エア・カナダとブリンク社、ピアソン空港での2,400万ドルの金塊強奪事件で提訴

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カナダ最大の強盗事件のひとつが半年を経た今も未解決のままであり、現在、紛失した戦利品の処理に関わった2つの当事者が、どちらが悪いかをめぐって激しい訴訟を起こしている。

4月、トロントのピアソン国際空港の貨物倉庫から2400万ドル近い金の延べ棒と現金が盗まれた。

航空会社のエア・カナダと装甲車輸送会社のブリンクスは、盗まれた品物の責任をどちらが取るべきかをめぐって対立している。

ブリンク社は10月に提出した法的文書で、空港の貨物倉庫に貨物が到着してからわずか42分後に窃盗犯が金塊と現金を持ち去ったのは、エア・カナダのセキュリティの甘さのせいだと主張した。

これに対してエア・カナダは、ブリンク社が金塊の価値を申告せずにチューリッヒからトロントに輸送したと主張。

また、Brink'sが追加のセキュリティ費用を支払わず、積荷に保険をかけなかったため、セキュリティが甘かったと主張している。

エア・カナダの弁明書には、「ブリンクス・スイス社は、この航空貨物運送状で輸送された貨物に関して、エア・カナダに保険を要求したり、保険料を支払ったりしておらず、エア・カナダの知る限り、ブリンクス・スイス社はそのような保険にまったく加入していない」とあり、ブリンクスは「独自の理由で、運送価値を申告せず、...これらの貨物に保険を付けないことを選択した」と付け加え、代わりに航空会社のサービスの標準料金を支払ったとしている。

Brink'sが起こした訴訟によると、エア・カナダの貨物倉庫のセキュリティ対策が不十分だったため、窃盗団は偽造運送状を提示するだけで重さ約450kgの金塊を盗むことに成功したという。

エア・カナダとブリンクスはともに、国際貨物を規制し、紛失した貨物の補償限度額を定めたモントリオール条約を提唱している。

エア・カナダは、同条約により賠償責任には上限が定められていると主張し、ブリンクスの損害賠償請求は航空会社によるものではないとして、「過大」で「遠すぎる」と訴えている。

Brink'sは、同条約に基づく賠償額の上限に反対しており、同社は貨物に追加料金を支払い、エア・カナダが貨物に金の延べ棒と紙幣が含まれていることを認識できるように運送状に印を付けていたため、このケースでは上限は適用されないと主張している。

また、同社は以前、木箱の「特別な監督」を要請していたと付け加えています。

訴訟書類で提出された供述や主張はいずれも、この訴訟を審理している連邦裁判所では検証されていない。