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とんねるず×ドリカム 本当の関係




当時の関係性

『うたばん』(1999.4.29)
ゲスト:DREAMS COME TRUE(初登場)

中村:(石橋は)師匠なんですよ、僕らの
吉田:そう。
中居:そんなこと言わないでくださいよ、もう!
中村:貴明さんの懐で育ったんです、僕らは。この人に「ステージは何たるや」っていうのを学びましたから。
吉田:そう。

ドリカムのステージの師匠が石橋貴明。

石橋:まあ、僕がこう、なんつーのかな、ドリカムを本当に、あの当時からウチの事務所に入れとけばなと
中村:はははは(笑)
吉田:(笑)
石橋:そうすりゃ、僕はタレントやらずにラクに生きていけた。



”とんねるちゃん”のバックバンド

中居:何すか?何なんすか?
石橋:だから、中村っちは約2年間ぐらい、僕らのステージのバックを。
中村:バックバンドやってました
吉田:ベースを。
中村:ベースを、はい。

とんねるずのコンサートでベースを弾いていたのが中村正人。

吉田:それで、その途中に、私がマサさんと知り合ったもんで。あのね、「スッゴいステージがおもしろくて、とにかく勉強になるから、とにかくやってみろ」って言われて、バッキングボーカルでね、一回私はワンツアーやらさせてもらったんですけど
中居:それは何のバックですか?
吉田:“とんねるちゃん”の。
石橋:とんねるず。“とんねるちゃん”って言われてる。

中村に誘われて、”とんねるちゃん”のバックで歌っていたのが吉田美和。

中村:“とんねるちゃん”ね、昔は歌ってたんですよね。
石橋:ええ。
中村:昔は、もう大ヒットバンバンいってましたからね。
中居:それは知ってますけど。
中村:はははは(笑)

”とんねるちゃん”はヒット曲を携え、コンサートで全国を回っていた。




消したい過去?


中居:いや、あの、いいんですけども、それ言わない方が良い
中村:ああ、そう?
石橋:なんで?なんか”恥ずかしい過去”みたいに。
中居:だってもう(ドリカムは)一流アーティストとしてやってるのに
石橋:それは一流アーティストだって、急に一流になるわけじゃないんだから。そういう苦労時代があるんだよ。
吉田:そうそうそう。

中居:それでも、とんねるず……だって、タカさんの後ろでバックコーラスを。
吉田:だって、スゴい楽しかったんですから!
中村:すんごいカッコいいコンサートだったよ。
石橋:だって、俺は美和が来たときは、もう散々「お前バカじゃねえの!」とか言いながら(笑)
中居:ウソだ!!

過去の事は「言わない方がいい」という中居に対して、当の本人は楽しい思い出。

石橋:西川くんだって知ってんだから。
西川:ええ。
中居:え?
西川:僕も、だからバンドやってる時に、観に行ったりとかさせていただいて。
中居:あ、お客さんとして。
西川:はい。
中居:あ、それを観てたんですか。
西川:うん。
石橋:ドリカムっていうと、なんかもう“仲間”って感じ

とんねるずとドリカムは、同じ釜の飯を食った仲間。




とんねるずのステージ


中村:でも、スッゴい良いステージやってるよ
吉田:本当にそうなの!
中居:どういうステージだったんですか?
吉田:あのね、なんかもう、そんじょそこらの人たちは太刀打ちできないような、スゴいお客さんとか、もうスッゴい楽しそうで、スッゴい盛り上がってて、もう「キャー!」とかなって、まさになんか会場がね「1個~!」って感じまでね、スゴい盛り上げるんですよ、やっぱり。
石橋:美和、なんか(クスリ)打ってる?今日。
吉田:何も打ってないよ(笑)

とんねるずのステージの良さを早口で捲し立てる吉田美和。

中居:実はですね、その頃のVTRを。
吉田:うわー!
石橋:いつの時代なの?これ。
吉田:これって、あれだよ、あのね、「♪天使の恥骨~」とかいってたよ。
石橋:そんな歌うたってないよ。
中村:はははは(笑)
吉田:歌ったよー!
中居:”恥骨”の歌ってたの!恥ずかピー!!


