ファイアーエムブレム風花雪月プレイ&考察まとめ①フォドラの大地に生きる青年たちの等身大の苦悩に泣く大人

もうこれはどうしても書かねばならないと思い立ち、noteのアカウントまで作ってしまいました。今までのファイアーエムブレムシリーズは未プレイの初心者、KOEIの信長の野望は昔よくやっていた人が、ロックダウン中に風花雪月にはまりました。洗面所にいってふと見たら目が充血で真っ赤になっているほど、一部睡眠時間含む空き時間は全てプレイしています。興味がある人、これからやろうと思っている人、考察したくてウズウズしている人に少しでも共感してもらえたら幸いです。

きっかけ

私は今アメリカの某州で働いているのですが、3月からロックダウンとなり、買い物以外は在宅で勤務する生活になりました。気分転換にできることも少ないので、いつものように()Switchで何が新しいゲームを始めようと思い無人島生活をしていたのですが、ほのぼのものづくり以外に何か重めのRPGをやりたいなと思っていました。

直接のきっかけはスマブラの世界大会でチャンピオンがベレトを使った動画を見るジャック・オ・蘭たんさんの実況を見始める(youtubeには煤闇だけ)→これは面白そう!と思い空き容量ないながら早速ダウンロードして風花雪月を始めました。

既プレイの方はご存知の通り、士官学校の教師となった主人公がどの学級を担任とするか選ぶことで複数ルートに分岐するのですが、キャラのロスト(戦闘による死亡)や他学級からのスカウトの有無などに応じた膨大な会話差分が存在しており、「これは気になったところをまとめておかないと忘れるぞ!?」と思い、個人的まとめを作るに至りました。

初心者から見たオススメポイント

ファイアーエムブレム風花雪月は、2019年7月に発売したFEの4年ぶりの完全新作、据え置きでは10年振りの新作です。今回のFEは既にシリーズ最大売り上げに迫る勢いだそうですが、"#ファイアーエムブレム30周年"というハッシュタグでツイッターで盛り上がっていたほど、歴史が長く人気の根強いシリーズです。...だそうです(伝聞)。そして今回はこれまでFEシリーズを作ってきたISと、歴史物に強いコーエーテクモさんが初めてタッグを組んで作った作品(無双は除く)。大まかなストーリーと設定をISさんが作ったあと、コエテクさんがふくらませながらシナリオを作っていったそうです。

もともとタワーディフェンスや歴史ゲームが好き、というのはありましたが、今回の風花雪月はトレーラーを見ればわかる通り、「ロード・オブ・ザ・リングとハリーポッターシリーズが好きな人には絶対にハマる」(雑)。フェリクスどう見てもスネイプ先生では?すぐデレるやろ?って思ってました。ハリー=イグナーツもいるよ。あと十二国記好きな方々にも、帝国・王国・同盟の三国による三つ巴、地理が深く関係してくる戦線の流れ、そして各級長(後の国の指導者)と従者たちという関係性はかなり刺さるのではないかと思いました。

プレーをした上でのオススメポイントは、1. 音楽、2. フルボイスの衝撃 3. ストーリー性、4. 登場人物のバックグラウンドの緻密さ。

主題歌の歌詞がプレーをした後には身にしみて泣けるのですが、戦闘音楽もとてもアガってよい。エンドクレジットに見つからなかったんですがどこのオケの人たちが演奏しているんでしょうか。やっぱりゲーム音楽ってこれだよね...!

そして(チュートリアルの文章含め)全キャラがフルボイス。その辺にいるモブまで喋るし、なんならものすごく揺さぶるセリフを突然投げてきたりする。にしても、あれだけ膨大な組み合わせがありながらフルボイスとは、似たようなセリフを何回撮ったんだろうか......ソフト全体はダウンロードで6GBほどでしたが、どんなトリックを使っているのか?英語版もフルボイスなので、英語版でもやりたい。何周すればよいのか。

そして、とにかくキャラクター数が多いので初めは顔と名前も一致しないし、どのような人間か全くわからないのですが、「支援会話」(仲がよくなると戦闘中の補助効果が上がるので「支援」)のムービーで少しずつ登場人物のバックグラウンドと、人間関係がフルボイスもあってくっきりと浮かび上がってくるのは斬新でした。意外に相性のよい組み合わせであっても支援レベルを積極的にあげなければ見えてこなかったりするのは、主人公が先生なのも相まって絶妙だなと思いました。先生の知らないところで人間関係は動くんだよね......

