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僕が複勝派になるまでの迷走の軌跡 その2

迷走は止まらない

調教で2番手までに評価した伏兵馬が桜花賞、皐月賞と2戦続けて3着に入りましたが、馬単で買っていたため馬券は不的中。。。

もしかしたら自分には馬単は合わないのではないか?
軸は必ず3着までに来ているのだから、相手選びさえ間違えなければ、やっぱり三連複の方が良いのではないか?

以前、三連複フォーメーション(ABC法)をメインに買っていた時は、こんな組み立て方をしていました。

A 4人気以下の馬を1頭マーク
B 1〜3人気の3頭を無条件でマーク
C Bの3頭+他に気になるのを5頭
(18点買い)

・4人気以下の少なくとも1頭は、9割の確率で3着以内に入る。
・1〜3人気の少なくとも1頭は、9割の確率で3着以内に入る。

ビッグデータに基づいた割と論理的な買い方だったと思うのですが、馬選びの下手な僕は結果に結びつけることができませんでした。

ですが、調教眼という独自の武器に気づくことができた今であれば、従来のこの買い方をアレンジすることでより良い組み立てができるのではないか?

そして、このようなフォーメーションを考案しました。

A 調教ランキング1,2位の2頭をマーク
B Aの馬+1〜3人気の3頭を無条件でマーク
C A+B+他に気になるのを数頭
(これで20点前後)

調教ランキング1,2位のどちらかは高確率で3着以内に入ってきていたこと、それに何千レースというサンプルからはじき出されたビッグデータを組み合わせた、より論理的なフォーメーション。

完璧だ。どこからどう見ても完璧。

いける!今度こそ勝てる!


天皇賞・春

【調教ランキング】
① 14番 フィエールマン(1人気)
② 3番 トーセンカンビーナ(7人気)
③ 9番 ミライヘノツバサ(12人気)
④ 11番 メイショウテンゲン(10人気)
⑤ 4番 ダンビュライト(8人気)
⑥ 8番 キセキ(3人気)

フィエールマンは本当に調教で良く見せる馬で、考えてみたら菊花賞、昨年の天皇賞春、有馬記念でも高評価していた覚えがあります。
逆に、人気の一角であったキセキは、4歳秋の調教がとても良かったので、その時と比べると衰えが見え隠れしている感じがしました。

【買い目】
三連複フォーメーション(計19点×100円=1,900円)
A 3,14
B 3,7,8,14
C 3,4,8,9,11,14

結果は調教1位のフィエールマンが最後に差し切り連覇達成したものの、2着スティッフェリオと3着ミッキースワローが共にヌケてハズレ。。。

やっぱりダメだ。

2頭当てれば良い馬単マルチすら当たらないのに、3頭当てなければいけない三連複を買おうとしたことにそもそも無理があったんだ。

自分の武器をしっかり活かせるもっと良い買い方はないものか悩んでいたところ、一人の仲間の存在を思い出しました。

レース当日に僕にLINEで調教評価馬を尋ねてきていた彼は、僕に言われたことに素直に従いワイドを買い、桜花賞、皐月賞、天皇賞春と全て的中させていたのです。

なるほど!
3着までに入る2頭を当てれば良いだけのワイドという素晴らしいものがある!

そう思って、今度はこんな買い方を思いつきました。

調教1位からの馬単マルチと調教2位からのワイドの併用です。

これであれば、調教1位がもし3着になってもワイドで拾えるかもしれないし、うまくいけば両方当たるということもありえる。

一点の曇りもないとはこのことだ。

今度こそ間違いない。

今まで二転三転してきたけど、ようやく自分の生きる道を見つけた気がしました。


NHKマイルカップ

これまでは調教で気になったのを6頭ほどランキングにしてましたが、上位2頭が高確率で3着までに来ていたことから、気になる馬をピックアップした後は1位と2位だけ決めれば十分だろうと思い始めました。

【調教ランキング】
① 6番 ギルデッドミラー(6人気)
② 14番 ルフトシュトローム(4人気)

正直、ギルデッドミラーにはかなりの自信がありました。福永騎手がよほどのミスでもしない限り、連を外すことはないだろうと。
あと、実績は全然足りないけど、調教で良い動きを見せていたシャチ(16人気)を爆穴として期待しました。

【買い目】
◎馬単マルチ(18点×100円=1,800円)
6↔︎1,2,3,8,10,12,14,17,18
◎ワイド(2点×200円=400円)
14-1,6

結果、直線の向かい風と前が残りやすい馬場の影響もあり、ノーマークのラウダシオンがデムーロの好騎乗で1着、2歳女王のレシステンシアも調教が軽く見えましたが底力をみせて2着、大本命のギルデッドミラーは惜しくも3着止まり、またしても馬券は外れてしまいました。


6連敗の先に見えた一筋の光

高松宮記念からのここまで6戦、トリガミだった大阪杯も実質負けとカウントすると、全敗・・・。

いったい何なんだ。

馬単を買えば本命は3着。

かといって、三連複やワイドを買えば相手が抜ける。

あれよあれよと言ってるうちに、仲間への借金は膨れ上がるばかり。

一発当てればチャラどころかお釣りが来る、なんて前向きな発想もできなくなってきた。

どんなに調教眼が秀でていたとしてもこれだけ負け続けるのは、競馬に向いていないとしか考えようがない。

これだけ当たらないのは、逆に一種の才能なのではないか。

やめよう。

今度こそキレイさっぱりやめよう。

そして、これからは読書やガーデニングを趣味に生きていこう。

そんな風に自暴自棄になりながら晩酌していた、日曜日の夜のこと。

ある一つの疑問が頭に浮かんできました。


「もしも調教1位の複勝だけをひたすら1点買いしていたら?」

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