1986年8月10日 横浜球場
とんねるずコンサート『気分は盆と正月』VTR

中居:横浜スタジアム?
石橋:横浜スタジアムですよ。
中村:スゴいよね。すぐSOLD OUTになったね。

当時27歳の中村正人が演奏している映像。

中居:こういうの出しちゃっていいですか?
吉田:全然。
中村:いや、もう全然。スゴいうれしいですよ、だから今日会えて。
中居:そういうのは事務所とかに言って、ストップした方が良いと思います
吉田:全然!
中村:いやいや、もう。そう?(笑)
中居:タカさんのバックですよ?
石橋:何?だから、それが何の問題があんのよ!
中居:そんなんだって、ふざけて歌ってる人のバックやってるじゃないですか
中村:はははは(笑)
中居:ふざけて歌って。

”ふざけて歌ってる人”のバックで、今の一流ミュージシャンが演奏して歌っていた事実。

石橋:失礼だなあ、このSMAP!
中居:グループで呼ぶなよ(笑)。グループで。
石橋:SMAP失礼…SMAPだって、じゃあ急に売れたわけじゃないだろ!SMAPだって変な時代あるだろ!
中居:(笑)
中村:はははは(笑)。「変な時代」。

中居:よりによって、なんでタカさんのバックをしてしまったのかっていう。これは、今笑ってうれしそうに(してるけど)、これは“汚点”と気付いてください!
中村:はははは(笑)

今のドリカムにとって、とんねるずのバックは”汚点”だと主張。

石橋:なんだ、“汚点”ってよ!昔、キックベースボールだとかやってたくせに!
中居:(笑)
石橋:何言ってやがんだよ、SMAP!

『夢がMORI MORI』でキックベースをやっていたSMAPの過去。




ドリカムデビュー10周年!

1988年1月 バンド結成
1989年3月 デビュー

石橋:10周年。
吉田:ありがとうございます。
中居:まあ10年ですか、結成。やっぱり3人いるわけですから、僕はケンカとかいろいろあると思うんですよ。
石橋:そうだよね。だって、男2人に女の子1人を“ドリカム状態”というふうに言ってたからねえ。
中村:言ってたよねえ。

グループ形態が名称になっていた。

中居:たとえば、僕とタカさんと、もう一人女の子でね、なんか組むっつったら絶対取り合いとかなると思うのよ。
石橋:いや、どっちかがヤッちゃうよね。
中村:はははは(笑)

それが上手くいくのが”ドリカム状態”。

中居:恋愛とか、恋とかに変わんないのかな、と思う。
吉田:でも、レコーディングとかが始まると、なんかもう結構闘いになるから、なんかそういうのをやっちゃうと。
中村:やっぱり仕事をしてるじゃない?それで、音楽作るっていうのは、人間の一番恋するみたいな部分で、音楽作んなきゃなんないじゃない
吉田:わあ、素敵な表現!マサさん。
石橋:スゴいなあ。中村っち変わったなあ
中村:ちょ、ちょ、待ってよー!
中居:ドリカムはそうだよ?「音楽は恋」だって。

ステキな表現をする中村に対して違和感を抱く石橋。

石橋:え?昔、だって…
中村:やめて!やめて!
石橋:メシ食ったら、すぐ「ディスコ行くぞ」とか言ってたのに。
中村:あ!あ!じゃあ俺だって言うよ!やめようよ、お互いやめよう。
中居:僕らはそれしか知らないんだから、いいの!
吉田:でも、マサさんよく言ってるよ。「ドリ始まる前は“極悪”だった」って。でも、ドリが始まって変わったんだって。
中居:極悪でしたか?
中村:(首を横に振る)
中居:その”極悪の時代”は知らないですけど、タカさんいかがなんですかねえ?
石橋:当時、僕らの中では、やはりヒドイ事をする男っていうのは…
中村:ちょっと待ってよ!(笑)
石橋:僕らはよく“人間のクズ”だって。
中村:あああ!!ちょっと!!
石橋:当時、憲武と中村っちはクズでしたよ
中村:あ~あ!
中居:ノリさんのことまで。
石橋:俺はコンサート終わると、必ずホテルに帰って聖書読むんだもん。
中村:ウソ!
石橋:それ以外、あんまり時間かかんないもん。
中村:ウソだよ。それ、そっくりそのまま返すよアナタに。
吉田:でも私、「マサさんが極悪だった」っていうのは、マサさん本人から聞いたけど、「タカさんがクズだった」っていうのは、周りのいろんな人から聞いたよ。
中居:ははははあ(笑)

