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メイキング・オブ・絵

ぼっちぼろまる、ポケカCM起用おめでとう!

めでたい。

ご存知でない方に軽く説明をしておくと、彼は遥か彼方の銀河系、ぼっち星からやってきたぼっち星人のぼっちぼろまる。

地球の音楽に惚れ込みはるばる地球にやってきて、Vtuberとして活動を始めたひとりぼっちロックバンド。
音楽による世界征服を企むおそろしい宇宙人である。

代表曲は「おとせサンダー」「シン・タンタカタンタンタンタンメン」


ぼっちぼろまるを知ったのは、半年ほど前のこと。Vtuberの「歌ってみた」動画がきっかけでした。
当時インターネットで流行っている音楽にガチの無知だった私は、シン・タンメンの豪華なアニメーションMVを見てちょっと衝撃を受けました。

お~。MVスゲ~。曲もかっこいいし声が可愛いな。

それはそれとしてこの低等身のマスコットキャラクター、いいデザインだ。かわいいな…この子は何者なんだ。
えっ?この子がミュージシャン本人!?

何を隠そう私は成人並のメンタリティを持つTDM(※低等身デフォルメマスコット)が性癖に刺さる男。

そこからは早かったと思います。
曲を聴き、配信のアーカイブを作業用BGMとし、ファンアートを探しました。

ストーリー性のある歌詞に、ちょっと卑屈な男の子みがあるキャラクター性。こんなにかわいいのに名前からして「ぼっち」なのがいいですね。

自分が可愛いことを自覚している。

人間態もすごくいいですね。
吸い込まれるような漆黒の目と鼻と口。
何を考えているのか全く分からない表情とは裏腹に、あざとく動き回るボディ。
オーバーオールとパーカーをよく着ているのも需要をわかっておられる…



はい。長々と書きましたが本題はぼろまるの紹介ではない。

ファンアートを描きました。

なんかタイミング的に記念絵みたいになったけど、描き始めたのは4日くらい前で、ちょうどタイミングが被っただけである。ラッキー。

この絵、実は完成までに結構いろいろ手間暇ががかかっている。

ヒューマンの体型わからん…ダボッとした服のシワわからん…色数が多くて色のバランスどうしたらいいのかわからん…

まあそういうのは毎回なので、聞いてほしいのはそこではない場所。

私は作品を作るとき、毎回、なるべく今まではやっていなかった技術や方法を使うようにしたりしなかったりしています。

今回やりたかったのは、3DCGモデルから出力した線画を2Dイラストに組み合わせて使うこと

私はキャラクターとソリッドなガジェットやアイテムの組み合わせが好きなとこがあるんですが、
「イラストで無機物を描く」作業そのものには全く食指が動きません。
そのくせ形がカチッと決まっている物のパースが狂っているのは我慢が出来ない性質(タチ)をしています。めんどくせえな。

以前あお丸Pのイラスト内で撮影機材をを描いたときは、正面からの構図だったこともあり、購入した写真素材をトレスして線画にしていました。

しかしトレス作業でさえ、私の腕では線は綺麗に引けないし、図形の描画ツールを駆使して楕円なんかを作るにしても手間がかかり大変なストレスでした。

ああ、画の中でモデリングができたらラクなのに…


クリスタの機能なんかで手の3Dモデルを配置してアタリに使うことや、一部背景に3Dアセットを利用している人はたまに見るけど、自作のモデルをレンダリングして直接イラストに組み込んでる人ってあまり見たことないな。

赤松健とか奥浩哉のマンガではよく見るけど… あれやってみたいな。


というわけで思い立ち、3Dソフトのトゥーンシェーディングの方法をググり、手持ちのモデルで実験して、線と色を別々に書き出す方法を知りました。

なんかすぐできたな。こいつは使えそうだ。


そういえばギター持ったキャラのイラストってかっこいいよね。
ところでぼろまるのファンアート、前から描きたいと思っていたんだよな。

よし、実験がてらやってみよう。


資料を集めて
こうして
こうして
こうして
こうして
こうじゃ

色は全部手塗りしている。物足りないところは線も加筆した。
個人的にはまあまあイラストになじんでいるし、ぱっと見では気付かないのでは…?と思っている。


感想としては、わかっちゃいたがコスパが悪い

モデリングだけで4時間はかかっているし、
キャラクターのイラストでありギターは主役ではないので画としての正確さは必須じゃない。
マンガで使う場合は何コマにも渡って利用できるので価値は高いが、一枚絵のためにやることではない。
やってる人が少ないわけだ……


まあそんなこたぁどうでもいいんです!
楽しかったので!


モデリングはトレスに比べたら時間はかかれどぜんぜん苦にならないし、
形もパースも正確なアイテムを持たせられただけでテンションが上がります。
ギター持ったキャラを描くときは再利用できるし。
というか構想がすでにある。

時間が掛かるので連発はできないけど、またやりたいな~

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