ひとりでなくのはだれのせい

足元に落ちた涙を
踏みつけてきたのでしょう
遠く細い声は
いつの間にか聞こえなくなった

真っ赤な目で見据えた明日
立ち止まってはいられない
そうやって誤魔化して
傷ついて知らない間に

気付いてた?

「もうだめだ」
「もう無理だ」
「もう立てないよ」
「もう笑えないよ」

途切れそうに泣いた声を
殺してここまできたんだね

立ち止まれなくてもいいよ
走れ、走れ、この先のため
でもたまにそばにいさせてね
崩れるそばにいさせてね

ひとりで泣かないように


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