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BMJ誌のレビューで、学校でのマスク着用義務は子どもたちに害を及ぼし、感染症を予防しないことが明らかになった。

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マスク着用義務化には何のメリットもなく、むしろ有害でさえある。
これは、British Medical Journal誌の系列誌であるArchives of Disease in Childhood誌に掲載されたシステマティック・レビューの結果である。この研究では22の研究が行われ、そのうち6つの研究ではマスク着用義務化と感染率低下との関連性が認められたが、16の研究ではマスク着用と感染率低下との関連性は認められなかった。

また、マスク着用が感染率を低下させないとした研究は、バイアスのリスクを考慮すると、そうでない研究よりも質が高かった。マスク着用と感染との間に有意な相関を認めなかった16の研究のうち、バイアスのリスクが重大であったのは1つだけであったが、関連性を認めた6つの研究のうち5つはバイアスのリスクが重大であった。

マスクが感染を防ぐとした6つの研究すべてにおいて、交絡因子の可能性があるとされたいくつかの決定的な違いがあり、その中には学校規模の違い、授業日数の違い、試験方針の違いなどがあった。

研究者らは、バイアスの危険性が高いとされたマスク着用に有利とされた研究はすべて北米で実施されたものであり、バイアスの危険性が最も低い研究はヨーロッパで実施されたものであると指摘している。

ヨーロッパで注目すべき研究のひとつはフィンランドで行われたもので、10歳から12歳の小児におけるCOVID-19の発症率をマスク義務化の有無で比較したものである。その結果、マスクの推奨をこの年齢層に拡大しても、コロナウイルスの罹患率は減少しなかった。英国教育省による別の研究では、子どもたちの登校時のマスク着用とCOVID-19のリスクとの間に有意な関連は認められなかった。

一方、約60万人の子どもを対象としたスペインの研究では、マスクを着用していない5歳児とマスクを着用している6歳児でCOVID-19の症例数に有意差はなかった。

マスクは効果がないだけでなく、有害だ

しかし、有効性は方程式の一部でしかないことを肝に銘じておく必要がある。たとえ感染予防にならなくても、マスク着用に害はないと主張する人もいるかもしれないが、いくつかの研究では、マスク着用に伴う危険性が実際にあることが示されている。

いくつかの研究では、マスク着用が子どもたちの社会性・情緒的学習に悪影響を及ぼすなど、心理的な悪影響を及ぼす可能性があることが示されている。特に、自閉症やその他の特別な教育を必要とする子どもにとっては、社会的な手がかりをつかむために人の表情を観察することが重要であるため、マスク着用は悪影響を及ぼす可能性がある。こうした合図が適切に解釈されない場合、こうした子どもたちは抑うつや不安を経験する可能性がある。実際、マスク着用が強制されている学校の子どもたちは、強制されていない学校の子どもたちに比べて、不安レベルが高いことが指摘されている。

また、子どもたちのコミュニケーションや言語の学習・発達にも悪影響を及ぼす。教師が発話を実演し評価する能力を妨げるだけでなく、子どもたちの言葉を識別する能力も低下させる。子どもは大人と同じように、母国語以外の言語で話しかけられると相手の口に注目するため、外国語を学ぶ際にマスクの着用が問題になる。

もうひとつの問題は、吸入した空気中の二酸化炭素含有量が急激に増加することである。この影響は大人よりも子供の方が顕著で、子供が体を動かすとさらに悪化する。

この研究レビューによれば、マスクがCOVID-19感染を防いでいるわけではないのだから、子どもたちは心理的幸福、言語学習、コミュニケーション、その他の生理的影響において、得るもののない代償を払っていることになる。

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