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バケットに合う食事

今年になって自分でバケットを焼くようになった。時短のレシピで2時間程度で発酵を繰り返して、成形から焼成まで終えてしまう。本格的とは言えないが、外でバケットを買うことは少なくなった。

もともとバケット好きで、空腹のときにバケットだけで腹を満たすこともあったくらいだ。今も深夜に焼き上げたときなど、がまんできずに1/2くらい食べてしまうこともある。

本来はそんな食べ方ではなく、主食となるバケット。サンドイッチは少々食べづらく、スープやポトフなどの煮物や、ローストビーフと一緒に食べることが多い。あまり辛くなく塩っ気も少ないスパイスカレーとも相性は良いと思う。そんなバケットの相方を求めて食事のレシピを考えるのも一興である。

バケットがなぜうまいのだろうか? 小麦粉と塩に水、それにイーストなどの発酵種のみで作るシンプルで奥深いパン。上手にできればカリッとしたクラストと気泡が膨らんでやわらかいクラム、そして粉と焦げの香り、それらのハーモニーが他のパンにはないうまさと楽しさと思う。

だが所詮は主食のパン、それに合う食事があってのバケットのはず。洋食から合う食事を探すのは容易だが、和食はどうであろうか。日本酒や焼酎との相性も気にはなる。発酵食品のくせには負けそうだが、だしの効いた煮物や和風スープ、照り焼き、味噌焼きなどには合いそうな気もする。

バケット自体も、フランスパン専用粉だけでなく、全粒粉や米粉もブレンドすればバリエーションが広がるし、食事の相性もまた変わるかもしれない。やはり国産の粉で作りたいものだ。

いろいろ書き連ねたが、バケット作りはまだまだ初心者なので、まずは技量をあげなければと思っている。温度、湿度の影響を受けやすく、毎回条件と結果が異なるので、記録とデータに基づく制作は必須だろう。勘と経験を積む時間はあまり残されていない。

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