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カナダ、過去30年で最高の殺人率: カナダ統計局報告

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カナダ統計局が発表したデータによると、カナダは過去30年間で最高の殺人発生率に直面している。

犯罪深刻度指数(CSI)で測定された警察報告犯罪統計は、2022年を対象として月曜日に発表された。警察報告犯罪全体では4%の増加となっている。

昨年、全国の殺人発生率は8%近く急増し、人口10万人当たり2.25人に達した。これは1992年以来の驚くべき数字である。この増加は、全国的な殺人率上昇の4年間の傾向を拡大するものである。

全国で報告された殺人件数は874件で、前年より78件多かった。

「最近の増加にもかかわらず、殺人事件はカナダでは依然として稀な出来事であり、警察から報告された暴力犯罪全体の0.2%にも満たない」と報告書は述べている。

暴力犯罪は5%増で、前年の6%増に続いている。強盗は15%増、恐喝は39%増、殺人は8%増、レベル1の性的暴行は3%増である。

殺人事件の発生率を州別に見ると、マニトバ州が人口10万人当たり6.24人と最も高い。サスカチュワン州が5.94で僅差で続く。その後急降下し、ブリティッシュ・コロンビア州が2.91で3位をキープしている。

ノースウエスト準州は人口10万人当たり6.58人と、どの州よりも多かった。

プリンス・エドワード島では殺人事件は1件も報告されていない。

また、殺人の罪に問われた若者の数も著しく増加している。2021年には33人であったのに対し、2022年には90人、過去10年間の平均は39人であった。

殺人で訴追された青少年の約5人に1人(16%)は、ギャング関連の事件に関連していた。これは、殺人で告発された青少年のうち、この情報が不明な1%を除いたものである。

事態の深刻さに拍車をかけているのが、警察官の死亡事故の増加である。

2022年には5件の警察官殺人があった。警察官の犠牲者には、勤務中か否かにかかわらず、職業が原因で殺された者も含まれている。この数字は、過去10年間の平均(警察官の犠牲者2人)を上回り、警察官による殺人の件数としては、1985年以来37年ぶりの多さである。

このような憂慮すべき統計にもかかわらず、カナダ統計局の報告書は、「最近の増加にもかかわらず、カナダでは殺人事件は依然としてまれな出来事であり、2022年の警察報告による暴力犯罪全体の0.2%にも満たない 」と指摘している。


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