難易度が3段階に調整できるのもポイントの一つで、戦闘がまったくわかっていなくてもノーマルではガンガンレベルが上がるので、初心者でもなんとかなります。ハード以上だと育成システムやスキルをわかっていないと難しいかなという印象があります。

基本的に懇切丁寧な説明はあるのですが、チュートリアルにどかっとまとまっているので、初心者の私は2週目の今でも全く知らない機能を発見しています。でも、これはシステム自体が複雑すぎるので仕方がない気も...兵種(職業)に関してもどんなスキルが得られるのか試験画面ではわからないのが、初見勢には難しかったポイントでした。

また生徒たちと仲良くなるには贈り物を贈ったり食事やお茶会を一緒にします。あまりキャラゲーをしないので、お茶会の雰囲気はどことなく気まずい感じがありましたが、過去作品よりはマイルドとのことなので、ここも初見には良かった点でしょうか???

実際に何をするのか

一ヶ月ごとにストーリーが進んでいくため、一月ごとに課題や戦闘に備えてキャラクターのステータスをあげていきます。行動は大まかにわけて散策・指導・フリー戦闘・ストーリー戦闘などがあるのですが、戦闘だけしたい人には休養や一斉講義、おまかせなどで適度にスキップ機能がついているのもありがたい。私は全部やってる結果恐ろしいプレイ時間になっている。正直最初はスキルやらステータスがどのように戦闘に反映されるのか、チュートリアルの説明もとてもたくさんあって、何をすべきかよくわからなかった。ノーマルで一周したらようやくわかってきた感があります。

マップなどのデータを使い回す仕様上、基本的には士官学校のある修道院内でキャラクターたちとのイベントが進んでいきます。ただせっかく各地に色々な設定(風土、食事、文化などなど)がなされており本編にもちらほら登場するので、フォドラ各地を訪れてみたいな〜と強く思うようになったので、続編が出たら即買います!お願いします!

というわけでいろいろ考えながら育成→キャラクターへの理解が深まる→ストーリー&キャラロストの悲しみがより深まるという負のフィードバックループにより無事地獄に出会えます(´;ω;`)

オススメです(矛盾)



※ここからルートなどの軽いネタバレあり!



今までのプレイ履歴

・青獅子(ノーマル・カジュアル、実況動画と並行):プレイ時間110h

初めてのファイアーエムブレムは実況で見始めていた青獅子学級を選ぶことにしました。ディミトリ級長のもとまとまる、騎士道精神溢れる王国出身者たち。この時点でよい。資源が乏しく他国からの干渉も多い北国のため、皆様々な辛い過去を持つが、とても性格が良い。顔も良い。幼馴染4人と王国の魔導学院出身のペアに加え、お料理大好きほっこりペアが癒し。特に2部からの展開は大量のティッシュを消費するため、この品薄の時期にはとても不向きでした(苦笑)

すでに100hってなにごと?

・煤闇 (ハード・クラシック)14h

ユーリス級長のもとガルグ=マク修道院の地下アビスで暮らすヴォルフ・クラッセの4人と、地下迷宮の謎に挑むDLC。修道院の下に地下の街があるというあのワクワク感...

本編からは級長以外に、アッシュ・リンハルト・ヒルダが参戦。夢の共同戦線。初めてハード・クラシックにしてみましたが、こちらでは(ほぼ)育成できない駒を使って進める詰将棋風スタイルなので、なかなか初見では攻略できない難しさでした。回避・戦技・計略をフル活用する戦略性を要するのが、短いながらやりごたえがありました。

四人は各EPクリア後本編でもスカウトできるようになりますが、本編メンバーとの追加支援もあり、ハピはディミトリ・リンハルト・アッシュ、コニーはメルセデス・フェルディナント・エーデルガルト(+紅花追加キャラ)、バルタザールはリシテア・クロード・ヒルダ(金鹿)、ユーリスはベルナデッタ・ドロテア・イングリットとの支援があります。またユーリスは王国出身であるため、煉獄の谷アリルでの敵将との戦闘会話もあります。

これにより本編で色々と要素が解放されるようになりますが、特に世界の真相に迫れる地下書庫が解放されるのが楽しみで頑張りました。

・銀雪(ハード・クラシック、引き継ぎあり)100h (Tota 210h)

