て子の赤ちゃんを養子に迎えてました。すくすく育った息子が小学校1年生になると、学校の友達に母親がいないことをからかわれ、父親が2人いるということに疑問を持ち始めます。そんな中、児童権利保護団体の理事が彼らを訪ね、息子の出生記録を調べ、産みの母親を探し出します。そして、母親はこれからは自分で息子を育てていきたいとプーンとユークに提案してきます。選択を迫られた2人は、息子にとって何が最善なのか苦悩していく…(GagaOOLala公式ページから意訳・修正)
＜Trailer＞
＜おすすめのポイント＞
☆パートナー・親・家族として、苦悩する主人公達に心揺さぶられる。
☆可愛いだけじゃない、すごい演技を見せる息子役に注目!!
LoveSick(2014)によってタイ国内でBLドラマが増え、SOTUS(2016)でBL人気が爆発してきた頃の映画ですね。本映画の主人公2人はどちらも素敵なマッチョイケメン。さらにその息子がめちゃくちゃ可愛い!!! もう、この映画を見たら必ずこの子のファンになるのではないでしょうかっ!?笑
映画冒頭は3人家族の幸せ風景に癒されること間違いなし!!息子が小学校に進学し、母親がいないこと・父親が2人いることで揉め事を起こしてから、家族に試練が訪れます。辛い場面もありますが、どうかラストまで見て欲しい。
興味を持ってくださった方は、GagaOOLala以外の配信サイトにもあるので、是非、本編を見てください!!!
ここまで読んでくださってありがとうございました。またの機会にお会いしましょう〜!
以下、ネタバレ含む個人的な感想です。
『個人的感想』
息子がいい子すぎる。2人に息子はいい子に育っているよと伝えたくなった。最後の父親参観(?)シーンで、伝わっていると思うけども…
でも、本当にこの映画が成り立つのはこの息子だからこそだと思いました。プーンは、ゲイに育てられたことによって息子がいじめられないか、息子もゲイになるのではないか、息子の将来に支障が出るのではないか等、色々思い詰めた上で息子と離れて暮らすことを決め、連絡すら取らないようにするのに対して、ユークは母親が必要になることに理解を示しつつも、自分達の子供であることには変わらないと彼のことを気にかけ続けます。気持ちのすれ違いで、結婚生活すら崩壊しそうになる2人。それでも2人を繋ぎ止めたのは「2人が大事に育ててきたあの子を愛している」と、確かめられたからだと思いました。
また、母親に関しては何とも言えない気持ちになりました。息子を事故でなくしてしまった彼女はきっと、自分が過去に息子を捨てたせいだとどこかで思っていたのではないかと。だから、たとえ自分勝手と思われても、自分の子供として育てたいと言い出した。(理事が誘導したところもあるけど) でも、文章に書いてみると自分勝手過ぎて許せなくなってきた。旦那さんに関しても、途中から諦めた感をだしてて、たぶん数ヶ月もたってないよね?お前の覚悟はそんなもんなの?と苛立ちを覚えました。息子はそんな2人にワガママを言ったりはしませんが、SOSのサインとして部屋を荒らす。でも、母親は怒らない、いや怒れない。結局どこかずれた家族になっていることに、3人とも気づいている感じが辛かったです。
親が2人揃っているから、両親が男女だから、子供にとって幸せな家族・家庭になれるわけではない。児童権利保護団体の理事のように親がいなくても、親が1人でも、親が同性婚でも、子供が幸せに過ごせる環境・家族・家庭にすることが大事で、そのために子供達に多くの選択肢を提供できる社会に大人達がするべきなんだと思いました。そして、家族同士や学校・自治体・支援団体等とコミュニケーションをとることで、子供達の気持ちをないがしろにしない、優しい世界になれたらいいなぁ…
あー、姪っ子達に会いたくなってきたぁ〜
感想まで読んでくれてありがとうございます。では、またのご機会に〜〜
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