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活動家の主張にもかかわらず、異常気象が増加している証拠はない

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フレーザー研究所の調査によると、1950年以降、地球の気温は「緩やかに」上昇しているものの、気候活動家やカナダ政府の主張とは裏腹に、異常気象が増加していることを示す証拠はない。

この研究では、国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のデータを分析し、多くの場合、異常気象の頻度や深刻さは、エスカレートしているのではなく、減少しているか、同じままであることを発見した。

この研究の著者であり、フレーザー研究所のシニアフェローであるケネス・グリーンは、トゥルーノースの取材に対し、自身の調査結果について語った。

グリーンはUCLAで環境科学と工学の博士号を取得し、1984年に博士号を取得する以前から環境政策を研究してきた。

「政治家の主張ではなく、実際に起きていることを基礎データとして掘り下げると、異常気象が変化しているのか、あるいはこれから変化するのか、かなり不確実であることがわかります」とグリーン氏。

グリーン氏は、国連IPCCの著者による評価は主観的なものであり、彼ら自身の研究で発見されたデータと矛盾していると述べた。

IPCCは、世界中で干ばつの頻度が増加していると「中程度の信頼性」で主張している。しかし、グリーン氏は、彼らが引用している世界気象機関(WMO)の標準化降水量指数のデータは、1901年から2017年までの世界のデータを対象としており、「干ばつに有意なトレンドが発生していないことを示している 」と指摘した。

グリーンが引用した英国王立協会の研究によると、IPCCが使用した干ばつのデータは、「1900年から2020年の間に有意でない傾向が優勢である 」ことを示した。

IPCCはまた、1950年以降、世界的に洪水が増加している可能性が高いと主張している。

「アメリカ、中央ヨーロッパ、北ヨーロッパ、アフリカ、ブラジル、オーストラリアの3,500以上の河川流量観測所のうち、1961年から2005年の間の年間最大ピーク流量で有意な増加を示した観測所は7.1%、有意な減少を示した観測所は11.9%であった。」

ハリケーンやサイクロンについても同様で、その発生頻度は年々減少しているという。

WMOのデータによると、1980年以降、ハリケーンやサイクロンに長期的な傾向は見られないという。

洪水、ハリケーン、サイクロンと並んで、山火事の発生率と強度も世界的に減少していることがわかった。

2017年と2018年までのデータを用いた王立協会の研究によると、「世界レベルでの総焼失面積を考慮すると、やはり全体的な増加は見られず、むしろここ数十年で減少している」という。

グリーン氏は、政府の政策が実際のデータに根ざしていることが非常に重要だと述べた。

「気候変動政策には多くの問題があり、気候変動活動家や政府によって虚偽で誇張された憶測やシナリオではなく、現実に根ざしたものでなければならない。(政策は)極端な天候や極端なリスクという誇張された主張に基づいているが、それは基礎となる文献や経験的データに裏打ちされていない。」

カナダ国民は、少数の主観的な意見に基づいて、自分たちの生活様式を大きく変える必要はないはずだ。

「政府は憶測に基づいて行動を起こしており、その行動は、化石燃料の使用が抑制されることで、カナダ人の生活の質に影響を与えることになる」とグリーン氏は述べた。

グリーン氏は、このような憶測に基づく意見によって正当化される政策は破壊的であると述べた。

「2050年温室効果ガス排出量ネットゼロの計画は、カナダ経済と人々の収入に大きなダメージを与えるだろう。」


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