次は絶対に黒鷲でエーデルちゃんの裏側に迫りたいということで、帝国出身者が集まるアドラークラッセへ。担任になった途端、各生徒たちがめちゃくちゃ不信感とバチバチ感を出してくるのに戸惑い、なんやこのクラスは...!と思ったほど、長く続く身分制度の根強い帝国の貴族の子供達は、一筋縄ではいかない曲者ばかりでした。しかし、ストーリーが進んでいくにつれ各人の人間らしさと、支援会話では成長が特に見られた学級でもありました。個人的に異国で頑張るペトラちゃんにはめちゃくちゃ感情移入してしまう。お前は寝る間も惜しんでゲームやってるけどな。難易度をあげると全員スカウトは難しくなってくると思うので、ここらで名声を注ぎ込んで級長たち以外のだいたいの支援会話を回収しました。青獅子との差分も結構わかって、なるほどという感じ。

・翠風(ルナティック・クラシック) 82h (Total 308h)

最初は名声使うのもったいないのでほぼサポートなしでやっていたら、どんどん死ぬので、とにかくルナティックつらい。コナン塔の増援の初見殺しで天刻を使い切ってGame overになりました。ただ飛行ユニットが使えるぐらいまで育成が進めば(DLCで追加の外伝以外は)戦闘会話なども見ながら安定してクリアできる感じなので紅花への弾みがついた...ような。あとは、ルナではとにかく第二部の最初を乗り切るために先生の育成を優先していくべきということがわかりました...!金鹿の学級は、級長が他の誰よりも好奇心に満ち溢れているので色々な謎に迫れるというのと、支援会話にも先生がちょくちょく出てくるので本当に担任をしてるんだ...!というクラスの結束感を感じられるルートでした。

・紅花(ルナティック・カジュアル、引き継ぎなし)74h

引き継ぎなしルナティックは、クリア後報酬(?)が変わらないとのことで、カジュアルにしました。DLCとクリア報酬を開始直後に先生につぎ込んだ結果、ワンパン先生が出来上がったので序盤なんとかなりました。天刻が使える前に初めての追加フリー戦闘でレベルの差が大きすぎることをしらず誤って殺してしまった以外では、生徒を殺さずにプレーできているのでクラシックでもなんとかなったかもしれない。ただ鷲獅子戦は柔らか生徒たちがヒルダの餌食になりました......死神騎士はフェルディナントの特攻が奇跡的に成功したので、ヒューベルトは無事にダークメイジに。回避盾を3枚用意しています。始原の宝杯・追加フリー戦闘・アビスメンバーにかなり依存してしまったので、それらを縛ったプレイはなかなか難しそうです(完全にルナの感想になっている)。

というわけで、最終的にプレイ時間402時間で全ルートフィニッシュです!やり直しなどを含めた、ソフト起動時間は計450時間以上でした。遊びつくした感がありますが、これでもスプラトゥーンの半分くらい...?

個人的推しルート

色々な人がプレイルートのオススメをあげていますが、1ルートで満足するなら銀雪か金鹿で、複数ルート前提ならば青獅子か黒鷲どちらかからやるのが個人的なオススメです。やはり、この風花雪月の世界はエーデルガルトと主人公を中心に回っていると思うので。ただすべてのルートの辻褄をあわせるために、どのルートでも若干の謎やしっくりこないところがやはり残るので全部回るのがベストです(各イベントがこのルートのために作られたんだろうなぁとわかる)。

青獅子からやると級長のディミトリ個人にフォーカスがあたるので、それ以外の部分での未回収の伏線が多くなりますが、ストーリー前半での課題は青獅子学級の生徒と関連があるものですし、十傑の英雄の遺産(伝説の武器)のほとんどを自学級の生徒が使えるのが、やっぱり初心者には楽しいかつやりやすいかなと思いました。エーデルガルトとの因縁が最も深い相手でもあるので、ドラマ性もとても高い(感想サーフィンした感じでは従来のFEに最も近いという話)。二部最初のムービーがダントツで好きなので、自分がやったルートを母鳥だと思う雛です。

一方でストーリー全体を通して敵対するヴィランに関する部分では、黒鷲の方がストーリーの整合性が高い(聖墓の導入とか)と思います。銀雪が開発のベースとなっているのが、ここに効いているのかもしれない。

というわけで次から各ルート、支援における考察について!


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