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DF実務者資格(CDFP-P)を受験した話

去年、デジタルフォレンジック研究会(IDF)が実施している、デジタル・フォレンジック・プロフェッショナル認定(CDFP)実務者資格(Practitioner)というニッチな試験に受験し、合格しました。
推奨テキストが示されていないことから、私が試験対策において実施したこと、及び試験の感想について書き残したいと思います。(なお、私は雰囲気で、たまーにフォレンジックやっている程度の人間です。)



1.受験資格

CDFP-Pを受験するためには、DF基礎資格(CDFP-B)を取得している必要があります。


2.受験費用

IDF会員:20,000円/一般:35,000円/学生:10,000円  ※学生の方は申込時要学生証コピー提示

https://digitalforensic.jp/home/act/cdfp/license-p01/


3.合格点

非公表。
私の想像ですが、60パーセントくらい正解する必要があると思います。
(私は7割以上得点して、合格でした。)


4.合格率

合格率については非公開であるものの、IDFのコラムに以下の記述があります。

CDFP-P認定試験は、かなり難易度の高い実務に即した問題を出題しており、また、合格点も高いことから厳しい合格率になっています。しかし、合格者の中には8割以上得点される方もいて、DF能力の高い者を認定できる良問であると考えています。

https://digitalforensic.jp/2022/10/17/column739/

個人的には、合格率は50パーセントくらいなのかなぁと予測しています。


5.試験問題

試験問題は60問あります。45問は技術系の問題で、そのうち10問は不正調査系またはサイバー系を選択し、5問はLinux、Mac、スマートフォンのいずれかの分野から選択します。
残りの15問は法律系で、刑事・民事から6〜8問、諸法から1〜2問が出題されます。(択一・マークシート方式)


6.実施した試験対策

1.試験のシラバスを読み、各項目に関して、サラっと確認しておく。

2.上原本を軽く流す。

3.証拠保全ガイドラインを軽く流す。

https://digitalforensic.jp/wp-content/uploads/2023/02/shokohoznGL9.pdf



7.感想

  • 実務者資格(Practitioner)という名の通り、多少なりともフォレンジックを経験していないと、合格難易度がグッと上がる気がしました。(かなり具体的なことを問われます)

  • 各法令の解釈・内容について問われる問題(15問)があり、合格点数にもよるが、フォレンジックの実務的な知識だけで、ゴリ押しできるか微妙なところ。

  • 逆にいうと、「多少の実務経験」+「多少の法律知識」があれば、上記対策でも、十分合格するのではないのかなぁと思います。(知らんけど)

  • 問題のクオリティは非常に高いので、DF従事者にはおすすめの資格だと思います。

  • 受験費用が、一般35,000円とお世辞にも安くはないが、問題作成コストと、受験者の分母を考えると、不当に高いとは言えないのかもしれません。


8.CPE(継続教育)ポイントについて

本資格を維持するためには、3年でCPE(継続教育)ポイントを50ポイント稼ぐ必要があります。

IDF主催のイベント等の参加の場合は1時間=1ポイント
それ以外のイベント等の参加は1時間=0.5ポイント

何らかのイベントに参加必須😀

他の資格取得とかもポイントの対象にして欲しいなぁ。

また現時点では、具体的にどのようにポイントを申請するか等は整備されていない模様です。(まさか事務局に直メールなのか?)

https://digitalforensic.jp/wp-content/uploads/2022/11/0f7604233072ef29202341dc4d74521e.pdf






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