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54歳でも続ける鉄拳8 その18

先日ポールと戦っていてふと思ったのだが、実はポールはエドモンド本田なのではないだろうか?

汚らしい格好のポール。床屋に行ったほうがよい

両者には、崩拳&落葉とスーパー頭突き&百貫落としという、お手軽な突進技や下段技ないし中段技がある。そしてそのどちらの技も、横移動だのパリィだのというかなり明確な対処法があるにも関わらず、初心者は対応に苦しみ、擦られまくってホットになるという共通点がある。

加えて、どちらもいい年こいたおっさんのくせに格闘にうつつを抜かしている無法者であり、その割には憎めない笑顔を時折見せたりして、コイツラに負けてしまっても「まあそんなに喜んでるなら負けてもいいか」と思わせる愛らしさ(?)まで備わっている。

また、双方ともに上記のように初心者相手には猛威を振るうが、上級者帯になると弱キャラ扱いされてしまうところもクリソツである。

つまり、ポール=エドモンド本田、なのである。

筋骨隆々のエドモンド本田。相撲取りは歯が命

さて、この間またバランス調整が行われて、リリはちょっと弱くなったらしい。いろいろと調整されたようだが、まあぶっちゃけ私レベルの腕前では何がどう弱体化されたのかを実感するのは難しい。

強いて言えば、LPLPのガード時不利フレームが2増えたことが気になる程度である。不利フレームが増えると、それまでは食らうことのなかった反撃技を食らう可能性が上がるわけで、私のようにとりあえず困ったらLPLP出しとけ、みたいなウスラトンカチは相手からの手痛い反撃を食らってしまう機会が今までよりも増えるということになるわけだ。

このLPLPは、出が早い上に連続ヒット、しかもそのまま自動で背向けに移行して二択を迫れることから、リリを使っている人なら使用率ナンバーワンと言っても過言ではないほどの主力技である(と思う)。

今まではこの技はガード時の不利フレームが少なく、背向けではあるが安い反撃しか喰らわないことが多かったので、とりあえずこれ出しとけみたいな感じでポンポン出しまくってたのだが、弱体化が入った以上は、もうちっと気をつけて使っていかなければいけないのかもしれない。

だからこそ、ってことでもないが、やはりヒット確認をきちんとやっていかないといけない気がする。

以前ここでも書いたのだが、LPLPがヒットしたら背向けから二択へ、ガードされたら1入れでしゃがみつつ大きく下がって相手の出の早い上段の反撃へカウンター狙い、みたいなことをやりたくて練習している。

で、練習してはいるのだが、いざ対戦が始まると、あっちゅーまに頭の中は空っぽ兼パニック兼勝利を欲する獣状態になってしまい、もうお猿さんのごとく同じことの繰り返しになってしまうのが悲しい。

要は、練習のときはあれもしたいこれもしたいもっともっとしたいと考えているくせに、対戦の場では慣れ親しんだお決まりのパターンでしか動けないということで、これが実に厄介なのだ。

この、「新しいことを身に着けたいがいざ戦いが始まると目先の勝利に気を取られて同じ動きばかりをしてしまい、よく使う技とめったに使わない技の乖離がどんどん進んでしまう現象」を「技の分断化」と呼ぶことにする。

人間誰でもそうなのだろうが、慣れ親しんだやり方から離れて新しいことに挑戦するのは実に勇気がいる。しかも、トライする気概がないことを棚に上げて、「まあ今までのやり方でも別にうまくいくし」などとイソップ物語のぶどうを諦めたキツネのようなみっともない言い訳をあろうことか自分に向けて言い聞かせたりもしてしまう。

新しい格ゲーを始めると、最初は何も分からないからアレコレ練習するのだが、そうしているうちに段々と手に馴染むルーチンというか連携というかパターンというか一連の動きが出てくる。同時に、「なんかしっくりこないな」という技も見えてくる。そんで、その状態で対戦して、やりやすい動きだけでなまじっかうまくいって勝ったりすると、ますますその固定した動きを反復するようになり、上でも述べたように、「やたらと擦る技」と「ほとんど使わない技」の分断が大きくなっていく。

これが「技の分断化」である。

これをどうにかしないと今の段位から上がれない気がするので、もう無理矢理にでも「今日のテーマはこれ!」みたいに性根を据えて取り組むしかないだろう。

以前どこかで見たが、心に刻みこむべきやらねばいけないこと、例えば「確反しっかり!」とか「常にヒット確認!」とか「~~の~~という連携には~~してから~~!」とか、を付箋に書いてモニターのすみっこに貼っている人もいるらしいので、私も真似したいくらいである。

話は変わるが、以前にも書いた記憶があるのだが、私はどうにも鉄拳の起き上がりというものが把握できない。

こちらがダウンすると、相手はまあいわゆる「起き攻め」をしかけてくる。蹴ったり殴ったりいろいろだが、なんか、何をどうしても延々と喰らいまくってそのまんま負けてしまうケースが後を絶たないのである。

要するに、起き上がりに重ねられた技をどうすればガードできるのかがさっぱり分からないのだ。操作に慣れていないだけなのかもしれないが、一度ダウンしてしまうと、ましてやそれが壁際なんかだと、もう地獄も地獄、起き上がることができないままボッコボコにされてしまうのだ。

起き上がりの操作体系は一応頭に入れてあるが、これがもう本当にしんどくて、練習したくてもプラクティスではそういった練習はできないし、まあギタギタにされながら血反吐を吐いて覚えるしかないのだろうが、もう少しシンプルな攻防だったらストレスも軽減されたのにと思うことしきりである。

とにかくこの起き上がりの攻防が、私の場合は敗因の大きな要素を占めているのは間違いないので、「多少のダメージはもらってもいいから傷口を広げない簡単な方法(壁際でも使える)」というのを身に着けたい。まあそんなもんがあるのかどうかは分からないのだが。


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