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爆笑問題 田中裕二の父親




「人類生き残り研究会」会長


『ナイナイサイズ』(2000.12.2)

太田:真面目でね、ここ(田中)ん所の親父さんは。
矢部:真面目そうやね。良い人そう。
田中:とにかく、今一番彼は考えてる事は、この地球の環境破壊。このままいったら、あと50年後100年後、人類は滅びるんじゃないかと
矢部:ほう。
太田:お前はとっくに死んでるだろう!と思うんだけどね。そういうのね、すんごい。


『おしゃれカンケイ』(2001.6.24)

古館:お父さんはね、簡単に言いますけど「人類生き残り研究会」っていうのを主宰してて。
太田:ははは(笑)
田中:ふふふ(笑)。怪しかないんですよ。
太田:古館さんが言うとおもしろいんだよね。
田中:そうですね。
太田:真面目なトーンで本当に(笑)

”怪しくない”会の会長を務めている。

古館:いや、だって「人類生き残り研究会」ですよね。
田中:はい。
古館:キチッと言いますよ。
太田:「人類生き残り研究会」。
古館:それでもう、それで、ものすごい健康とか地球のね、環境問題。
田中:環境、そうですね。
古館:そういうものを、なんとかしないといけないっていう事を、本当に地球的規模で考えてるお父さんですよ。
田中:世に訴えてるんですね。
古館:世に訴えてる。

シンパイしている規模がとにかく大きい。




親離れ・子離れ


『ナイナイサイズ』

田中:前ね、俺がね、もう何年も前だけど、扁桃腺腫れて熱出しちゃって。で、病院にまあ本当だったら入院した方がいいと。ただ、テレビの仕事ってやっぱそういう時でもねえ、休めないから。行ったんだよ仕事、病院抜け出して。
矢部:ええ。
田中:行ったわけ。(太田に)したらな、事務所にな、電話かかってきて。
太田:電話かかってきて。「うちの息子はね、働かせすぎで死んじゃう」と。
矢部:はい。
太田:「おたくの事務所辞めさせてもらいます」って言うんだよ。俺らが作った事務所よ!
矢部:爆笑問題が作った。
田中:俺らが作った事務所。
太田:お前の息子の事務所なんだ!って。

父親はタイタンを辞めさせようとしていた。

矢部:ケンカとかあるんですか?大人になってから。
田中:ああ、もうしょっちゅうありましたね。だから、そういうね、心配ね。僕はまあ、今もう結婚して一緒に住んでないですけども。ついこの間まで、僕は34年間ずーっと自宅ですから
矢部:ああ。
田中:で、ちょっと父親と会った時に「ゴホッ、あの~…」ってなったら「風邪か?」って始まんの。
矢部:ああ。
田中:もう、「ああ!もう咳もできないのかい!」という感じになってケンカとか。
太田:ケンカよくして、電話で親父と揉めてんだよ。「アンタさあ!」とか言ってんだけど。
矢部:はははは(笑)
太田:よく、いい歳してさあ。

とにかく健康と環境問題には敏感。

田中:ある意味、俺も親離れしてないけども、父親も子離れしてない感じで
矢部:してないんですね。
太田:俺、肉離れだよ。しょうがないから。
田中:うるさいよ!




父親からの手紙

『おしゃれカンケイ』

古館:お父さんにダメ元で依頼したら、断られるかなあと思ったら、お父さん良い人ですよ。ちゃんとそれを受けて、事務所の社長である太田さんの奥さん宛に、「こういうテレビ局から依頼が来たけども、社長であるアナタに託します」って、奥さん宛に送ってきてます。

田中父からの手紙を古館伊知郎が代読。

古館:「太田光代様」。
田中:ああ、そうですね。
太田:うちの社長宛。
古館:社長宛ですね。田中、(正直)“しょうじき”と書いて“まさなお”。
太田:”まさなお”。

名は体を表している。

古館:ねえ、いきますよ。「前略、昨日のお電話の件(おしゃれカンケイの父よりの手紙)」。
太田:真面目だよ。
田中:くくくく(笑)
古館:「昨日のお電話の件、下記のように書いてみました」。
田中:「下記のように」(笑)
古館:「ご意見があるならば、至急、TELかFAXでお知らせください」。
太田:はははは(笑)
田中:長えなあ、おい!
太田:企画書じゃねえんだよ。

業務連絡のような手紙の書き出し。

古館:「なお」、こっからですよ、お父さんスゴいですよ。「なお、わたくしは6月1日正午より6月3日夜まで自宅を留守にしております」。
太田:はははは(笑)
田中:(笑)。知らないよ、もう!
古館:律儀ですよ。留守の間にねえ、またバックしてもらったら悪いなっていう。
田中:ああ、そういうことですね。
太田:出かけてんだ。
田中:出かけたんですねえ。