お互いの”いろんな”過去を知る関係でもある。

中居:どっちの方がヒドかったですか?
中村:いや、やっぱり貴明の方がヒドかったですよ、本当に
石橋:まあ、そうでしょうね。
中村:はははは(笑)




貴重なコンサート映像

『うたばん』(2001.12.27)
ゲスト:DREAMS COME TRUE

石橋:つい最近ですね、まあウチすごい(数の)ビデオあるんですよ。
中居:はいはい。
石橋:そのビデオラックをずーっと見てたら、何年か前の渋谷公会堂でやったコンサートがあったんですよ。タイトル何も付いてないのに(ビデオを)つけたんですよ。そしたら、中村っちは2年やってくれたんだけど、美和は1年だけ付き合ってくれたの
吉田:そう、一回だけ。
石橋:その時代のVTRがあったんですよ
中村:よく残ってたねえ!

荒い画質のそのビデオを、みんなで観る。

吉田:これ、私覚えてる。「♪タラララタララッタッタ~とんねるず~」だ。
中村:これさ、”とんねるちゃん”出てくる前のオープニングだよね。
吉田:違う!衣装替えの時だよ。

吉田:思い出した!ノリさんがティナ・ターナーやった時だ!はははは(笑)

衣装替えの時間を吉田美和が歌って繋いで、木梨憲武がティナ・ターナーの格好で現れる!

中村:よくありましたねえ!
石橋:これねえ、本当にねえ、持ってるのはたぶんね、憲武と俺ぐらいしかいないはずなんだよね
中村:そうだよね。
中居:憲武さんも持ってるかどうかわかんないですよ。やっぱり整理とかして。
中村:そうだねえ。
中居:ええ。

世界に2本しか存在しない貴重映像。

石橋:一曲目がね…
中村:『天使の恥骨』かなんかだった?
石橋:か、なんか歌ってる。
中村:だよね。
石橋:歌ってる、すぐ。で、中村っちがね、憲武のとこでこう(ベース弾いて)やってるの。
中村:そうそうそうそう。
吉田:(振り付け)覚えてる。

石橋・吉田で「♪て・ん・し・の・ち・こ・つ」の振りを踊る。

吉田:あの歌、大好きだったよ

前回出演でも言及していた曲。吉田美和が大好きな”恥骨”の歌。




運命の渋谷公会堂


中村:西川、その渋公の!そうだ!
吉田:この時に初めて会ったの!この渋公の裏で、ニハ(西川)とマサさんを初めて会わせたの!
西川:そう、僕が行って。で、観たんだよね。
吉田:この時!この渋公の時!
中村:”とんねるちゃん”の渋公の時に

ドリカムが3人で顔を合わせた初めての日。
それが、この映像の渋谷公会堂の裏。

吉田:この日だよね!
西川:そう。
中居:あの日に。
吉田:最初、バンドを作ろうって言って、2人(吉田・中村)で決まってて、それで絶対”とんねるちゃん”とか観たら、スゴい勉強になるから、とにかくそういうのやってみろと
中村:いや、本当に勉強になる。

中村・吉田はステージに、西川は客席に。
とんねるずが繋いだ縁。

吉田:いつもマサさんが、「アイツらのエンターテインメントに…」。
中村:「アイツらの」なんて言ってねえよ!
吉田:言った。
中村:「石橋さんと木梨さんの…」。
吉田:「スゴいぞ!」って。スゴい勉強になる事いっぱいある。
中居:あの客席の中いるわけですね?
西川:いると思います。うん。
石橋:あら!
吉田:スゴい!スゴい!
中村:偶然にしてはスゴい
中居:とんねるずのライブを観て刺激されて。
西川:ていうかあの、スゴい人たちだっていうふうに思ってたんで、ずっともうエンターテインメントの。だから本当、生で観れて、それをその感動ももちろんありますし。

リーダー中村がステージの勉強のため、とんねるずのコンサートに吉田と西川を誘った。
そして、ドリカム結成前に初めて揃った渋谷公会堂。

とんねるずとドリカムは、そんじょそこらの関係ではない。


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