Tsumasaki
国道沿いを歩くあなたの背中
わたしは背伸びをして追いかけた
足元がおぼつかないわたしを笑う
あなたはもうどこにもいないね
巡る、巡る、わたしの中
あなたの声が
巡る、巡る、わたしの中
あなたと過ごした季節たち
わたしがあともう少しだけ大人だったら
あなたはまだ隣にいたかな
背伸びした爪先がいたくても
それでもそばで笑っていたかった
わたしのこの歌は
もう届くことはないでしょう
巡る、巡る、季節の中
何を残して
巡る、巡る、ふたりの中
何が残ったんだろう?
わたしがあともう少しだけ
大人だったら
わたしがあともう少しだけ大人だったら
あなたを思い出にできたかな
どうかこけることもなく
きっと歩いていってね
わたしのこの歌は
もう届くことはない
「さよなら、元気でね」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?