夜になると寂しくなる。君とおそろいのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめて布団に潜った。我慢していたものがこぼれ落ちたそのとき、スマホの画面が光る。
君からの着信。涙声で私に言う。
「ねえ、もしかして僕達、同じこと考えてた?」
彼のぬいぐるみは、私のよりもぺちゃんこに押しつぶされていた。

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