すぐに連絡を返せない時間帯も律儀に報告。

古館:いきます。「“老いては子に従え”という格言がある」。
田中:はあ、いきなり格言ですか。
古館:「また一方、“子は親の背を見て育つ”という諺もある」。
太田:何者なんだ。
田中:(笑)
古館:「子は紛れもなく両親の遺伝子を引き継いではいるが、世の目まぐるしい変遷変化によって世代間のギャップが、とてつもなく大きい事を感ずる」。
田中:何が言いたいんですかね、もう!
古館:「このような時に、タイタンの社長より、君(裕二)への手紙を書いてくれ」。
田中:(笑)。「君」ですか。
太田:“カッコゆうじ”。

「きみ、カッコゆうじ」。ここでは「君=裕二」である。

古館:「君(裕二)への手紙を書いてくれと頼まれた。なかなか難しいものではあるが、反面、何かを伝える良い機会かもしれない」。
田中:ちょっと待って!まだ手紙に入ってないじゃないのこれ!ははは(笑)
太田:前フリだよ。
田中:前フリじゃないですか!
古館:うん。お父さんのやっぱ所信表明ですから。
太田:所信表明。
古館:所信表明。「親は子に思う事は、良かれかつと祈る事に尽きる。君(次男)と」。
田中:(笑)。次男!次男が!
太田:次男だから。長男宛てだと思われたくない
田中:ちょっとおかしくない?「裕二」でいいじゃないですか、だったら。さっきもそうだったんだから。
古館:でも、今度はお父さんのアングルでは「次男」になったんです。
田中:「次男」になったんですね、どっかでね。

「きみ、カッコじなん」。ここでは「君=次男」に目線が変わる。

古館:で、あのー夏美さんでしたっけ?
田中:はい。
古館:ね、奥さんね。いきますよ。「親は子に思う事は、良かれかつと祈る事に尽きる。君(次男)となっちゃんだけに伝えるというより、ここは長男長女と、その連れ合いを含め」。
太田:関係ねえじゃねえか!
田中:ちょっと待ってください(笑)
太田:番組だっつーんだよ。
古館:「世の若い人々に伝えたい」。
太田:あららら。
田中:あ、すごい…出ましたね。
古館:まだ前フリになってますから。
田中:まだ前フリ。

テレビを通じて「世の若い人々に伝えたい」、父親(人類生き残り研究会会長)。

古館:「“年の功”という言葉があるように」。
田中:また…
太田:まただよ。早く本題に入れよ。
古館:「年を重ねたものには、確実に若い人より多くの経験を積み重ねているものである。人間形成に何よりも影響を及ぼすものは経験であり、その経験の積み重なった結果の歴史である事を肝に銘じ、年配者から学ぶ事は大切な事である」。
太田:わかったつーんだよ。
古館:「今、理解できなくても年を取っていけば『なるほど』と思うこともたくさんあることを伝えたい。君たちの親を思うあたたかい心は充分わかるので、自制しながら目的に向かって精進してください。欲を言えば“命あっての物種”というように、人生健康第一である」。
太田:まただ。
田中:(笑)。またそれだ!
古館:「どうかみなさん」。
太田:「どうかみなさん」(笑)
古館:「健康で長生きしてください。以上」と。
太田:ははは(笑)
古館:ここへ着地しました。
田中:ああ。

人類が生き残るには、何よりも健康第一。

太田:親父スゴいね。別の団体も作ったんですよ。
古館:ああ、そうですか。
渡辺:なんですか?
太田:なんだっけ?
田中:今度はねえ、「田舎を作りたい人々の会」という。
古館:ふふふふ(笑)
田中:会も、なんか会長やってんですよ。
古館:お父さんは“発足フェチ”ですね。
田中:そうですね。

新たな団体の会長に就任。




手紙全文

平成13年5月30日
太田光代様

田中正直

前略、昨日のお電話の件(『おしゃれカンケイ』の父よりの手紙)下記のように書いてみました。ご意見があるならば、至急、TELかFAXでお知らせください。
なお、わたくしは6月1日正午より6月3日夜まで自宅を留守にしております。


“老いては子に従え”という格言がある。また一方、“子は親の背を見て育つ”という諺もある。
子は紛れもなく両親の遺伝子を引き継いではいるが、世の目まぐるしい変遷変化によって世代間のギャップがとてつもなく大きい事を感ずる。
このような時に、タイタンの社長より、君(裕二)への手紙を書いてくれと頼まれた。なかなか難しいものではあるが、反面、何かを伝える良い機会かもしれない。
親は子に思う事は、良かれかつと祈る事に尽きる。君(次男)となっちゃんだけに伝えるというより、ここは長男長女と、その連れ合いを含め、世の若い人々に伝えたい。
“年の功”という言葉があるように、年を重ねたものには確実に若い人より多くの経験を積み重ねているものである。人間形成に何よりも影響を及ぼすものは経験であり、その経験の積み重なった結果の歴史である事を肝に銘じ、年配者から学ぶ事は大切な事である。今、理解できなくても年を取っていけば「なるほど」と思うこともたくさんあることを伝えたい。
君たちの親を思うあたたかい心は充分わかるので、自制しながら目的に向かって精進してください。欲を言えば“命あっての物種”というように、人生健康第一である。
どうかみなさん、健康で長生きしてください。

以上

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